安くて良い家電が多かったAIWA製品プレイバック
AIWAの歴史を見てみよう!
その後、1960~70年代にかけて急成長、日本で初めてのカセットテープレコーダーやラジカセを製造し、安くて良い日本製品として日本の若者を始め、アジア各国でも人気が高まっていきました。
1969年にSONYと資本提携を結んだのちも、しばらくはウォークマンの廉価版と言われたカセットボーイを始め、SONY製品には手が出せないものの最新家電が欲しいと言った若者を中心としたニーズに応え続けてくれていました。
その後、SONYの完全子会社となり、徐々に親ブランドであるSONY製品との住みわけが難しくなり、007年には完全にAIWAブランドの商品販売が終了しました。
AIWAの名前の由来は?
中国語名では、愛華(Ai Hua)と表記します。中国語で「中国を愛する」と言う意味もあることから、中国や東南アジアなどではSONYを凌ぐ人気と知名度を誇っていました。
懐かしいAIWA製品を振り返っていきましょう!
カセットレコーダー
数あるAIWA製品のなかでも、カセットレコーダーが一番ど真ん中!と言う人も少なくないのでは?
AIWAのカセットレコーダーでは、日本初のカセットデッキ「TP-1009」を始め、コンパクトで持ち運びもできるカセットレコーダーの先駆者的存在で、若者でも手が届く、音楽をより身近なものにしてくれた存在でした。
では、まずはAIWA製のカセットレコーダーから振り返っていきましょう。
重量が1.4kgと初めて1kg台を実現し、より持ち運びやすくなりました。
録音に必要だったマイク部がなくなり、完全音量調整機能も付いたため、テレビやラジオの前に置いて録音ボタンONで簡単に録音できるようになりました。
定価:12400円(現在のルートで約60000円)
カセットの取り出しが、スライドレバー式となり、より出し入れがしやすくなりました。
デザインもスタイリッシュとなっており、これはドンピシャと言う人も多いのではないでしょうか。
定価:14200円(現在のルートで約70000円)
ラジカセ
街中にラジカセを持って出かけるのを夢見たものの、価格は高価で手が出せなかったものです。
ラジオとカセットと言う当時の2台エンタテインメントを持ち運びできるタイプに凝縮した、まさに夢のようなマシンですね。
昭和なモノ。
— オダブツのジョー (@odanii0414) December 1, 2016
昭和43年にAIWA(現在はSONYに吸収合併)から発売された、日本初のラジカセ、AIWA TPR-101。前年に日本初のカセットテープレコーダーを発売したAIWAが、来るべきカセット時代の先鞭をつけた。当時のラジオの深夜放送ブームもラジカセ普及を後押し。 pic.twitter.com/gW2dKfKzfI
記念すべき世界初のラジオ付きカセットデッキ。つまりラジカセですね。
ただ価格が25900円と、現在のルートだと約13万円と超高嶺の花でした。
定価:25900円(現在のルートで約13万円)
電源出力方式が、電池・電灯線・カーバッテリーの3電源あり、当時ラジカセと同様に人気を博していた中古車に持ち込んで音楽を楽しむ若者も少なくありませんでした。
テープが止まると電源が切れるスリープタイマーも付いていたため、寝る直前まで音楽にどっぷりハマっていた人もいたでしょう。
定価:28800円
10cm×15cmウーハー、2.2cmスーパーツィーターなどを搭載して、よりダイナミックな音を楽しめた高性能ラジカセ。
その分、価格も決して安くはなく、サラリーマンの初任給を超えるほどなもので、どうしても欲しくて1年間お金を貯めて頑張った人もいたことでしょう。
定価:38800円
ワンプッシュで録音が可能だったり、重ね録音、ALC録音にも対応した、当時音楽が無い生活なんて考えられなかった音楽若者が憧れた機能満載の4トラック2チャンネルLL方式ラジカセです。
電力が単1乾電池5個と言うのもレトロさを醸し出していますよね。
定価:42800円
一昔前の花見会場にあるカラオケマシンのようですが、こちらもカセットレコーダー。」
取っ手付きで、より一層持ち運びがしやすくなっています。録音が【赤】、ストップが【青】など色だけでも操作が分かる、分かりやすさはまさにAIWA製のレトロさがにじみ出ています。
定価:19300円(現在のルートで約10万円)