黒一色が当たり前だったラジカセが、このmicroboy登場の1980年代くらいから赤などカラフル化、よりカジュアルなものとなり、ファッションアイテムの一つになっていきました。
同時に軽量化も図っており、原宿や渋谷の若者の街では、ラジカセ片手の若者で溢れました。
カセットボーイ
いわばウォークマンの廉価版とも言えるカセットボーイは、日本のみならず世界中で大ヒット。中国や東南アジアなどではSONY以上に有名な企業とAIWAがなったきっかけとなりました。
大ヒット中だったSONYのウォークマン「TPS-L2」と見た目もそっくりで、価格は3~4割安い、お財布に優しいポータブル音楽プレイヤー。ウォークマン同様、付属のヘッドホンが付いており、貯め込んだマイフェイバリットカセットをどこでも持ち運んで恋人や友達と一緒に聞いた思い出がある人の多いでしょう。
1990年にカセットボーイ発売10周年を記念し、5000台限定で出したゴールド仕様のラグジュアリーカセットボーイです。
見た目な派手さだけでなく、これまでのAIWAのイメージを覆すような高音質も誇っており、一部では本家SONYウォークマンの最高機種すら超えるなんて声もあるほどでした。
テレビ
翌朝の学校では、前日の夜に放送したドラマやバラエティの話題でもちきり、父親が観るプロ野球以外のテレビが観たい若者が飛びついたのが、やはりAIWAのリーズナブルなテレビでした。
今ではインチ数も20型と小さく、場所を取るブラウン管が目につきますが、当時に自分の部屋などパーソナルテレビとしては最適のサイズ、価格を誇っていました。
裏面には大きくAIWAのロゴが刻印されていたのも印象的です。
2017年 AIWAが復活!
そんな世間の風潮をあり、とうとう2017年にSONYから十和田オーディオがAIWAの商標を獲得、新生アイワ株式会社として、AIWA第2章がスタートしています。
4Kテレビ
サイズは、43、49、55型の3モデルあり、最大サイズの55インチでも138000円と、大手メーカーの3/4程度に抑えながらも、ダイナミックな音質にこだわった、価格と品質にこだわるAIWAらしい4Kテレビとなっています。
ポータブルミュージックプレイヤー
また、bluetoothにも対応していて、ワイヤレスでスピーカーなどで音楽を鳴らすことが可能になるなど、まさに今の時代に対応したカセットボーイとなっています。(カセットではなく、microSDカードやUSBメモリで音楽を貯める方式)
通常の縦置きだけでなく横置きも可能で、置き場所を選ばないタイプのラジカセです。大ヒットしたこともあり、今もレトロ家電として多くが流通しているほど、AIWAの代表的ラジカセとなっています。
3バンド方式で、チューニングのしやすさもあり、ラジオの感度は最強クラスと言われていました。