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これまで剣心の視点から見た相楽左之助は、助けてくれる存在ではなく、助けなくてはならない存在でした。京都編での左之助の活躍は、その図式を覆すようなものだったことでしょう。それは剣心が左之助を一人前の男と認めたことと同義で、ようやく肩を並べられるようになったのだと思います。
奥義・天翔龍閃の習得
「十本刀」天剣の宗次郎に逆刃刀を折られ、実力としても上をいかれてしまい、このままでは志々雄真実の野望を阻止するどころか、返り討ちに合って終わってしまいます。
これだけの強さを誇る剣心も、ここでは自分の未熟さを認め、かつて飛天御剣流を授けてくれた師匠の比古清十郎に奥義の伝授を申し出ます。しかし、腕が錆びついていたため、基本的な剣術から磨き直さなければなりませんでした。ここの場面でも比古清十郎の圧倒的な強さに打ちのめされてしまいます。
これだけの強さを誇る剣心も、ここでは自分の未熟さを認め、かつて飛天御剣流を授けてくれた師匠の比古清十郎に奥義の伝授を申し出ます。しかし、腕が錆びついていたため、基本的な剣術から磨き直さなければなりませんでした。ここの場面でも比古清十郎の圧倒的な強さに打ちのめされてしまいます。
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これまで最強だった剣心は、京都編に突入して、急に弱さを見せるようになるのです。
しかし、修行に励み、本当の自分と向き合ったときに進むべき道が開けて、奥義・天翔龍閃の習得することができました。それは原作者の、弱さを乗り越えたその先に、さらなる強さがあるのだという明確なメッセージ性を感じ取れるような気がします。
しかし、修行に励み、本当の自分と向き合ったときに進むべき道が開けて、奥義・天翔龍閃の習得することができました。それは原作者の、弱さを乗り越えたその先に、さらなる強さがあるのだという明確なメッセージ性を感じ取れるような気がします。
志々雄真実一派アジトでの死闘
左之助と安慈との戦い、斎藤と宇水との戦い、そして、剣心と蒼紫・宗次郎・志々雄真実との激闘。京都編の終盤に突入して、いよいよ展開はクライマックスを迎えます。いずれの戦いも敵役が世間を恨むようになった背景が丁寧に描かれていて、思わず同情してしまう場面も多かったです。
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とくに剣心と志々雄真実の戦いは、お互いに限界を幾度も乗り越えるのは心が震えました。志々雄真実と由美の特異な関係性も印象に残り、互いに互いを理解する愛情や絆の強さも伝わってきました。最後の結末も格好良く、時代が剣心を選んだという場面、最後に次はあの世で国取りすると笑うところは記憶に刻まれますね。
るろうに剣心 京都編をぜひご覧ください
何度も何度も観たくなってしまう
まだまだ語り尽くせない魅力も多く、人によって、この場面のほうが印象に残るというように意見が分かれるでしょう。蒼紫と操・翁とのエピソードも素敵ですし、百識の方治の志々雄真実に忠誠心を示す場面も格好良いです。
蒼屋で御庭番衆メンバーや薫・弥彦が「十本刀」と戦うシーンも見逃せません。
蒼屋で御庭番衆メンバーや薫・弥彦が「十本刀」と戦うシーンも見逃せません。
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るろうに剣心というと、登場人物の心情などに重点が置かれることが多く、戦いの場面は意外と決め技を出してサッと終わってしまいます。しかし、京都編は登場人物の心情描写だけではなく、少年誌に連載されている漫画らしく、きちんとバトル展開しているところも魅力的です。
最も熱くなれる、るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-京都編をぜひご覧になってください。
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そして、「十本刀」明王の安慈に出会ったことで、その状況は劇的な変化を遂げます。
自らの命を懸けて習得した「二重の極み」のおかげで急成長して、胸を張って剣心の仲間として協力することができるようになりました。