BUCK-TICK、進化と驚きに満ちた美しきステージ「ロクス・ソルスの獣たち」をWOWOWで!
1987年のメジャーデビュー以降、メンバーチェンジをすることなく30年以上のキャリアを重ね、ダークで深遠な世界観を確立、ロック界で異彩を放ち続けているバンド、BUCK-TICK。5月25日・26日に開催され、約24,000人を動員した初の幕張メッセ単独公演「ロクス・ソルスの獣たち」は、そんな彼らが今なお新しい表現に挑み続けていることに驚かされる、特別なステージだった。
劇場を思わせるドレープカーテンと、まるで魔界へと通じる鏡のような、SF感を漂わせる円形のLEDスクリーン。月夜の荒野から鳥が飛び去るオープニング映像に息をのみ、やがて青い光に包まれると突如、アッパーでダンサブルな新曲「獣たちの夜」がスタート。櫻井敦司(Vo)を筆頭に、メンバーはアリーナを貫く花道に歩み出て、“Cat Cat CatCat”と猫の鳴き声のようにサビで連呼し度肝を抜くエレクトロナンバー「GUSTAVE」で会場を更に盛り上げた。
かと思えば、<オー、シャンゼリゼ>と歌いながら始まった「PHANTOM VOLTAIRE」からは、ダークでゴシックな映像を背に、狂気をはらんだ非現実的な世界へ。「ようこそ、いらっしゃい。さあ、パーティーを始めましょう。獣たちへ…Welcome…」(櫻井)と艶やかな声で改めてオーディエンスを誘うと、「Lullaby-III」へ。「謝肉祭 -カーニバル-」ではマイクスタンドと仮面を小道具に、まるで舞台演劇のような表現でも魅せた。セットリストはこの後も新旧を自在に行き来し、予想のつかない展開で進行していく。
かと思えば、<オー、シャンゼリゼ>と歌いながら始まった「PHANTOM VOLTAIRE」からは、ダークでゴシックな映像を背に、狂気をはらんだ非現実的な世界へ。「ようこそ、いらっしゃい。さあ、パーティーを始めましょう。獣たちへ…Welcome…」(櫻井)と艶やかな声で改めてオーディエンスを誘うと、「Lullaby-III」へ。「謝肉祭 -カーニバル-」ではマイクスタンドと仮面を小道具に、まるで舞台演劇のような表現でも魅せた。セットリストはこの後も新旧を自在に行き来し、予想のつかない展開で進行していく。
インダストリアル・サウンドが響き渡ると、「相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり」では今井寿(G)がヴォーカルを執り、奇才ぶりを発揮。ステージから姿を消した櫻井の顔が、まるで水槽の中に閉じ込められた人魚のように、円形スクリーンに映し出される演出には溜息と大歓声が起きる。続けて、数々の公演でハイライトを飾り続けて来た攻撃的なナンバー「ICONOCLASM」を投下。
80年代、90年代の楽曲群も、ただ懐かしがるのではなく、磨きのかかった現在のBUCK-TICKの表現力、演出で次々と送り出し、ファンに驚きを与えていく。死とエロスが音と言葉から匂い立つ「タナトス」、樋口豊(B)の地を這うようなベースフレーズに導かれ、暗黒世界へと運び去られた「BABEL」、一変して、星が瞬く月夜の清らかな子守唄のように響いた「Moon さよならを教えて」。死というテーマは一貫しながら描き方は実に多彩で、照明、スクリーンに映し出される映像がイメージを増幅。それはライブを超え、総合アートと呼ぶべきものだった。
80年代、90年代の楽曲群も、ただ懐かしがるのではなく、磨きのかかった現在のBUCK-TICKの表現力、演出で次々と送り出し、ファンに驚きを与えていく。死とエロスが音と言葉から匂い立つ「タナトス」、樋口豊(B)の地を這うようなベースフレーズに導かれ、暗黒世界へと運び去られた「BABEL」、一変して、星が瞬く月夜の清らかな子守唄のように響いた「Moon さよならを教えて」。死というテーマは一貫しながら描き方は実に多彩で、照明、スクリーンに映し出される映像がイメージを増幅。それはライブを超え、総合アートと呼ぶべきものだった。
そして、冒頭の「獣たちの夜」とダブルリードトラックとなっていた新曲「RONDO」を披露すると、客席の壁面にもスクリーンが出現し、メンバーのホログラム映像を投影。サウンドも多方面から立体的に聞こえてきて、まるで舞踏会のホールに紛れ込んだような心地に誘われた。本編を「DIABOLO」で締め括ると、アンコールには更なる驚きの展開が待っていた。メンバーが客席の間を歩いて移動し、アリーナ中央へと移動。5人がサブステージに揃いアコースティック編成で位置に着くと、改めて大きな拍手が送られた。
櫻井は「また違ったBUCK-TICKを感じてくれたら、と思います」とファンに語り掛け、アコースティック・アレンジで、まずは「スズメバチ」を披露。近い距離で互いに向き合うような体制で、自分たち自身も楽しんでいることが伝わってくる、5人の放つムード。「BOY septem peccata mortalia」は、原曲の疾走感はそのままに、激変したアレンジで魅了。ヤガミ・トール(Dr)のゆったりとした響きのドラミングで始まったのは、「形而上 流星」。星野英彦(G)のアコースティックギターがアタッキーに刻まれ、その力強さにハッとする。BUCK-TICKの30余年の歴史において、こういった形でアコースティック・アレンジを披露するのは初。それに加え、意表を突いた選曲とユニークな編曲に、BUCK-TICKというバンドの奥深さを感じた。
櫻井は「また違ったBUCK-TICKを感じてくれたら、と思います」とファンに語り掛け、アコースティック・アレンジで、まずは「スズメバチ」を披露。近い距離で互いに向き合うような体制で、自分たち自身も楽しんでいることが伝わってくる、5人の放つムード。「BOY septem peccata mortalia」は、原曲の疾走感はそのままに、激変したアレンジで魅了。ヤガミ・トール(Dr)のゆったりとした響きのドラミングで始まったのは、「形而上 流星」。星野英彦(G)のアコースティックギターがアタッキーに刻まれ、その力強さにハッとする。BUCK-TICKの30余年の歴史において、こういった形でアコースティック・アレンジを披露するのは初。それに加え、意表を突いた選曲とユニークな編曲に、BUCK-TICKというバンドの奥深さを感じた。
ダブルアンコールでは、和のテイストを宿す名バラード「さくら」を届け、幕張メッセの広大な空間に桜吹雪が舞い降り、幻想的な光景を立ち上げた。「さくら、綺麗ね」と櫻井は微笑むと、「幕張2日間、どうもありがとうございました。スタッフの皆さんもお疲れ様です。この続きはWOWOWで!」と挨拶。メンバー紹介を終えると、「30周年を迎えて、皆さんに祝ってもらって、そして31年目。まあ…長いですね(笑)。でも、皆さんが楽しんで、笑ってくれるので、次またいいものつくろう、なんていう気にもさせてくれます」と語り、ファンの存在が活動の原動力になっていることを伝えた。最後に「HEAVEN」を放ち、<この素晴らしき 生まれゆく世界で>と歌いながらオーディエンスを手で指し示した櫻井。それは、温かさと希望の光を感じさせるエンディングだった。「またお会いしましょう、どうもありがとう! 幸せに、幸せに、幸せに…」(櫻井)と挨拶。
ベテランと呼ばれる不動の地位にいながらも、安住して守りに入ることなく、常に音楽的な実験を続け、ステージ表現に革新を求め続けているBUCK-TICK。彼らがこれからも進化し続けていくことを確信できるこの美しき最新ライブを是非、その目で確かめてみてほしい。
ベテランと呼ばれる不動の地位にいながらも、安住して守りに入ることなく、常に音楽的な実験を続け、ステージ表現に革新を求め続けているBUCK-TICK。彼らがこれからも進化し続けていくことを確信できるこの美しき最新ライブを是非、その目で確かめてみてほしい。
撮影:田中聖太郎写真事務所
■WOWOW番組情報■
BUCK-TICK Live 2019「ロクス・ソルスの獣たち」
7/20(土)夜10:00[WOWOWライブ]
キャリア30年を超えてなお挑発的な表現を続ける唯一無二のバンド、BUCK-TICK。彼らが初めて単独公演を行なった幕張メッセでの最新ライブをWOWOWで独占放送。
【番組特設サイト】 https://www.wowow.co.jp/bt/
7/20(土)夜10:00[WOWOWライブ]
キャリア30年を超えてなお挑発的な表現を続ける唯一無二のバンド、BUCK-TICK。彼らが初めて単独公演を行なった幕張メッセでの最新ライブをWOWOWで独占放送。
【番組特設サイト】 https://www.wowow.co.jp/bt/
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