山梨にある80年代アートを代表するキース・ヘリングの美術館が開館10周年!日本と関わりの深い作品を初公開!
2017年1月28日 更新

山梨にある80年代アートを代表するキース・ヘリングの美術館が開館10周年!日本と関わりの深い作品を初公開!

80年代、ストリートアート作品で有名なキース・ヘリング。山梨県にあるキース・ヘリングの作品コレクションを展示する世界で唯一の美術館「中村キース・ヘリング美術館」が開館10周年を迎え、2月から展覧会を開催する。

853 view

80年代アートを代表するキース・ヘリングの展覧会が、山梨の「中村キース・ヘリング美術館」で開催!!

80年代、アメリカから世界に向けて発信された、シンプルでいて力強いメッセージ性を内包したアート作品で有名なキース・ヘリング。
彼は1990年に31歳の若さでこの世を去ってしまったが、彼の作品コレクションを展示する世界で唯一の美術館「中村キース・ヘリング美術館」が山梨県にある。

この度、同館の開館10周年を記念した展覧会「キース・ヘリングと日本:Pop to Neo-Japonism」が開催されることが分かった。
展覧会「キース・ヘリングと日本:Pop to Neo-...

展覧会「キース・ヘリングと日本:Pop to Neo-Japonism」

会期:2017年2月5日(日)~2018年1月8日(月)
開館時間:午前9時〜午後5時
休館日:2017年6月26日(月)~6月30日(金)、2017年10月16日(月)~10月20日(金)
入場料:一般1000円、シニア900円、学生700円、13歳〜18歳500円、団体割引・障害者割引あり
交通:JR小淵沢駅下車、駅から車で8分 JR新宿駅より中央線特急で約2時間
JR名古屋駅より中央線特急で約3時間(塩尻乗換) 中央高速道路、小淵沢I.Cより6分
世界で唯一のキース・ヘリングに特化した美術館であり、彼の作品を通して戦争や暴力、差別といった社会の暗い部分に問いを投げかけてきたという。

展覧会の見どころは、キース・へリング作品を多角的に考察できる190点を超える所蔵作品。そして、日本で制作された掛け軸、招き猫(個人蔵)は初展示となり、貴重な作品が初公開される。
また、東京・青山で 1988年に展開された〈トーキョー・ポップショップ〉の店内インテリア(一部)と、 当時実際に販売されていた扇子や器なども展示される。
 (1821478)

 (1821479)

他にも、1987年の東京多摩市のパルテノン多摩で、約500人の子どもたちと共に共同制作された壁画を、6月末まで期間限定で特別展示する。

キース・ヘリングは生前、日本のアートに対してこんな言葉を残している。「僕のプロデュースするものは”ポップ”ということをコンセプトにしているから東京でもNYでも同じものが受け入れられるはずなんだ。今の日本人って西洋の方ばかり向きすぎていると思う。アメリカっぽくなりたい、西洋っぽくなりたいってね。でも日本の伝統文化をポップに表現すれば、それはアメリカ的なコピーをしたものより、素晴らしいものになると思う。」と。

1983年に初来日したキース・ヘリングは、屏風や掛け軸など、日本特有の家具や道具に墨を用いたドローイングを制作している。同展で、日本と関わりの深かった彼の作品を通して、80年代の空気感を思い出してみるのも有意義な時間となりそうだ。
「中村キース・ヘリング美術館」

「中村キース・ヘリング美術館」

電話:0551-36-8712

キース・ヘリング

1958年5月4日 - 1990年2月16日。
画家で、アメリカのストリートアートの先駆者ともされる。
80年代の代表的な芸術家であり、シンプルな線と色とで構成された彼の絵は日本でも人気があり、キースの作品をプリントしたTシャツがユニクロやスポルディング等から販売されることもあって広く知られている。

1990年2月にエイズによる合併症で死去。
キース・ヘリング

キース・ヘリング

「沈黙は死」

「沈黙は死」

1989年 シルクスクリーン 99.0×99.0cm
「レトロスペクト」

「レトロスペクト」

1989年 シルクスクリーン 117.0×208.0cm
「キースへリング ドット」※コンドーム

「キースへリング ドット」※コンドーム

キース自身がHIV感染者だったこともあり、作品を通じて若い人たちに「危険なセックス」を止めるよう訴え続けた。
Act Against AIDS(AAA)の最初のポスターを描いたのも彼である。
キースヘリングのアートという遺産と彼の理想を維持、拡大し、保護するために、1989年にキースヘリング財団を設立、財団は恵まれない子供たちの為だけでなく、エイズやHIVに関する教育、研究、医療従事者として支援する組織をサポートしている。

(sagami-shopより引用)
14 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

世界で唯一キース・ヘリング財団が認定している「第9回中村キース・ヘリング美術館 国際絵画コンクール」が開催へ!

世界で唯一キース・ヘリング財団が認定している「第9回中村キース・ヘリング美術館 国際絵画コンクール」が開催へ!

2009年より開催され、今回第9回を迎える「中村キース・ヘリング美術館 国際絵画コンクール」が開催される。同コンクールは、毎年世界各国から1000点以上の応募がある国際的なコンクールとなっている。本年のテーマは、調和を意味する「ハーモニー」。
銀髪のカツラ「アンディ・ウォーホル」 80年代にはCMで片言の日本語を披露!

銀髪のカツラ「アンディ・ウォーホル」 80年代にはCMで片言の日本語を披露!

ポップアートの旗手として知られるアンディ・ウォーホル。キャンベル・スープの缶などをモチーフにした作品は、雑誌などで未だに見る機会が多い。80年代にTDKのCMに出演したアンディ・ウォーホルや狙撃された過去など、彼の人生をまとめた。
ひで語録 | 5,924 view
「裸の大将放浪記」で山下清役を好演した芦屋雁之助の生涯!

「裸の大将放浪記」で山下清役を好演した芦屋雁之助の生涯!

ランニングを着て、いつもおむすびを食べていたイメージが強く残っているドラマ「裸の大将放浪記」。最近ではドランクドラゴンの塚地武雄さんのイメージも強いですが、初代山下清さんは芦屋雁之助さんでした。今回は俳優として歌手として大活躍した芦屋雁之助さんの生涯についてご紹介します。
そうすけ | 1,031 view
消えた街角をとらえた『加藤嶺夫写真全集 昭和の東京』第1期完結記念で、川本三郎と泉麻人がトークイベント!

消えた街角をとらえた『加藤嶺夫写真全集 昭和の東京』第1期完結記念で、川本三郎と泉麻人がトークイベント!

写真家・加藤嶺夫さんによる写真全集『昭和の東京』が『5 中央区』をもって完結し、11月25日には『加藤嶺夫写真全集 昭和の東京』第1期5冊BOXセットが発売となる事を記念してのトークイベントが開催される。川本三郎さんと泉麻人さんが登壇する。
子どもを描き続けた絵本作家・いわさきちひろの作品展が長野・安曇野ちひろ美術館で開催中

子どもを描き続けた絵本作家・いわさきちひろの作品展が長野・安曇野ちひろ美術館で開催中

長野・安曇野ちひろ美術館で、7月4日(火)まで「走る!跳ねる!ちひろ・子ども百態」展と「ちひろ美術館コレクション 子どもの世界・世界の子ども」展が開催されている。

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト