遊び方
この鬼ごっこのことを「ケイドロ」や「ドロケイ」と言い、全国各地で子どもたちに親しまれています。
この遊びは、日本では昭和以前から行われていた伝承遊びの一つで、地域によってさまざまな呼び方をされています。呼び名は違うのですがルールは同様。逃げる人が捕まっても仲間に助けられるという点では、「助け鬼」とも言えますね。
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地域によって違う呼称
メジャーなのが、「ケイドロ」「ドロケイ」です。
主に関西では「ケイドロ」、関東では「ドロケイ」と呼ばれているようですが、他の地域でもどちらかで呼んでいることが多いようです。
他にもいろんな呼び方があったので紹介します。ちなみに自分は「助け鬼」です。
「ケイドロ」「ドロケイ」の言い方が若干違う「ケードロ」「ドロケン」「ドロン」は、各地域であったでしょうが、全く違う呼び名があります。
自分が呼んでいた「助け鬼」もしかり。
「探偵」、「牢屋鬼」、「逃亡者」、「警察と泥棒」、「ウサギと狼」と鬼ごっことわかりやすいネーミングなんですが、「ミッドウェー沖海戦」なるものがありまして、どうしてこんなネーミングになったのか気になるところです。
近畿の3府県の拡大図がこちら。割とはっきりした分布が出て興味深かった。大阪府はほぼ「探偵」で、京都市はドロジュン/ジュンドロなど混在、神戸市はドロケイ、などなど。 (元サイズ:http://t.co/I7qSV4MZMc …) pic.twitter.com/MZVRL4ah6e
— LingLang@言語学好き (@linglanglong) March 29, 2014
実際に遊んだことはありますか?
一方、札幌大学の増田敦教授が、2012年に同大文化学部スポーツ文化コースの1年生から3年生まで144名(男子119名、女子25名)を対象とした調査では、調査に用いた48種類の遊びのうちケイドロは男子で1位(66.4%)、女子では2位(68.0%)となっていて、男女が混じって遊んでいる様子が伺えるとして、性差のない遊びであると言えると指摘しています。
確かに、男女が混じって遊んでいましたね。そしてどこでもできる遊びだったし。現在20歳前後の若者にも自分なりに尋ねてみましたが、「やったことある!」と返事が返ってきましたので、今でも子どもの遊びとして親しまれているようですね。
【⚠️ケードロ募集~~~~‼️】🏃💨
— あおい (@aoidcdc) May 7, 2022
【⚠️拡散希望‼️】👮🚨🥷
(コピユニ垢で何やっているんですか?)
●日時:5/21(土) 11:00〜15:00
(途中参加途中退場あり)
●場所:代々木公園とかなんか
でケイドロ一緒にやってくれる人ォ〜〜
現段階で6人〜9人ほど集まってるんですが沢山いた方が楽しいじゃん?
大人のケイドロ「逃走中」
この番組は、ケイドロの派生形で、とある施設(ショッピングモールなど)を貸し切って、黒服・サングラスの鬼を「ハンター」と呼び、芸能界やスポーツ界から招集された有名人を捕まえます。逃げ切った有名人は賞金を獲得できるというもので、この番組のヒットにより、小学校などで「run for money 逃走中」をまねた遊びが流行しました。
番組内ではあらゆる「ミッション」の設定がありますが、小学生には難しいために省略されたり、短時間で遊ぶためにルールを変更したりしているので、結果として普通のケイドロとなっていることも多いように思います。
しかし、この番組は大人が観てもハラハラドキドキさせられて楽しめますし、子どもじゃなくても「逃走中」を実際に仲間を集めてやってみたくなります。
ヒカキンは、フジテレビの「逃走中」に出演中に自分のYouTubeチャンネルに同時配信したこともありますね。
この単純な鬼ごっこですが、よくぞここまで楽しませてくれるものにしたなと思いますね。