うたう!大龍宮城
2015年11月26日 更新

うたう!大龍宮城

嗚呼乙姫~♪わが命~♪歌って踊るミュージカル実写版魔法少女!

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東映といえば仮面ライダーなどの「ヒーローもの(男児向け)」の印象がとても強いですが、実は女児向けの番組も作っていたんですよ…!今回はその中の一つ「うたう!大龍宮城」について軽く紹介してみようと思います。

うたう!大龍宮城とは

『うたう!大龍宮城』(うたう だいりゅうぐうじょう)は、1992年1月5日から同年12月27日までフジテレビ系列で放映された特撮テレビ番組。東映不思議コメディーシリーズ第13作。全51話。
「東映不思議コメディシリーズ」の「美少女シリーズ」にカテゴライズされるもので、これらはどれも実写版魔法少女!という感じのリリカルさを感じさせる作品です。

あらすじ

勉強嫌いの浦島タローはある日、テレビでおなじみの芸能レポーターに文句をつけられているタクシー運転手の亀山海吉(正体はカメ)を助けた事により、海の中にいる乙姫のもとへ連れて行かれる。しかし、龍宮城は海洋リゾート開発で海が汚染され崩壊してしまっていた。乙姫はタローに助けを求める。一方、タローの父親は1年間のフィジー転勤を迫られていた。いつも勉強を押し付ける母親もフィジーでのリゾート生活に乗り気で「タローの面倒を見てくれる人がいれば夫婦揃ってフィジーに行ける」とグチをこぼす。そこでタローは勉強から逃げられる事と少しばかりのいやらしい気持ちで乙姫に保護者として浦島家に住みこんでもらうことを提案し、両親は揃って家を空け乙姫との生活が始まった。しかし、思いも虚しく乙姫の両親の鯨大王と珊瑚女王も同居する事に。乙姫一家は浦島家での生活を通じ、散り散りになった龍宮城の生き物たちと再会するが、彼らは人間社会での暮らしで心がすさんでいた。龍宮城で歌い、踊っていた頃と同じ様に歌い、踊り、彼らを純粋な心に改心させていく。同時に人間の世界とその心も理解してゆく。
主人公、ヒロインの名前共に「浦島太郎」がモチーフになっているみたいです。

主な登場人物(龍宮城の面々)

乙姫(中山博子)

乙姫(中山博子)

踊って歌って仲間たちの心を取り戻すヒロイン。イメージカラーはホワイト。
龍宮城の主であるが環境汚染(リゾート開発など)城は崩壊、仲間は散り散りに…。
ひょんな事から浦島タローと知り合い、両親が海外出張してしまった彼の代わりに保護者になり、お菓子作りや掃除、タローの勉強の面倒を見たりお姉さんポジションの様子。

散り散りになった仲間の面倒(生活や就職相談)を見たり、途中でUFO(地球外生命体)から求婚されたりととても大変なヒロイン。

19話より「人生は二度ない、三度ある。崩壊した龍宮城の主、乙姫!」の名乗り口上を使う。
魔法少女のようなヒロインらしく、アイテムはフルートや色とりどりの指輪入りコンパクトと女の子のハートをくすぐるアイテムがいっぱい!(なりきりグッズも売られていて、出来もかなり良かった様子)

CM バンダイ うたう!大龍宮城 乙姫のフルート - YouTube

フルートは荒んだ心を救い、コンパクト(指輪)は弱った魚介類を救うためのミネラルが詰まっているなど様々な能力を持っています。
鯨大王(エド山口)

鯨大王(エド山口)

乙姫の父親で、ダンディなヒゲが特徴的。崩壊した龍宮城から、娘・妻と共に浦島家に居候することに。娘を可愛がっており、魚介類や少年達(タロー達)とも遊ぶなど面倒見が良いパパ。(ただし龍宮城の再建は城の主である娘頼り)
珊瑚女王(ティナ・グレース)

珊瑚女王(ティナ・グレース)

乙姫の母親でカカア天下っぷりを発揮するマダム。夫の鯨大王と共に浦島家に居候、常に出かけていると思いきや、面倒見は良く浦島家の家事を担当したりしている良きママ。
亀山海吉 (斉藤暁)

亀山海吉 (斉藤暁)

崩壊する前の龍宮城につかえていたカメで、歌う事でしか言葉を発せない。人間の姿をしてからは龍宮城の魚介類専門のタクシーの運転手を務めている。彼が芸能リポーターに文句をつけられている所を、浦島タローが助けた事から物語が始まることに。
魚介類たちは亀吉(カメ)のように城が崩壊してから人間の姿をして生活しているが、中には人間社会に溶け込めず心が荒みトラブルを起こすものも…。なお、龍宮城の人々は魚介類だけに皆寿司=天敵で、見るだけで気絶したり腰が抜けたりと大変なご様子。

地上の人間(少年4人組)

浦島タロー(大野修平)

浦島タロー(大野修平)

浦島家の息子で小学五年生(途中で六年生に進級)。イメージカラーはレッド。
亀山亀吉(カメ)を助けた事で乙姫と知り合い、彼女(と両親達)を家に居候させることに。年頃の男の子らしく、ちょっぴりスケベで可愛い女の子が大好き(乙姫にメロメロ)。
勉強は嫌いだが、乙姫が勉強を教えてくれた事でちょっぴり賢くなる。
幼馴染に寿司屋の娘(タローの事が好き)がいたり、実はリゾート計画(龍宮城崩壊の元凶)に祖母が関わっていた等、人間関係が大変な面も…
キヨシ(杉内竜太)

キヨシ(杉内竜太)

タローの友達でふとっちょの少年。イメージカラーはイエロー。タロー同様年上の可愛い女の子にめろめろ!ふとっちょイエローらしく「勇気・信頼・正義感」を兼ね揃えた少年。
トオル(菊地大助)

トオル(菊地大助)

タローの友達で眼鏡がチャームポイント。イメージカラーはピンク。環境は父子家庭(母親と死別)と複雑で、人生を達観している面もあり、酔っ払いが嫌いな様子。
マサヒコ (藤田豪)

マサヒコ (藤田豪)

タローの友達。こちらは痩せ形の少年でイメージカラーはグリーン。すぐに惚れる性格をしており、優しい看護婦さんから、おばあちゃんとストライクゾーンはかなり多い様子。
タローを含めたこの4人、乙姫(と可愛い女の子)にメロメロなスケベ心があるという年頃の少年ばかりで、下記の劇中歌がそれを明確に表しています。
「この世にまさしく神様に
誓える事がひとつある
嗚呼乙姫我が心
結婚を前提に友達になろう

少年ジャンプを読むよりも
ゲームボーイをするよりも
嗚呼乙姫我が命
Hなことなどほとんど望まない」
メインキャラの浦島タロー君が時々友達と一緒に歌っていた曲「この世はまさしく」より
この頃の男の子たちにとって「少年ジャンプ」「ゲームボーイ」は大事なもの
それよりも乙姫が命だなんてとっても乙姫メロメロな一途さをうかがわせる歌詞です…!
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