ペットントンごっこをして遊ぶほど好きだったペットントン
2017年5月2日 更新

ペットントンごっこをして遊ぶほど好きだったペットントン

1981年『ロボット8ちゃん』から始まった『東映不思議コメディシリーズ』。全14作品中でも、最高視聴率を出して当時の子ども達にペットントンごっこも流行らせた人気作『ペットントン』の思い出とともに振り返ります。

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私が小学生の頃、日曜日の朝にフジテレビ系列で東映不思議コメディシリーズの特撮子ども番組がありました。
テレビ名作えほんシリーズ142『ペットントン大図鑑』

テレビ名作えほんシリーズ142『ペットントン大図鑑』

1981年の『ロボット8ちゃん』を第1作目として始まり、その枠が1993年にアニメ枠に変わり『蒼き伝説シュート』になるまでの間の12年間の間に14作品が制作放送されていました。

後期の作品には、戦うヒロインの作品もありましたが、私が見ていたシリーズの最初の作品は、ロボットや不思議な生き物が小学生の家庭に居候して起こす居候ギャグ漫画のような作品が多くありました。
第1作目の『ロボット8ちゃん』は、『がんばれ!!ロボコン』のリメイク作品に近いのがあり、今から思えばフジテレビでの放送だから、『8ちゃん』だったのだと分かりますが、当時地方に住んでいた私は『8ちゃん』がフジテレビを意味するとは知らず、再放送で『がんばれ!!ロボコン』も見ていたので、同じカテゴリーに入れて両方楽しんでみていました。

『ロボット8ちゃん』も好きでそのシリーズを見続けてきて、一番大好きになった作品が第3作目1983年の『ペットントン』でした。

E.Tを取り入れて

『ペットントン』の主人公ペットントンは緑の色をした宇宙人。つぶらな瞳と頭の天辺にある黄色い髪がとてもチャーミングな子です。

当時、映画の『E.T』(1982年公開)が大ヒットしていて、『ペットントン』はそれを意識して作られた作品だったそうですが、これもまた馬鹿な小学生の私は、『E.T』は『E.T』、『ペットントン』は『ペットントン』と別に考えていて、今の流行はこういうの何だなって勝手に納得してました。
『ペットントン』は毎週見ていたけど、『E.T』の映画は見にいけなかったしテレビCMぐらいしか見てなかったから……。
劇中でペットントンが地球に来た理由が「E.T」に捨てられたからとあるのにも関わらず、ペットントンの世界のE.Tと映画のE.Tは別物と考えていたのだから、全くこう今思い返してみると、馬鹿な小学生だったのだなって思います。

ペットントンは、ネギ太君に拾われてネギ太君の家に住むことになります。『怪物くん』のように腕が伸びたり、綺麗な女の人にキスされると膨れて空を飛んだり、友だちの輪やタイムステッキという道具を持っていて、その道具でいろいろな騒動を起こしたり、収めたりしてました。
ペットントンの能力の中で、綺麗な女性にキスされると空を飛ぶというのが分かるエピソードでは、ネギ太君のおばあちゃんがそれを証明して一儲けしようと、ペットントンにキスをしても飛べなくて、なあんだ、嘘かってなったところでネギ太君の同級生の可愛い小百合ちゃんがキスをしたら、膨らんで空を飛んでしまうのですが、その時に小百合ちゃんが

「ペットントンは綺麗な人にキスをされると空を飛ぶのね」

って言うんです。これ、本当に小百合ちゃんが可愛いので、あ、そうなんだって納得出来たんですが、小百合ちゃんの言葉って下手をすると「私は可愛い」と言ってるのも同じなんで、同性の反感を買うと思うんですが当時同じ小学生女子の私はそんなことを感じずに、だからあのおばあちゃんじゃ駄目だったんだって納得しちゃったので、小百合ちゃんの可愛さは今思うと本物だったんだなって思うのです。

ペットントンごっこ

『ペットントン』の人気は、12年間の不思議コメディシリーズ作品の中で、一番の最高視聴率20.5%を記録したことにも現れていますが、(ちなみに放送は日曜の朝9時からの30分)身近で感じたのは、誰ともなしに始まったペットントンごっこです。

ペットントンごっことは?脚を体育座りのようにして体にひきつけて、その脚を上着で被せて自分自身がペットントンの姿になって歩く遊びです!
このペットントンになりきって遊ぶというのが、小学生時代の休み時間の遊びのトレンドだったんです。
こういう遊びって、自分の周りだけの遊びだったのかなって思っていたら、mixiのペットントンのコミュニティで同じ遊びをしていたという人達の思い出の話が書き込まれているじゃないですか。
え?年齢とかは同世代の人達だけど、みんな出身地が違うし……。
ってことは、あの当時に『ペットントン』を見ていたという共通項だけ一致していて、私の知らないところでも、ペットントンごっこをやっていたの!?ってびっくりしました。
あの時代、インターネットもなく、特に私は雑誌などで『ペットントン』特集を読んで情報を仕入れたわけでもなかったので、中には雑誌で『ペットントン』に関する記事を読んでいた人もいたとは思いますが、少なくとも自分の周囲にはいなかったので、こういう自然発生に近い形の遊びが、住んでいる土地を越えて広がっていたことに『ペットントン』の人気の大きさを感じずにはいられなかったのです。

 そういえば、年上の従兄にペットントンごっこの話をしたら、
「ああ、俺達の時代のジャミラごっこね」
と言われました。

ペットントンのスーツアクター

ペットントンを演じたのは、声は声優の丸山裕子さん、ペットントンの中で演技をされていたのは、スーツアクターの高木政人さんでした。
『ペットントン』は中に人が入っていないように見えて、目線も子どもと同じにするということから、中に入って演技をしていた高木政人さんは中腰で演技やアクションをされていました。
『ペットントン』のオープニングを見ると、スケートボートに乗っているペットントンが見られるのですが、それも高木さんが中に入っての演技でした。

実際にペットントンごっこをやった身からすると、窮屈な中に脚を畳んで入れて動くというのは、それだけでかなり疲れてしまうのですが、その窮屈で中腰の姿勢でアクションをされていたというのを知り、ましてやペットントンの中に人が入っていると思ったこともなく、見ていた私はそれを知って驚き、東映公式youtubeで『ペットントン』を見た時には、こんな激しい動きを大人の男性が子どもの背丈の着ぐるみの中で動いていたんだって思いながら見ていて、そのすごさに感動していました。

当時、高木政人さんは1962年生まれの21歳。
小柄な体型を生かして『スケバン刑事』などで、主演女優のアクションシーンの吹き替えなどをされていたそうです。
『ペットントン』では、そば屋のマサトとして顔出し出演もされています。
ペットントンでの無理な姿勢の中においてのアクションシーンは、とても見事でした。中に人が入っていると分かって見ても、生き生きとしていて、子どもの頃に見ていた時と同じように、丸山裕子さんの声と合わせって実際に生きていると感じることが出来ます。大好きだった思い出補正もあるかもしれまんが……。

youtubeの公式で30数年振りに見た時には、本当にペットントンは生きていたんだなって私は思ってしまいました。

高木政人さんは、『スケバン刑事2』の仕事に行く途中で交通事故にあい、24歳の若さで亡くなられていました。
『ペットントン』のことを思い出し、ペットントンについてmixi日記で語っていた時にマイミクさんより、高木さんのことを教えてもらい、調べてみて既にあのペットントンを演じてくれた人がこの世からいなくなってたことを知り、とても残念で悲しくなってしまいました。

一度だけの魔法

『ペットントン』が放送されていた東映不思議コメディシリーズの枠が終了した年にラジオ関西で放送されているアニメ特撮ソングのリクエスト番組の『青春ラジメニア』で、東映不思議コメディシリーズソング特集をしました。

二人のパーソナリティ岩ちゃんとかおりんによると、関西地方では東映不思議コメディシリーズの認知度が低く、リクエストは珍しく関西以外の遠距離、雑音リスナーからのリクエストが多かったと話していました。
私も遠距離、雑音リスナーの1人で、この時には大好きな『ペットントン』エンディング曲『一度だけの魔法』をリクエストしました。

リクエスト曲がかかるかどうかドキドキしながら、雑音交じりの放送を聴き、自分のペンネームが読まれ、他にも同じ曲にリクエストしたリスナーの葉書が読まれて『一度だけの魔法』の歌が流れてきた時には、嬉しさでいっぱいでした。
『一度だけの魔法』を歌ったのは、NHKの朝ドラ『おしん』(1983年)の主役の子ども時代を演じた小林綾子ちゃん。

 小林綾子さんは、5歳の時に『がんばれ!!ロボコン』の島田歌穂さんが演じるロビンちゃん憧れてバレエを習いたいと思ったのですが、トゥシューズが履けずに諦めたところで、お母様がバレエの授業がある児童劇団を見つけてきてくれて児童劇団に入団します。

 その児童劇団が『ペットントン』を制作していた東映の児童劇団『東映児童演劇研修所』でした。小林綾子さんが『東映児童演劇研修所』に入団されたいきさつは、中山千夏さんの本『ぼくらが子役だったとき』の対談の中に書かれています。
ぼくらが子役だったとき

ぼくらが子役だったとき

中山 千夏 (著)
単行本: 329ページ
出版社: 金曜日
小林)

芸能界に入りたい、という意思はまったくなかったんです。当時の子ども向け番組に『がんばれ!!ロボコン』というのがあって、そのロビンちゃんに憧れてたんですね。その影響で「バレエがやりたい」と母に言ったらしいんです。
でも、母が見つけてきたのはモダンバレエの教室で、トゥシューズが履けませんでした。それで、代わりに入ったのが東映の劇団だったんです。バレエの授業があるというので。五歳でした。
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