80年代のアイドル全盛期に一世を風靡した雑誌「BOMB!」!!
皆さんは「BOMB!(ボム)」という雑誌を覚えていますでしょうか?学習研究社が発行していた、80年代のアイドル全盛の時代に高い人気を誇ったアイドル専門誌で、A5判(148mm×210mm)の小さいサイズが特徴でもありました。当時のアイドルファンであれば、毎月購入していた方も多いのではないでしょうか。
80年代における「BOMB」の一例。
1979年に創刊!しかし…?
「BOMB!」が創刊されたのは1979年のこと。創刊当時の名称は「BOMB!!」であり、月刊ではなく隔月刊でした。そして、特筆すべきなのが“アイドル雑誌ではなかった”という点。創刊当初の「BOMB!!」は、当時人気のあった雑誌「ビックリハウス」に影響を受けた読者投稿誌であり、研ナオコのコーナーや、モンキー・パンチの漫画なども掲載されていました。
貴重な「BOMB!!」創刊号。
松田聖子を起用し、アイドル雑誌へと鞍替え!!
読者投稿誌としてスタートした「BOMB!」ですが、翌1980年になると、当時デビューしたばかりのアイドル・松田聖子の特集を開始。すると聖子の人気とともに雑誌の売上も上昇、その結果、女性アイドルを中心とした雑誌へ変貌を遂げることとなりました。また、1981年からは月刊誌化しています。
アイドル誌としての「BOMB!」の生みの親とも言える、松田聖子。
80年代半ば、菊池桃子推しに!!
松田聖子に加え、河合奈保子、伊藤つかさ、石原真理子、早見優、中森明菜といった人気アイドルを続々と表紙に起用し、女性アイドル専門誌としての舵を切った「BOMB!」。各アイドルのグラビアページのほか、読者が自身のエッチな体験・下半身にまつわる体験を赤裸々に語る「パンツの穴」などの人気コーナーも生まれ、当時のアイドルファンであれば必携の雑誌へと成長していきました。特に「パンツの穴」は菊池桃子の主演で映画化され、彼女がアイドルとして注目されるきっかけに。そして80年代半ばに入ると、「BOMB!」では菊池の猛プッシュがスタートします。
80年代半ばにプッシュされた菊池桃子。
菊池推しの理由ですが、これは当時「BOMB!」と競合していた雑誌「DUNK」が、おニャン子クラブを積極的に取り上げて売上を伸ばしており、同誌との差別化を図る必要があったためと言われています。その結果、菊池をはじめとしたソロのアイドルが続々とプッシュされていきました。しかしながら、「BOMB!」自身もおニャン子クラブは記事として頻繁に取り上げており、河合その子、国生さゆり、高井麻巳子といったおニャン子クラブのメンバーが表紙を飾ったこともあります。