劇場版「1000年女王」(1982年)
ラーレラ星の指導者「ラーレラ」 劇場版「1000年女王」(1982年)
OVA「メーテルレジェンド」(2000年) ラーメタルに帰還した雪野弥生が機械帝国の女王プロメシュームへと変貌していく過程が描かれた。
OVA「メーテルレジェンド」(2000年) 予告編
雪野弥生(プロメシューム)の双子の娘「メーテル」と「エメラルダス」姉妹 OVA「メーテルレジェンド」(2000年)
1000年女王ことラー・アンドロメダ・プロメシュームは機械化人となるが・・・
太陽系からは遠く離れ、ラーメタルの地表は凍てつき、民衆は飢餓にあえいでいた。そんな中、機械化人の科学者・ハードギアは惑星および住民の機械化を具申。
プロメシュームは飢餓で苦しむ民衆を救うには機械化人になる以外に道はないと考え、自ら機械化人となる道を選ぶ。機械化人となった彼女はラーメタルの民衆に手術を義務づけ機械化政策を推し進めるが、その裏には人間を機械化してこの星を自分の支配下に置こうとするハードギアの企みがあった。それに気付いたプロメシュームの2人の娘・メーテルとエメラルダスは、機械化人と戦うことを決意する。
「宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝」(2004年) 『1000年女王』の雪野弥生=『999』のプロメシューム
「宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝」(2004年)
また、かつては一人娘という設定だったが、エメラルダスが双子の姉ということになった。これに伴い、『宇宙交響詩-』などの近年の作品ではエメラルダスは母に反発し、袂を分って機械化世界への抵抗を続ける宇宙海賊の一員となった、とされている。
「高雄麻耶(たかお まや)」(漫画『蜃気楼綺譚』)(1990年)
「高雄麻耶(たかお まや)」(漫画『蜃気楼綺譚』)(1990年)
主人公。過去や現代、未来などにスナック「蜃気楼」を出店している謎の女性。キセルを愛用している。作品中では過去アメリカにおいて事故で亡くなっている。
『超時空戦艦まほろば』でも、麻耶というキャラクターが登場している。
漫画『蜃気楼綺譚』(1990年)
時空を超えて存在するスナック「蜃気楼」。ここには高尾麻耶という美しい女主人がいるが、2回訪れた者は死んでしまうため、1度しか来ることはできない。「蜃気楼」を訪れる男たちの数奇な運命を描く。
「羽黒妖(はぐろ よう)」(漫画「超時空戦艦まほろば」)(1993年)
「羽黒妖(はぐろ よう)」(漫画「超時空戦艦まほろば」)(1993年)
ある日、しがない貧乏カメラマンの大山歳郎(おおやま としろう。公的には「土田司朗」と名乗っていた)は、1件のアパートの火災に遭遇、1人の老人を救出する。その際、歳郎は炎上する部屋の中で見たことも無い戦艦の写真をフィルムに収める。
老人は全身大火傷を負い、病床の中で歳郎に、写真の戦艦は大和型戦艦の幻の4番艦「まほろば」であること、そしてまほろばは戦没することなく、降伏することもなく今も人知れず戦い続けていることを告げ、持っていた短刀を歳郎に託し死亡。
そんな歳郎の前に謎の美女・羽黒妖(はぐろ よう)が現れる。それは歳郎がまほろばと遭遇するきっかけとなる。
『火聖旅団 ダナサイト999.9』(1994年)
『火聖旅団 ダナサイト999.9』(1994年)の「メロウ」
西暦2024年、地球は謎の女・フォトン率いる軍事組織トレーダー・フォースに支配されており、黒色彗星の破片等宇宙からの影響で壊滅状態にあった。そこへ、惑星スヴァンから地球再生の使者としてメロウがやって来る。
生き残っている人類の中で、進化生命体ダナサイダーである哲郎達は、メロウの導きでDNAの記憶を自由に操り能力を発揮させるダナサイトに変貌していくのだった。進化しすぎた自分達の運命を悟った彼等は、地球再生の為に宇宙へと旅立ってゆく。
「エメラルダス」(OVA「クイーン・エメラルダス」)(1998年)
「エメラルダス」(クイーン・エメラルダス)
連載第1話は30ページオールカラーであった。講談社から『月刊プリンセス』掲載の読切短編も収録した全4巻の単行本が刊行された。また、連載終了後も番外編が3作発表されたり、他の作品にエメラルダスがゲスト出演するなど、松本零士の主要作品との位置付けとなっている。
主人公のエメラルダスは『銀河鉄道999』や『わが青春のアルカディア』などのアニメ作品にゲストキャラクターとして登場しているが、本作のアニメ化は同時期に連載していた『999』や『ハーロック』よりもずっと後となった。
最初にアニメ化の企画が出たのは1982年ごろで、『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』『1000年女王』『わが青春の‐』と、当時松本零士原作アニメを路線として敷いていた東映動画(現・東映アニメーション)により、1983年夏公開の劇場アニメ映画として企画される。
だが『わが青春の‐』の興行収入の不振やその続編となるテレビシリーズ『無限軌道SSX』が放映される頃には松本アニメブームが終息していたこともあり、この企画は実現しなかった。それから16年後となる1998年にOVAとしてアニメ化が実現した。
クイーンエメラルダス 松本圭未 Full
1990年代に入って執筆された『ニーベルングの指環』第二部「ワルキューレ」にて初めて「メーテルと姉妹(メーテルの姉)」という設定で描かれ、これによりメーテルの過去を描いたOVA『メーテルレジェンド』やTVアニメ『宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝』でも登場することとなった。
その結果として現在の設定では、彼女もメーテルと同じくラーメタル人であり、トチローの恋人でメーテルの双子の姉、母親はラー・アンドロメダ・プロメシューム(1000年女王)、父親はドクター・バンとなっている。