発売開始から35年間で、出荷数累計4億4500万個を数える「ガンプラ」
世代を問わず愛され続ける、玩具メーカー・バンダイによるガンダムのプラモデルシリーズ通称「ガンプラ」。1980年7月の発売開始以来売れに売れ続けて、2015年3月末時点での総出荷数は実に4億4500万個。日本人口の実に4倍近くというとてつもない数が市場に出回っているわけです。特別、ガンダムシリーズが好きじゃなくても、なんとなく購入してみたら結構一時期ハマっていたという人は、おそらく筆者だけではないことでしょう。
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そんなガンプラのウリといえば、アニメさながらのリアルさ、そしてカッコよさです。精緻なパーツ一つひとつを丹念に組み立てていき、完成した時の達成感といったらひとしお!自室の一番目立つところに飾って、事あるごとに惚れ惚れと眺め見てしまうものです。
しかし、難点もあります。それは時間がかかり過ぎてしまうこと。もちろん、簡易的に作成できる廉価版の商品も販売されています。が、そういったタイプのガンプラは、完成させても、あまりカッコよくなかったりするものです。
手軽に創れて、かつ、見栄えのするガンプラが欲しい…
そんな子供たちのニーズにピタリと合致していたのが、『SDガンダム BB戦士』でした。
しかし、難点もあります。それは時間がかかり過ぎてしまうこと。もちろん、簡易的に作成できる廉価版の商品も販売されています。が、そういったタイプのガンプラは、完成させても、あまりカッコよくなかったりするものです。
手軽に創れて、かつ、見栄えのするガンプラが欲しい…
そんな子供たちのニーズにピタリと合致していたのが、『SDガンダム BB戦士』でした。
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そもそもSDガンダムとは何かというと、「Super Deformed Gundam」の略であり、三頭身で短い手足のガンダムキャラクターのことを指します。このSDガンダムがはじめて登場したのは、1985年6月のこと。駄菓子屋やデパートに置いてあったガシャポン用の景品として、子供たちの手に渡ることとなります。この塩化ビニール製でつくられた可愛らしい単色の人形シリーズは、1個100円という手ごろさと、安価な割には精巧なデザイン、何が出てくるか分からないゲーム性、コレクター心をくすぐる豊富なバリエーションなど、多彩な魅力を兼ね備えていたために、たちまち大人気に。
その後、カードダス、テレビゲーム、漫画・アニメにもなったSDガンダムは、ますます認知されるようになり、それまでは少々マニアックな内容から、小さな子供には取っ付きづらかったガンダムシリーズの「入口」としても機能するようになったのでした。
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最初はBB弾を発射できることからその名がついた『SDガンダム BB戦士』
そんなSDガンダム関連商品の中でもっとも高い人気を誇ったのが、プラモデルシリーズの『SDガンダム BB戦士』でした。プラモデル初心者でも容易に組み立てられる敷居の低さと、完成した時のクオリティにより、1987年の発売開始から瞬く間に人気商品となります。ちなみに、BB戦士のBBとは、エアガンに装填する「BB弾」のこと。『SDガンダム BB戦士』のごく初期のモデルには、BB弾の発射ギミックが搭載されていたために、この名称となったのだとか。他にも、ミサイルや矢などを発射するタイプも売り出されました。
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映画・アニメ版ガンダムとのコラボ商品も発売
もともとが「ガンダムのデフォルメ化」がコンセプトだったため、ガンダムを「ガンダマン」、ゼータガンダムを「ゼータマン」、ザクを「ザックン」などというように、愛称ライクな商品名にして売り出していたものの、1988年の映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』公開以降は、『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』『機動戦士Vガンダム』といったアニメシリーズともコラボして、同作に登場するモビルスーツをモチーフにしたBB戦士も売り出されるようになりました。
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「武者ガンダム」が人気シリーズとなる
さらに、当時人気だったプラモデル漫画『プラモ狂四郎』『超戦士ガンダム野郎』から影響を受けて誕生した「武者ガンダム」は、BB戦士の人気を決定づける鉄板のシリーズとして知られており、その後何度もバージョンアップが繰り返されています。
武者ガンダム初期の頃はわりあい簡素な武装だったところから、何度かシリーズが更新されると、豪華絢爛な装飾が施された「大将軍」と銘打たれた上級職のガンダムも登場。
武者ガンダム初期の頃はわりあい簡素な武装だったところから、何度かシリーズが更新されると、豪華絢爛な装飾が施された「大将軍」と銘打たれた上級職のガンダムも登場。
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