大久保佳代子 彷徨う母性本能   その終着点はパ・コ・美♡
2024年10月1日 更新

大久保佳代子 彷徨う母性本能 その終着点はパ・コ・美♡

「自分を否定すると人間は腐る。みるのがつらいなら、鏡なんてみなくていいし、つらい現実もみないフリをしたっていいんですよ。これも、立派な危機回避術。コンプレックスを持つ人も多いけどマジメに向き合っていたらシンドイし、疲れちゃうから。自信がないと落ち込むくらいなら、根拠のない自信を勝手に持って胸を張ればいい。みんな、もっと自分に甘くていいと思うんだけどなぁ」

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大久保佳代子は、愛知県の渥美半島にある田舎町に生まれた。
父親は大久保家の長男で、中学校卒業後に入った会社を定年まで勤め上げた寡黙な男。
毎日、同じ時間に起き、同じご飯(バターを塗ったパン&コーヒー)を食べ、会社に行って、どこにも寄らずに同じ時間(17時過ぎ)に帰宅し、同じ時間(22時頃)に寝るという生活を繰り返していたので、幼い大久保佳代子は、
「生きていて何が楽しんだろう」
と思った。
そしてスーパーでパート勤めをする母親は、
「勝手にしゃべり、文句ばっかりいう」
3歳上の兄は、
「お調子者」
という家族構成。
そんな大久保家の長女、大久保佳代子は、自分が生まれた頃に嫁姑問題が悪化。
そのため3歳上の兄は色々なものを買ってもらっていたが、大久保佳代子が祖父母の寵愛を受ける機会が激減。
近所のおばちゃんに
「お母さんに似てきたね」
といわれると母親が、
「違う!違う!
この子は父親似なの」
と全力で否定したり、父親に頻繁に
「女は愛嬌」
といわれ、大久保佳代子は自分の容姿に不安を抱いた。
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実家は渥美半島の海の近くにあり、堤防で釣り糸を垂れればキスやアジなどが釣れた。
近所の魚屋に並ぶ魚も安くて新鮮で、愛知県東三河のソウルフード「イワシ玉」も売っていて、
「出来立てがメチャクチャ美味しい」
と学校が終わると魚屋に直行。
「東京の女の子たちが原宿でクレープ食べているとき、私は魚屋でいわし玉食ってました」
土曜日の昼食は母親が仕事にいく前につくった冷たいおにぎりや冷えたご飯に、のりたまやゆかりなどのふりかけを食べていたため、現在でも
「パサパサの冷メシにふりかけをかけて歯茎に当たって痛いのが好き」
魚だけでなく味噌汁の出汁に使う煮干しを愛犬、ホイットマンと一緒に食べて育った大久保佳代子は、小学校5年生のとき、音楽室の掃除中にビアノを移動させていて、足の指を挟んで複雑骨折。
医師に
「障害が残って、一生走るときに支障が出るかもしれない」
といわれて40日間入院したが、マラソン大会で11位になり
「奇跡」
といわれ、大人になって「27時間テレビ」の88kmマラソンも無事に完走。
ちなみにホイットマンは、柴犬が野犬に犯されてできたオスの雑種で、最初は外で飼っていたが
「寒いから」
「雨だから」
と何かと理由をつけて室内に入れ、最終的に父親の座布団が定位置になった。
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小学校の同級生は、住んでいる地域が山か街かで分かれ、
「山の子」
である大久保佳代子はリレーを裸足で走ったことがあった。
「街の子」である光浦靖子とは、小学校1年生のときに初めて出会い、同じ中学、同じ高校に通うことになるが、光浦靖子は大久保佳代子のことを
「私より人から好かれる」
と思っていた。
大久保佳代子が「街の子」であるたまちゃんの誕生日会にいったとき、出てきた料理は「手巻きサンドウィッチ」
テーブルの上に並んだ具材を自分でパンにはさんで食べるというだけでも斬新なのに、カラフルな具材をサランラップを使ってくるむとキャンディのようで大久保佳代子は衝撃を受けた。
そして後日控えている自分の誕生日会に不安を感じたが、その日、母親は「手巻き寿司」を用意。
しかしキュウリがスティックではなく輪切りになっていたり、お箸がうどん屋や寿司屋などバラバラの店名が書かれた、出前でもらった割り箸で
「なんで」
と思いながら、割りばしから袋を外した。
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ひな祭りに飾られるひな人形はガラスケースに入った小さなもので、初めて友達の家で7段飾りの立派なものをみて
「ガラスに入ってない」
と驚き、家に帰ると
「これだけじゃさみしい」
とまったく関係のない人形をガラスの中に入れ、夜ご飯のおでんの後、スーパーに勤める母親がノルマ的に買わされた菱形の雛祭りケーキと雛あられを食べた。
「雛人形をしまい忘れると婚期が遅れる」といわれるが、現在でも独身である大久保佳代子は
「子供の頃、数日間放置してあった!」
と結婚できない理由をなすりつけ、まったく飾られることなく実家の倉庫に眠っている雛人形を
「今頃、髪の毛が伸びてるかもしれない」
と恐れている。
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夏祭りで「カラーひよこ」や「オレンジマウス(オレンジ色をしたネズミ)」を
「自分で面倒をみる」
という約束で買ってもらい、家で育てたが、ニワトリは小屋を脱走して裏山で野犬に襲われるという最期を遂げ、「力(リキ)」と名づけたネズミは、飼っていた2階のベランダで
「アオダイショウをみた」
という父親の証言を最後に行方不明。
クリスマスは、おもちゃ屋につれていってもらい、
「好きなもの選んでいいよ。
3千円までね」
という母親の夢もデリカシーもない一言に負けず、寝る前に買ってもらったプレゼントを自分で枕元に置いて、次の日の朝、
「わあ、サンタさんだ」
と喜び、自分で選んだものなのに
「何が入ってるんだろう」
といいながら開封した。
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「幼い頃は自己肯定感が高めの女の子だったんですよ。
友達や先輩からは「カバ子」という明らかにネガティブなあだ名で呼ばれているのに、それを人気者の証しとオリジナル変換して落ち込むどころか「自分はクラスのマスコットガールだ」と思い込んでいましたから。
そんなポジティブ精神を貫くことができたのは、他人と自分を比べないというか、その前に自分をしっかりみないというか、気づかないふりをするというか……
自分で自分を追い詰めないのって大切な気がするんですよ。
例えばマスコットガールだと思うのもその1つだよね。
冷静に考えれば「カバ子」というあだ名も変だし、好きな男子を見つめれば消しゴムを投げられるし、休み時間に自分の机が校庭に出されていたこともある。
でもそこと向き合ってしまうとネガティブな「私なんて」スイッチが入ってしまう。
だからこそ、そこからは目をそらして
「私がカバ子と呼ばれて振り向けばみんな喜ぶし、私の一挙手一投足で周りの友達は笑ってくれる。
ある意味、これって人気者だよね?」
っていいところだけをピックアップして生きてました」

ビートたけし OK!マリアンヌ

暗記が得意で、小学校で珠算2段を取得取。
毎週、テレビで歌番組「ザ・ベストテン」でダイジェストで流れる20~11位の順位をノートにメモ。
例えば中森明菜の「飾りじゃないのよ涙は」は、「かざ」「あきな」とメモし、後で清書。
翌日、それをみんなにみせた。
「何のために?
わからない(笑)
暗記が関係あるかわかりませんが、そういう細かくコツコツやる作業が好きでした」
中学生になるとシブがき隊時代の薬丸裕英のワイルドさにハマり、津川雅彦が演じたラブシーンに衝撃を受けた。
そして1番好きだったのは、ビートたけし。
雑誌、レコードを全部買い、今でも人生で1番大切な曲は「OK!マリアンヌ」
「男のアイドルとしてみてた。
本当に男としてイケメンじゃない?
色気があって、いい車乗って、お姉ちゃん抱いて。
オールナイト(ビートたけしのオールナイトニッポン)の翌日はたけしさんの口調が乗り移って、ブスな女の子たちと一緒に笑って過ごしてましたよ。
ひどいことをいって、逆に笑いにしてあげようっていう感覚は、たけしさんから与えられたものだと思います。
フライデー襲撃事件の後、ファンクラブの情報から、嘆願書っていうの?、裁判所に出すと刑が軽くなるっていうから学年中に「名前と住所と拇印押して」っていって集めました」
そして32歳のとき、テレビ朝日の「名医とつながる!!たけしの家庭の医学」で初めてビートたけしと共演。
「ひな壇で座らせてもらって。
全然、私のことなんか認識もしてないし。
そしたらパッと目が合って『お姉ちゃんはどう思うの?』って。
お姉ちゃんっていわれて、私のこと、お姉ちゃんって呼んでるぅ~と思って、うれしかった!」
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山のふもとに住む大久保佳代子は、中学生になると祭りが行われる神社に立つやぐらと浴衣を着た女の香りにエロスを感じ始め、
「街の祭りでは、すごくいやらしいこといが起きている」
という噂を聞き、妄想を膨らませていた。
実際は祭りの雰囲気に乗じた男女が告白したりデートしたりするだけだったが、街の子だった光浦靖子は、待てど暮らせど誰にも誘われず、やっと声をかけてきたのが大久保佳代子のイトコで、
「人生最大の屈辱」
といっている。
大久保佳代子は、大人になると東京の下町の祭りに参加。
ハッピ姿で神輿を担ぎ、周りから水をかけられてビショビショになり、
「残ったのはメイクが落ちてブスになった私」
オネエ友達に誘われて男性器を奉る「かなまら祭」を観にいき、男性器の形をした飴を購入。
しばらく部屋に飾っていたが、
「食べてみようかな」
と思い、部屋で1人なめてみたが、悲しくなって捨てた。
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ある日、抑えきれない性欲を発散させるため、
「引き出しとかベッドの下をみるとだいたいエッチなのが出てくる」
という3歳上の兄の部屋を物色。
以前、主に男子大学生をターゲットととしたファッションや恋愛マニュアルを扱った情報誌「Hot-Dog PRESS」があり、エッチな記事をみて興奮したが、このときはラベルに「武田信玄」と書かれたビデオテープを発見。
ビデオデッキに入れてみると見事なエロビデオ。
誰もいないリビングで鼻息を荒くしてみていると、タイミング悪く帰宅した兄とまさかの鉢合わせ。
「お兄ちゃんが帰ってきて。
私がこうやって興奮してみているのを、パッとみたら、斜め上からみてたんですよ」
大久保佳代子は、何事も無かったかのようにビデオを停止。
そしてリビングを立ち去ったが、興奮している姿をみられてしまい、以後、15年間、兄とは自然な会話がなくなった。
武田信玄事件の後、兄妹の間には気まずい空気が流れ続けたが、雪解けのきっかけは酒だった。
2人とも酒が好きで、帰省する度に自然と一緒に飲むようになり、気づけばよい飲み仲間に。
大久保佳代子は、家庭を持ち、子供を大学まで進学させた兄を尊敬していた。
ツイッターのアイコンに自分とのツーショット画像を使っていたり、女芸人仲間から
「大久保さんのお兄さんからツイッターをフォローされました」
と報告を受けたり、気を遣ってフォローを返した女芸人と知らぬ間に自分を飛び越えて連絡を取り合っていたりしていても、
「佳代子をよろしくお願いしますって応援してくれてんだ」
と信じていたが、アイドルグループ「恵比寿マスカット」のメンバーをフォローしていたり、
「レギュラー番組減ったな」
「あの番組視聴率悪かったな」
といわれると微妙な気持ちに。
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岐阜県の愛知銀行中津川支店の支店長をやっている兄に電話で、
「岐阜県の中津川市で1日警察署長をやってくれ」
と頼まれ、
「縁もゆかりもないし嫌だよ」
と1度は断ったが、
「警察官と知り合いになって、妹が大久保佳代子っていっちゃったから」
といわれ、
「わかったよ」
と承諾。
こうして岐阜県警中津川署の1日警察署著をやることになった大久保佳代子は、宮ノ腰署長から委嘱状と「1日警察署長」のたすきが手渡され、制服姿で敬礼。
その後、ステージ上で兄とトークを行うことになり、、
「佳代子の制服姿どう思います?」
と聴衆に話す兄をみて
(嫌いだわ~)
と思ったが、その後に行われたパレードで振り込め詐欺防止について人々に
「怪しいお金の話やメールがあったら家族を含め、誰かに相談しましょう」
と注意喚起した。
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