その他「正史と演義の違い」の一部
・本編でも出た怪奇、超常現象の殆どが『演義』の演出。
・十常侍の面々が正史と『演義』では一部異なる。
・張角が南華老仙なる仙人から『太平要術書』を得るくだり。
・『演義』では黄巾賊討伐の際、劉備の年齢を28歳としているが
正史の記述によれば劉備の年齢はこの時、24歳である。関羽、
張飛は生年が不明なのでなんとも言えない。
・張飛の容姿に関しても正史にはほとんど記述が無い。張飛の
トレードマークの「虎髯」も豪傑を描く時のある種のお決まりの
ようなもの。
・「桃園の誓い」を含めその時に拵えた関羽の青龍偃月刀、張飛の
蛇矛も虚構。この2つは後漢の時代には存在しないと思われる。
が、もしかしたらあったかもしれない。
・黄巾賊討伐における劉備の活躍の全てが虚構…
・今回も黄巾賊討伐で大活躍の劉備。実際の劉備の黄巾賊討伐に
おける活躍は一切記述が無く不明
・張飛が督郵を鞭打った事件、実際に督郵を鞭打ったのは劉備。
・董卓の参謀として活躍する李儒。董卓の娘婿として登場するが
実際にそういう関係なのかは不明。
・董卓の参謀として活躍する李粛。呂布と同郷で呂布を「弟」呼ばわり
呂布からは「兄者」と呼ばれる存在だが、実際にそういう関係かは不明。
・曹操が七星剣で董卓暗殺を試みる話は『演義』の創作。
・曹操を捕らえた陳宮が官職に就いているが実際に官職についていたかは
不明。陳宮が曹操に仕えた経緯と曹操のもとを離れた経緯はともに不明。
・汜水関と虎牢関という2つの関所が出てくるが、この2つは実際には
同じものと思われる(汜水関のほうが実際には存在しない)
・反董卓連合の諸侯のうち孔融などの名は史書には無く実際に参加したか
不明なものが数人いる。
・劉備がこれに参加したという記述も無い。
・上記の点からもわかるように華雄を討ったのは関羽ではない。
実際に華雄を討ったのは孫堅軍である。
・呂布の活躍。呂布は反董卓連合の将軍を何人か斬り捨てるがこの人物は
実際には存在しない。華雄に斬られた将軍も同様。猛将のデビューを
彩るための演出。
・劉備3兄弟と呂布の一騎(?)討ち。
いかがでしょうか。
当然のことながら「演義」が多くの大衆の心を惹きつけたのには、それなりの脚色があったということなのでしょうね。
もし「正史」に興味がある方は陳舜臣の「秘本 三国志」をおススメいたします。
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🐉 hero 2022/9/1 08:01
だいたい「演義編」ということはわかってたつもり・・・
はじめB.Cの古代中国の伝説と誤解した
2019/3/22 22:06
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