ザ☆ウルトラマン
ザ・ウルトラマン OP - YouTube
「ザ☆ウルトラマン」物語の背景
ザ☆ウルトラマン
ウルトラマンと名乗った彼は、地球に怪獣などの怪異や超自然現象による脅威が迫っていることを察知したU40によって、それらの災害から地球を守るために派遣された。空に光るウルトラサインなどで人類に脅威の到来を警告し、第3種接近遭遇としてヒカリと一体化。
以後、ヒカリは危機に陥るとビームフラッシャーを使用してウルトラマンに変身し、怪獣や宇宙人と戦う。
中盤でウルトラマンの本名が「ジョーニアス」であることが判明。また、同じく中盤から従来のウルトラマンシリーズの枠組みを逸脱し、ジョーニアスの故郷・U40を舞台に複数のウルトラマンが登場するスペースオペラ的な展開を見せる。なお、ウルトラの国を巻き込んだ宇宙戦争を描くという案は元々『ウルトラマンレオ』で検討された。
番宣CM 新番予告 ザ☆ウルトラマン - YouTube
「ザ☆ウルトラマン」製作の背景
作品製作は日本サンライズ
この状況の中で、ウルトラシリーズの新作が期待されていた。これに対し、円谷プロは新機軸でのウルトラマンの製作を検討したが、当時は『宇宙戦艦ヤマト』等のアニメーションブームの真っ最中であったことや、限られた製作予算と今後のメディア展開を考え、敢えて実写ではなくアニメーション作品として制作することとなった。
企画書にはアクションや怪獣の造形等に関し、アニメーションの表現力によって特撮の限界を超えられる旨が強調されていた。円谷プロはアニメ作品の製作技術を持っていなかったため、『恐竜探険隊ボーンフリー』などで繋がりがあった日本サンライズに作品製作を委託した。
劇中で使用される用語には、当時大ヒットした映画『未知との遭遇』からの影響(第1~3種接近遭遇等)が見られる。また、後半のスペースオペラ的な展開には、同じく当時大ヒットした『スター・ウォーズ』の影響が認められる。
また、アニメブーム(特に『宇宙戦艦ヤマト』)の影響は、主人公・ヒカリ超一郎に古代進役の富山敬と、ウルトラマンジョーニアスにデスラー役の伊武雅之というメインキャスト、本作のOPテーマとEDテーマと作詞を阿久悠が担当し、それをささきいさおが歌うことになった。
後半の母艦となるヤマトに酷似したデザインのウルトリア、ガミラス人を思わせる本作最大の敵となるヘラー、一部女性キャラクターの顔立ちが、当時多くのアニメ作品に関与した松本零士の描くそれと酷似している点からも見て取れるという説もある。
実写用のスーツも製作された
この主題は幾度かの変奏を経て、ウルトラマンの存在意義など、作品全体を意味付ける主題として昇華された。チーフ・ディレクターは前半期は鳥海、後半期のヘラー軍団編は神田武幸。完結編に当たる最終4話分では、高橋良輔や富野喜幸(現:富野由悠季)が変名で絵コンテを制作した。また、平成作品でCGIモーションディレクターを務めた板野一郎も、当時アニメーター(動画)で参加していた。
アニメーション作品として製作された本作であったが、ショーなどの都合上、放映当時から実写用のスーツも製作された。スーツは撮影用とアトラクション用の2種類が製作され、放映開始から日が浅い1979年7月21日に公開された映画『ウルトラマン怪獣大決戦』では、各ウルトラ戦士の紹介場面にて新規に撮影された実写フィルムでの活躍を見ることができる。
また、映画「新世紀ウルトラマン伝説」にもジョーニアスが実写で登場している。各種編集ビデオではアニメ映像が他のシリーズ同様に扱われている。
近畿広域圏のネット局は『ウルトラマンレオ』までは朝日放送で放送されてきたが、『レオ』終了直後の1975年3月31日のネットチェンジによって毎日放送に変更されており、同局としては本作が初の『ウルトラシリーズ』の新作の放送となった。また、1979年10月5日からは『仮面ライダー(新)』も開始されており、初めてTBS系列で『ウルトラシリーズ』と『仮面ライダーシリーズ』が同時期に揃って放送されることとなった。
アニメ ザ ウルトラマン 第44話 「ウルトリアが二つに割れた!?」 - YouTube
「ザ☆ウルトラマン」設定と名称
アニメであることの違和感を払拭するような配慮
そのネーミングも、科特隊と『ウルトラセブン』のウルトラ警備隊を掛け合わせたかのような名前で、エンブレムは科特隊を意識している。
また、オープニング・アニメーションには、『帰ってきたウルトラマン』のOPで採用されたシルエットと同様の、隊員が一斉射撃を構えるポーズが挿入されており、『ウルトラマン』での科学者タイプのイデ隊員を思わせるキャラたるトベ隊員は、実際にイデ隊員役の二瓶正也が声を当てている。
『コロコロコミック』等に連載された内山まもるによる漫画『ザ・ウルトラマン』と当時のTBSの人気番組ザ・ベストテンにあやかり命名。本来接頭語のザ(英語のthe)は母音の前ではジと発音するが、放送当時の日本ではそのことが一般的ではなかったため、本作でも「ザ」と表記されている。
内山まもるの漫画「ザ・ウルトラマン」(1975年)が40年の時を越えて初のアニメ化! - Middle Edge(ミドルエッジ)
ウルトラマンジョーニアス
ウルトラマンジョーニアス
変身方法も2パターンあり最初はピームフラッシャー高く投げ額に当て変身していた(1話~18話)途中からビームフラッシャーを高く上げエネルギーを集め「ウルトラチェンジ」叫んで変身する(19話~50話)叫ぶのは21話からである。急いでいるときは最初の変身法を使う。
また19話からウルトラマンに変身するまでには上にヒカリがジャンプし「シュワッチ」と叫びウルトラマンに変身、ウルトラマンも空で「シュワ」と叫び地面に降りてくる描写が追加された。
“スターシンボル”と呼ばれるカラータイマーが、青→黄→赤(点滅)という道路信号パターンで変化するところが特徴で、赤になってから30秒が活動限界である。過去作品の一体化型ウルトラマンが徐々に人間と意識レベルで融合していったのに対し、最後までヒカリとは別人物として描かれた。
第49話でウルトラ艦隊を救援するため一旦ヒカリと分離したが、最終回でヒカリと合体し戦いの後に再度分離し、人間態で初対面。地球に平和が訪れたことを見届けた後、U40に帰っていった。
放送開始時点では単に「ウルトラマン」と称されていたが、第20話において彼の名が「ジョーニアス」であることがはじめて明らかにされる。通称は「ウルトラマンJ(ジョー)」。主に地球人からは「ウルトラマン」、U40の人々からは「ジョーニアス」と呼ばれる。ヒカリは当初は「ウルトラマン」と呼んでいたが名前が明かされてからは「ジョーニアス」と呼称した。
ジョーニアスの名前の由来は、満田かずほの子息の名前「じょう」と「ジュニアス」と米国の「ジョージア州」の3つから由来する。
ウルトラマンジョーニアスのスペック
年齢:2万8000歳(U40年齢)
身長:70メートル(最大120メートル、最小ミクロまで大きさ変化可能)
体重:5万t(最大8万5千トン、最小ゼロまで大きさ変化可能)
飛行速度:マッハ8
ジャンプ力:100メートル
活動時間:4分
必殺技はプラニウム光線
プラニウム光線
Aタイプには、両拳を合わせて発射する「ロッキングスパーク」と呼ばれる強化版があり、バゴンを倒している。Bタイプには、電撃状の光線を撃って敵を痺れさせるタイプや、両腕をクロスさせて撃つ変形タイプもあり、後者はアイランダの触手を怯ませた他、42話でも使用されている。
ウルトラシリーズ第8作目であり、第3期ウルトラシリーズの1作目にあたる。平均視聴率は11.0%。