君といた未来のために ~I'll be back~(1999年・日本テレビ系)⇒リプレイ(1988年・アメリカのSF小説)
一定時間内を何度も反復体験している人のことを、SF上の概念で「リフレインプレイヤー」というそうです。1988年に発表されたケン・グリムウッドのSF小説『リプレイ』は、まさにこの「リフレインプレイヤー」について書かれた作品でした。
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小説のあらすじはこうです…。冴えないラジオ局ディレクターのジェフは、43歳(1988年)で心臓発作のため死んでしまいます。目を覚ますと、18歳(1963年)の時点にタイムスリップ。しかも“未来の記憶”も残っており、その情報を駆使して、新しい人生を謳歌しますが、またも同じ年の同じ時刻に死亡。それを何度も繰り返すことで、ジェフは自暴自棄に。そんな折、同じようにリプレイを経験している女性と出会ったことで、ジェフは改めて人生と向き合うことを決意するのです。
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このストーリーは、そっくりそのまま『君といた未来のために』に流用されています。人生をやり直したいと考える堂本剛演じる大学生が、1999年の大晦日に突然の心臓発作で意識を失い、気づけば、1995年12月23日へ逆戻り。一度目の人生は「未来の記憶」を活かし、青年実業家として大成功するも、またもや1999年の大晦日から1995年12月23日へタイムスリップ。そこから、時間の繰り返しの謎を追及しているうちに、同じ境遇にある女性(仲間由紀恵)や謎の男(佐野史郎)と出会っていく…という話になっていました。
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ピュア(1996年・フジテレビ系)⇒ジミー大西
和久井映見が軽度の知的障害者(イデオ・サヴァン症候群)の役を演じたドラマ『ピュア』。劇中で和久井扮する優香は、オブジェ作りに関して天才的な才能を発揮しますが、このモデルになったのは、芸人で画家のジミー大西なのだとか。
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ドラマのプロデューサーを務めた栗原美和子は、もともとフジテレビのバラエティ畑にいた人間。かつては『オレたちひょうきん族』のADも担当しており、その時に知り合ったジミーの女バージョンを描いたドラマをつくりたいと、かねてより構想していたといいます。たしかに、舌足らずでいかにも純粋そうな優香は、天然の才人・ジミーに見えなくもないかも?
(こじへい)