1997年には、画面表示が無い“音だけでプレイ”するゲーム「リアルサウンド〜風のリグレット〜」をセガサターンから発表。音を聞いてストーリーを楽しむという斬新な本作には賛否両論があったものの、脚本、音楽、俳優陣に一流どころを揃えた良質なラジオドラマとなっています。
via www.amazon.co.jp
21世紀に入り、ゲーム分野に留まらない活躍を見せる!
90年代にヒット作を連発した飯野ですが、2000年にはスーパーワープを設立、代表取締役社長に就任しました。その後、同社は社名をフロムイエロートゥオレンジに変更、ゲーム制作のみならず「自販機の自動決済」「デパートのタッチパネル案内板」といったITにおける幅広い分野への参入を行いました。また、飯野自身も2003年に文芸誌「ファウスト」で小説を発表するなど、マルチな才能を発揮しました。
via www.amazon.co.jp
2013年、突然の死去。
執筆や原発関連の活動など、ゲームクリエイターという枠に留まらない活動を行っていた飯野ですが、肥満による高血圧に悩まされており、ダイエットによる減量に成功していたものの、2013年2月20日、高血圧性心不全のため東京都内の自宅で死去しました。42歳の若さでした。
飯野が遺した最後のツイート(2013年2月17日)
寒いなぁと思ったら0°Cだった。@ボストン pic.twitter.com/NyTZimrr
— 飯野賢治 Kenji Eno (@kenjieno) February 16, 2013
飯野の訃報はゲーム業界を中心に衝撃を与え、ゲームクリエイターの上田文人は訃報に際し「飯野を意識して仕事をしていく」とコメントし、早すぎる天才の死を悼みました。彼が亡くなってから早6年の歳月が流れましたが、「Dの食卓」「エネミー・ゼロ」といった彼の遺した名作の数々は、人々の記憶の中に残り続けていくことでしょう。
飯野賢治を更に詳しく知りたくなった方はこちらで!
公式サイト
飯野賢治 Kenji Eno(@kenjieno)さん | Twitter
飯野賢治 Kenji Eno (@kenjieno)さんの最新ツイート ¡ɹǝʇʇıʍʇ ǝʌol ı Tokyo , Japan
おすすめの記事はこちら!
【Dの食卓】独特の世界観で世界中で大ヒットした名作中の名作を振り返る - Middle Edge(ミドルエッジ)
発売当初に世間を騒がせ度肝を抜いた『Dの食卓』は、まるで映画を観ているかの様なゲームでしたよね!熱中した方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回はそんな懐かしくも色褪せない名作『Dの食卓』を振り返ります。
セガ公式も反応!セガサターンで発売されたゲーム【1057タイトル】を全て収集した猛者がいると話題に!! - Middle Edge(ミドルエッジ)
90年代半ばから90年代後半にかけて、セガが展開した家庭用ゲーム機「セガサターン」。発売されたゲームは実に1057タイトルに上ります。このたび、その全てのタイトルを揃えた猛者がいるとSNSを中心に話題となっています。
【ゲーム機対決!】あなたはどっち?「セガサターンV.S.プレイステーション」 - Middle Edge(ミドルエッジ)
あなたの意見がリアルタイムに反映される投票コーナー「あなたはどっち?」!16bitゲーム機のリアルな体験!アナタはセガサターンとプレステどっちで遊びましたか?