『くりいむレモン』とは?!
『くりいむレモン』 (Cream Lemon) は、1984年よりフェアリーダストが制作し、創映新社が発売した、日本のアダルトアニメビデオ作品のシリーズ。
第一作「亜美」シリーズがエロアニメ市場を切り拓いた!
1984年に第1作『くりいむレモンパート1 媚・妹・Baby』(ビー・マイ・ベイビー)が発表され、シリーズ化された。「美少女アニメ」とも称されるアダルトアニメの先駆けで、『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙』に登場するセイラ・マスの入浴シーンを映画館でカメラに収めているアニメファンに、ビジネスとしてのヒントを得たのが起源とされる。
Cream Lemon Tribute - Ami Nonomura #1
本シリーズ以前にも、中島史雄原作作品やその他のオリジナル作品などアダルトアニメが数本制作されているが、オリコンビデオチャートに複数タイトルが同時ランクインするなどの大ヒットにより、このジャンルを初めて一般認知させた本シリーズが“実質上”“本格的な”の注釈付きで「日本初の商業用アダルトアニメ」とされることが多い。また、日本ビデオ倫理協会(ビデ倫)を騒がせた問題作として当時話題になり、ロリコン物の起こりともなった。
同性愛を描いた「エスカレーション」シリーズもヒット!
くりいむレモン エスカレーション 今夜はハードコア
くりいむレモン (Cream Lemon)
次々にシリーズ展開した80年代
媚・妹・Baby(1984年8月)
エスカレーション 〜今夜はハードコア〜(1984年9月)
SF・超次元伝説ラル(1984年12月)
POPCHASER(1985年3月)
亜美・AGAIN(1985年4月)
エスカレーション2 〜禁断のソナタ〜(1985年5月)
いけないマコちゃん MAKO・セクシーシンフォニー(前編)(1985年7月)
スーパーバージン(1985年9月)
ハプニング・サマー(1985年10月)
STAR TRAP(1985年12月)
黒猫館(1986年1月)
亜美III(1986年5月)
なりすスクランブル(1986年8月)
超次元伝説ラルII(1986年12月)
エスカレーション3 〜天使たちのエピローグ〜(1987年2月)
亜美・イマージュ 〜白い影〜(1985年12月)
旅立ち 〜亜美・終章〜(劇場版)(1986年8月/劇場公開は6月)
幻のくりぃむレモンPart.0(1988年4月)
黒猫館
くりぃむレモン - 亜美のギルティーナイト! (Cream Lemon - Ami's guilty night!)
Cream lemon tribute
著しく不人気だったシリーズもあった!
スーパーバージン(1985年9月)
超能力を使う男女が対立する学園での、恋の行方。
ヒロインの魔子は、独特のキャラクターデザインから、シリーズ中最も人気を得られなかった。「エロスの欠片も無い下膨れ」「ムーミン」などと揶揄され、その不人気ぶりが公式・非公式を問わずたびたびネタにされた。
「む」 ムーミン顔、馬面と言われ放題なキャラデザで旧シリーズ中ぶっちぎりの不人気タイトル「スーパーバージン」。今見直してみるとキャラデザは全然許容範囲内だけど、絡みシーンのコンテと作画がひどい出来でねぇ… #くりいむレモンかるた pic.twitter.com/Dsjbk6XdO4
— みぐぞう@既刊電子書籍販売中 (@migzou) March 22, 2014
PCゲーム展開が中心だった90年代
PC-9800シリーズを中心とした一般家庭へのパソコン普及に伴い、1980年代には『STAR TRAP』が、1990年代には『黒猫館』『ラルIII』『亜美・風立ちぬ』『エスカレーション』などがアダルトゲーム化され、発売された。