1970年代のアメリカとナッシュビルについて
アメリカの参戦によって泥沼化していったベトナム戦争があった頃、アメリカではベトナム戦争は失敗であったという風潮が大きくなっていました。
『ナッシュビル(Nashville)』の舞台となったテネシー州ナッシュビルは、カントリーミュージックのみならず、アメリカでは言わずとしれた音楽の街で、昔も今も多くのアーティストがレコーディングをしたり、ライブをしたりしています。
日本人には、ナッシュビルやカントリーと言われてもあまりなじみがなく、ピンときません。
アメリカというと、どうしてもニューヨークやロスやハリウッドというのが日本人には有名だからです。
カントリーというのは、アメリカの開拓時代からの伝統の音楽で、日本では流行らないのでこれもなじみがないのは仕方ないかもしれません。
アメリカでは現在でもロックやポップミュージック、ラップなどと肩を並べるメジャーなジャンルなのです。
1970年代のアメリカの情勢をわかっているとおもしろさが理解できると思います。
『ナッシュビル(Nashville)』の舞台となったテネシー州ナッシュビルは、カントリーミュージックのみならず、アメリカでは言わずとしれた音楽の街で、昔も今も多くのアーティストがレコーディングをしたり、ライブをしたりしています。
日本人には、ナッシュビルやカントリーと言われてもあまりなじみがなく、ピンときません。
アメリカというと、どうしてもニューヨークやロスやハリウッドというのが日本人には有名だからです。
カントリーというのは、アメリカの開拓時代からの伝統の音楽で、日本では流行らないのでこれもなじみがないのは仕方ないかもしれません。
アメリカでは現在でもロックやポップミュージック、ラップなどと肩を並べるメジャーなジャンルなのです。
1970年代のアメリカの情勢をわかっているとおもしろさが理解できると思います。
あらすじ
この映画の最大の特徴は、特定の主人公がおらず、20人以上いるメインキャンストが同じぐらいの扱いで物語が進んでいく、群像劇と言われています。
物語はアメリカ大統領選を控えた夏のころに、キャンペーンのためにウォーカー候補がナッシュビルを訪問するところから始まります。
24人のさまざまな人物が登場して、ウォーカー候補のキャンペーンの5日間について描かれています。
蒸し暑い夏のテネシー州ナッシュビルは、音楽の街で特にカントリーミュージックは聖地と言われていました。
カントリーだけではなく、ありとあらゆるジャンルの音楽の中心地で、ナッシュビルには有名なミュージシャンだけではなく、地元で人気のバンドやシンガー、ナイトクラブやバーで演奏するミュージシャンがいます。
映画の冒頭では、地元ので堅物で人気のカントリー男性歌手のレコーディング風景からはじまり、同じ建物の別室のスタジオでは、ゴスペルクワイヤーのレコーディングが行われていて、ナッシュビルという土地柄を表しているシーンです。
地元で人気のカントリー男性歌手の他に、人気カントリー歌手でありながら精神が不安定の女性や本気で歌手になりたいウェイトレス、売れないバンド、色男が弾き語りしたり、黒人教会のクワイヤーと白人リードシンガーなど、音楽に関係する人々だけではなく、キャンペーンマネージャーや、BBCの記者を装ってインタビューする女性などなど、様々な人物が登場します。
冒頭のレコーディング風景やバーでのバンドセッションなど、数々の音楽にまつわる場面が登場します。
物語はアメリカ大統領選を控えた夏のころに、キャンペーンのためにウォーカー候補がナッシュビルを訪問するところから始まります。
24人のさまざまな人物が登場して、ウォーカー候補のキャンペーンの5日間について描かれています。
蒸し暑い夏のテネシー州ナッシュビルは、音楽の街で特にカントリーミュージックは聖地と言われていました。
カントリーだけではなく、ありとあらゆるジャンルの音楽の中心地で、ナッシュビルには有名なミュージシャンだけではなく、地元で人気のバンドやシンガー、ナイトクラブやバーで演奏するミュージシャンがいます。
映画の冒頭では、地元ので堅物で人気のカントリー男性歌手のレコーディング風景からはじまり、同じ建物の別室のスタジオでは、ゴスペルクワイヤーのレコーディングが行われていて、ナッシュビルという土地柄を表しているシーンです。
地元で人気のカントリー男性歌手の他に、人気カントリー歌手でありながら精神が不安定の女性や本気で歌手になりたいウェイトレス、売れないバンド、色男が弾き語りしたり、黒人教会のクワイヤーと白人リードシンガーなど、音楽に関係する人々だけではなく、キャンペーンマネージャーや、BBCの記者を装ってインタビューする女性などなど、様々な人物が登場します。
冒頭のレコーディング風景やバーでのバンドセッションなど、数々の音楽にまつわる場面が登場します。
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ヒーローが出てくるわけでもなく、なにかに勝利するわけでもなく、物語は登場人物のそれぞれの生活を描き、しかし、その生活がすべて物語に絡んでくるというわけでもないのです。
単調なようで、本当のアメリカの人々を描いていることで、その当時の政治に対する人々の考えや、人種問題、社会問題を表し、批判している内容になっています。
最後のシーンでは、アメリカで絶えない銃による暗殺が目の前で起こったにもかかわらず、歌ってその事実から目をそらす民衆が描かれていて、なんともすっきりしない結末になっています。
日本人からすれば、どうしてこの映画がアメリカではヒットしたのか理解に苦しむところですが、当時の多くのアメリカ人が共感したのは事実でした
作品自体はアカデミー賞に作品賞や監督賞でノミネートされましたが、受賞したのは歌曲賞でした。
劇中のクラブで歌われていた歌で、キース・キャラダインが出演だけではなく、作詞作曲も手がけました。
単調なようで、本当のアメリカの人々を描いていることで、その当時の政治に対する人々の考えや、人種問題、社会問題を表し、批判している内容になっています。
最後のシーンでは、アメリカで絶えない銃による暗殺が目の前で起こったにもかかわらず、歌ってその事実から目をそらす民衆が描かれていて、なんともすっきりしない結末になっています。
日本人からすれば、どうしてこの映画がアメリカではヒットしたのか理解に苦しむところですが、当時の多くのアメリカ人が共感したのは事実でした
作品自体はアカデミー賞に作品賞や監督賞でノミネートされましたが、受賞したのは歌曲賞でした。
劇中のクラブで歌われていた歌で、キース・キャラダインが出演だけではなく、作詞作曲も手がけました。
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監督ロバート・アルトマンが偉人とよばれる理由
1970年に大ヒットした映画『M★A★S★H』(マッシュ)は、それまでの戦争映画の常識をひっくり返した作品でした。
それまでの戦争映画というのは、真面目で戦いのことを中心とする内容の映画が主流でしたが、『M★A★S★H』は朝鮮戦争を舞台に戦争映画でありながら戦闘シーンはまったくなく、ブラックユーモアや皮肉たっぷりの内容で、監督ロバート・アルトマンを一躍有名にしました。
それまでの戦争映画というのは、真面目で戦いのことを中心とする内容の映画が主流でしたが、『M★A★S★H』は朝鮮戦争を舞台に戦争映画でありながら戦闘シーンはまったくなく、ブラックユーモアや皮肉たっぷりの内容で、監督ロバート・アルトマンを一躍有名にしました。
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ロバート・アルトマンが映画界で偉人と言われるのは、その自由な発想で手がけた作品や、代表的な群像劇が素晴らしかったこと、そして、セリフの演出方法として、セリフを言い終わる前に他の演者がセリフをかぶせるという、オーバーラップカンバセーション方式が有名なのです。
ロバート・アルトマンに影響を受けた映画監督は多く、また、あまりの個性的な作風から、ハリウッドからは嫌われていたとも言われています。
彼自身のことを描いたドキュメンタリー映画、『ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』はカナダのロン・マン監督によって、2015年に描かれました。
ロバート・アルトマンに影響を受けた映画監督は多く、また、あまりの個性的な作風から、ハリウッドからは嫌われていたとも言われています。
彼自身のことを描いたドキュメンタリー映画、『ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』はカナダのロン・マン監督によって、2015年に描かれました。
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まとめ
ナッシュビルは映画ファンには必見の作品です。
ただし全編160分という長編映画に覚悟が必要であること、20人以上も出てくる登場人物の顔を素早く覚えられるか、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ただし全編160分という長編映画に覚悟が必要であること、20人以上も出てくる登場人物の顔を素早く覚えられるか、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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こちらもロバート・アルトマンによる作品でおすすめ作品の一つです。
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