この小さな星のただならぬ気配に憤慨したセイドアは、その戦闘艦の目標をアキールに向けた。こうして広大な宇宙空間を舞台にいよいよ壮烈な戦闘が開始された。そして、ゲルト、エクスミン、ネストールなどの犠牲を出しながらも遂にセイドアを倒し、
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B級感たっぷりのSF映画ですが、宇宙船の浮遊シーや戦闘シーン、更に個性的なキャラクターがとても魅力的でした。
黒沢明の「七人の侍」をベースに制作された事について
《スターウォーズ》の直後、数え切れないほどの低予算スペース・オペラが銀幕を飾ったが、これもその一つ。あの黒沢明の《七人の侍》と、そのリメイクの《荒野の七人》をパクったことで、とりわけて記憶に残る作品に仕上がっている。しかし、数多の《スターウォーズ》モドキがそうであったように、特撮はヘナチョロ、物語は退屈。かろうじて「7人」の個性的な顔で鑑賞を可能にしている。
まず登場するのが悪の支配者セイドアことジョン・サクソン。《燃えよドラゴン》でお馴染みの彼は、巨大な戦艦で惑星アーキアに降り立ち、惑星の明け渡しを命じる。これに畏怖したアーキア人たちは傭兵を雇うために一人の若者を派遣する、という《七人の侍》とまったく同じ設定。
舞台となる架空の惑星アキール(Akir)の名前は、黒澤明の「明」からとられている。
名うてのガンマン・ゲルト役のロバート・ヴォーンは、『七人の侍』を西部劇にリメイクした『荒野の七人』で、7人のガンマンの1人・リー役で出演している。
映画のプロディーサーが認めた「スター・ウォーズをヒント得た作品」?!
ロジャー・コーマンの旺盛なパクリ精神が炸裂したB級スペース・オペラの快作(なんだが、allcinemaのコメントはゼロでびっくりした)。
『スター・ウォーズ』(77年ジョージ・ルーカス)が『隠し砦の三悪人』(58年黒澤明)を下敷きにしているなら、こっちは『七人の侍』(54年黒澤明)だ!というのは邦題からも窺えると思うが(だから↑エクスミンは菊千代(三船敏郎)なのだ)、80年の映画公開直後の時点でコーマンはそのパクリ・アレンジを否定。
以下、中子真治さんによるインタビューを引用する。
「黒澤明の『七人の侍』宇宙版というアイデアは、実は『スター・ウォーズ』よりずっと以前に持っていたのですが、なかなか資金が集まらず、そんなとき『スター・ウォーズ』が大ヒットして、そのお陰で銀行も出資に応じてくれたのです。ある意味では『スター・ウォーズ』に感謝しなければなりませんね」
誰もが思うようにホントかよと自分も思ったので、今度は自伝(90年)を紐解くと、あっさり『スター・ウォーズ』からヒントを得たと告白しているのだからさすがコーマンである。
ロジャー・コーマン
アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト生まれの、低予算映画をもっぱらとする映画プロデューサー、映画監督。日本語では「低予算映画の王者」「B級映画の帝王」。
今回、「宇宙の7人」では、製作総指揮を担当している。
今回、「宇宙の7人」では、製作総指揮を担当している。
ジェームズ・キャメロンが無名時代に特撮スタッフとして参加している!!
この映画は、「タイタニック」や「ターミネーター」などで有名なジェームズ・キャメロンが無名時代に特撮スタッフとして参加していた作品であり、美術デザインを手掛けたりしていました。
(映画では、斬新なデザインの宇宙戦が登場)
via i.ytimg.com
テーマ曲
音楽を担当したのは、ジェームズ・ホーナーです。
ジェームズ・ホーナーと言えば、ジェームズ・キャメロンと「タイタニック」でアカデミー賞を受賞しています。
ジェームズ・ホーナーと言えば、ジェームズ・キャメロンと「タイタニック」でアカデミー賞を受賞しています。
Battle Beyond the Stars - Original Score - James Horner
via youtu.be
戦国時代の貧しい農村を舞台に、野盗と化した野武士に立ち向かうべく農民に雇われた侍たちの闘いを描いた作品。