怪我を乗り越え!バルセロナオリンピック柔道古賀稔彦の奇跡の金メダル
2016年11月25日 更新

怪我を乗り越え!バルセロナオリンピック柔道古賀稔彦の奇跡の金メダル

『柔道』が『JUDO』になってからしばらく経ちますが、今も昔も日本柔道は「柔よく剛を制す」の精神でしょう。この精神を体現していたのが平成の三四郎・古賀稔彦。なかでも練習中の怪我を乗り越え金メダルを獲得した1992年バルセロナオリンピックは今も語り草です。

5,716 view

怪我を乗り越え!バルセロナオリンピック柔道古賀稔彦の奇跡の金メダル

『柔道』が『JUDO』になってからしばらく経ちますが、今も昔も日本柔道は「柔よく剛を制す」の精神でしょう。この精神を体現していたのが平成の三四郎・古賀稔彦。なかでも練習中の怪我を乗り越え金メダルを獲得した1992年バルセロナオリンピックは今も語り草です。
 (1742469)

古賀 稔彦(こが としひこ、1967年11月21日 - )は、日本の柔道家(七段)。環太平洋大学教授(弘前大学博士(医学))。

佐賀県三養基郡北茂安町(現・みやき町)出身。1992年バルセロナオリンピック柔道男子71kg級金メダリスト。血液型はA型。身長169cm[1]。古賀颯人は長男、古賀玄暉は二男。

世田谷学園高等学校、日本体育大学卒業。日本体育大学助手、全日本柔道女子強化コーチ(2005年11月末退任)を経て、2007年から環太平洋大学体育学部体育学科教授兼女子柔道部総監督。2014年から全日本柔道連盟女子強化委員[2]。古賀塾塾長。 弘前大学大学院医学研究科後期博士課程修了。学位は博士(医学)。日本健康医療専門学校校長。

常に一本を取りに行く柔道と、小柄な体からの切れ味鋭い技の数々、豪快な一本背負投が得意技であることから「平成の三四郎」の異名をとった。

バルセロナオリンピック大会直前、乱取り中に怪我

平成の三四郎・古賀稔彦~逆境からの金メダル~バルセロナ五輪

金メダル有力候補で、日本選手団の主将として臨んだバルセロナオリンピック。しかし、古賀に信じられない試練が待っていた!吉田秀彦との乱取り(練習)中、左ひざを負傷。あまりの激痛で、試合自体してもおかしくないほどの重症で、痛みから減量もできないほどだった。

怪我がおしての金メダル

 (1742477)

立っているのもやっとの状況の古賀。常識なら勝てるわけがないが、屈指の精神力で勝ち進み、見事金メダルを獲得。その時の鬼気迫る表情はまさにサムライだった。

古賀稔彦 ・ 吉田秀彦 バルセロナ五輪・柔道 (1992年)

練習相手の吉田秀彦も金メダル

 (1742486)

古賀の怪我で人一倍責任を感じていたのが、後輩で練習相手だった吉田秀彦だ。吉田は相当なプレッシャーの中、金メダルを獲得、「古賀先輩と二人で1つ」と、古賀の気持ちを奮い立たせたのだ。
吉田 秀彦(よしだ ひでひこ、1969年9月3日 - )は、日本の男性柔道家、総合格闘家。愛知県大府市出身。1992年バルセロナオリンピック柔道男子78kg級金メダリスト。柔道六段。現在は吉田道場師範、パーク24柔道部監督。

教え子も続々オリンピックへ

現役引退後も、古賀は全日本女子柔道チーム強化コーチ、環太平洋大学柔道部総監督などを歴任。続々と古賀遺伝子を持つ愛弟子がオリンピックでメダルを獲得していっている。

谷本歩実

 (1742494)

谷本 歩実(たにもと あゆみ、1981年8月4日 - )は、愛知県安城市出身の柔道家、柔道指導者。段位は四段。身長158cm。血液型はA型。現在はコマツに所属してコーチを務めている。2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事。

2004年アテネオリンピック、2008年北京オリンピック柔道女子63kg級 金メダル獲得者。 実妹の谷本育実もコマツに所属する柔道家である。夫はスノーボーダーの鶴岡剣太郎。
24 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

石井慧  運動オンチ少年がオーバーワークという暴挙で起こした奇跡。

石井慧 運動オンチ少年がオーバーワークという暴挙で起こした奇跡。

石井慧の幼少児から国士舘大学に入るまで。地球上で60億分の1の存在になる、人類で1番強い男になるための序章。
RAOH | 696 view
【柔道】階級差を超えた伝説の戦い。古賀稔彦vs小川直也、吉田秀彦vs小川直也

【柔道】階級差を超えた伝説の戦い。古賀稔彦vs小川直也、吉田秀彦vs小川直也

古賀稔彦と吉田秀彦。二人のオリンピック金メダリストが重量級の世界チャンピオン小川直也と対戦した1990年・1994年全日本柔道選手権大会での活躍を振り返る。 世界を取った柔道家三人の関係値・因縁についても紹介。
きちんとチキン | 46,411 view
生きてきた中で一番幸せ!日本中が感動と驚きに! 競泳岩崎恭子

生きてきた中で一番幸せ!日本中が感動と驚きに! 競泳岩崎恭子

1992年バルセロナオリンピックの最大の番狂わせと言えば、競泳女子200m平泳ぎでの金メダルではないでしょうか。正直、全く無名だった彼女が一気にスターダムにのしあがった当時の感動と驚きをプレイバックしていきましょう。
yt-united | 4,554 view
吉田秀彦 相手がどんなに大きくても、またどんな格闘技でも逃げることなく真っ向勝負する柔道家

吉田秀彦 相手がどんなに大きくても、またどんな格闘技でも逃げることなく真っ向勝負する柔道家

柔道では全日本体重別、世界選手権、オリンピックを制覇。全日本無差別でも2位。総合格闘技ではホイス・グレイシー、ドン・フライ、佐竹雅昭、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ、マーク・ハント、石井慧、菊田早苗、ジョシュ・バーネット、田村潔司、中村和裕らと対戦。そして43歳で柔道の現役に復帰!!!
RAOH | 33,648 view
古賀稔彦 必殺の背負い投げ、絶対に勝つという決意、そして挑戦者として自分と相手に挑み攻め続けた

古賀稔彦 必殺の背負い投げ、絶対に勝つという決意、そして挑戦者として自分と相手に挑み攻め続けた

小が大を制することができるのが柔道。しかしそこには小さな人間が大きな人間に挑んでいく勇気が求められる。古賀稔彦は「絶対に勝つ」と決意しつつも、安全な試合をするのではなく、挑戦者として相手に、そして自分に挑み攻め続けた。
RAOH | 9,241 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト