映画『ジャッカルの日』暗殺にまつわる政治スリラーの名作(1973年)
2018年3月24日 更新

映画『ジャッカルの日』暗殺にまつわる政治スリラーの名作(1973年)

フォーサイスの原作を忠実に映画化。1960年代のフランスを舞台にシャルル・ド・ゴール大統領暗殺を計画する、フランス準軍事秘密組織「OAS」に雇われたイギリス人暗殺者「ジャッカル」とそれを阻止しようとするフランス官憲の政治スリラー映画です。

4,969 view
ジャッカルは2発目を撃つために弾丸をつめているその時、部屋に突入してきたルベル警視に撃たれ死亡します。

Trailer The Day of the Jackal

暗殺計画は未遂に終わりました。
イギリスでは1961年にドミニカ共和国大統領のラファエル・トルヒーヨ暗殺の主犯者のイギリス人チャールズ・ハロルド・カルスロップ(エドワード・ハードウィック)が旅行先からロンドンの家に戻ってきました。

カルスロップは、ジャッカルと思われていた人物です。「チャールズ・カルスロップ」のコードネーム「ジャッカル」、その名前は、フランス語ではCHACAL(シャカール)と読みます。

本物のチャールズ・カルスロップが現れたことで、ジャッカルは彼とは別人であることがわかります。

結局、ジャッカルの国籍や正体は不明のまま、彼の遺体は共同墓地へと埋葬されます。

映画『ジャッカルの日』ライフル

映画「ジャッカルの日」のカスタムライフル

ジャッカルが大統領暗殺に使うライフルは、アルミ製でサイレンサーと照準器付き。射程は120m、水銀弾。

この軽量で扱いやすい、狙撃用の組み立て式ライフル銃は、イタリアのジェノバにいるガンスミスにジャッカルが依頼し製造されました。

ジャッカルの日ライフル試作機

映画「ジャッカルの日」にて使用されるカスタムライフルをガスガン化しました。劇中同様に松葉杖の中にライフルを収納することが出来ます。2012年夏のワンダーフェスティバルにて展示予定です。

カッコイイ!映画『ジャッカルの日』Instagram

映画『ジャッカルの日』では、主人公のジャッカルが、殺し屋でありながら、非常にカッコよく描かれているのが特徴です。

ジャッカルは白いアルファ・ロメオのオープンカーを運転して海沿いの街、イタリアのジェノバからからパリへ向かいます。

ジェノバからパリに向かう途中の南フランスのグラースで、裕福なモンペリエ夫人と出会いジャッカルは、一夜を共にします。

The day of the jackal (Zinnemann, 1973).

A post shared by Martin Thomasson (@channel_83) on

ライフルを隠し、国境を通過したジャッカル。その後、他の車のナンバーを盗み、自分の車に取り付けます。自分で塗装をして車体の色をブルーかえます。

一夜を共にしたモンペリエ夫人を殺害した後、ジャッカルはデンマーク人に変装するための金髪の髪を黒く染めと眼鏡をかけます。

最後に映画「ジャッカルの日」感想

時の権力者と暗殺者、その間の正義は、一体どこにあるのだろうか。

パリのシャルルドゴール空港の名前で知られるシャルル・ド・ゴール大統領は、自らの危険を試みずフランス建国のために生涯をかけた偉人です。

映画「ジャッカルの日」DVD

Amazon | ジャッカルの日 [DVD] | 映画

927
エドワード・フォックス, アラン・バデル, トニー・ブリトン, シリル・キューザック, フレッド・ジンネマン 邦画・洋画のDVD・Blu-rayはアマゾンで予約・購入。お急ぎ便ご利用で発売日前日に商品を受け取り可能。通常配送無料(一部除く)。
37 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • フレデリック 2021/2/3 11:35

    原作の小説、非常に面白いです。
    ド・ゴールが現役大統領の時代ですので、
    ずいぶん昔の作品ですが、それを感じっせない名作です。
    フォーサイスの作品は神の拳もとってもオススメです。

    すべてのコメントを見る (1)

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

映画『潮騒』山口百恵の清純さと三浦友和の伝説のふんどし姿 

映画『潮騒』山口百恵の清純さと三浦友和の伝説のふんどし姿 

1975年映画第4作目映画『潮騒』。主役は山口百恵。相手役は無名だった三浦友和。当時は百恵のヌードやラブシーンが話題になった映画だ。二人の若い頃の画像で映画の見所、名場面をご紹介。あまり知られていない、三浦友和の伝説のふんどし姿やネタバレ感想。
【ゴッドファーザー】第45回(1973年度)アカデミー賞を振り返る!【マーロン・ブランド 】

【ゴッドファーザー】第45回(1973年度)アカデミー賞を振り返る!【マーロン・ブランド 】

1973年と言えば、 山口百恵が歌手デビューした年。 オセロがヒット商品になったり、漫画「はだしのゲン」の連載が始まったりした年であった。そんな1973年のアカデミー賞を振り返ってみよう。
もこ | 603 view
また一つ思い出の場所が消えてしまう・・・『中野サンプラザ』!!

また一つ思い出の場所が消えてしまう・・・『中野サンプラザ』!!

地元民にとっては、映画やコンサート会場の聖地として親しまれた東京は中野区にある中野サンプラザ。前々から噂がありましたが酒井直人区長は今月18日の記者会見で、中野サンプラザを解体する方針を正式表明しました。
ギャング | 4,617 view
映画『カイロの紫のバラ』夢と現実の不思議なファンタジー

映画『カイロの紫のバラ』夢と現実の不思議なファンタジー

映画『カイロの紫のバラ』大恐慌時代のアメリカ、ニュージャージーを舞台に、映画を観ることに生きがいを感じている女性と、映画の中から現実の世界に飛び出してきた男性のファンタジーストーリー。監督のウディ・アレンと公私共にパートナーだったミア・ファローの最盛期の作品「夢と現実の不思議なファンタジー」。
70年代映画『もう頬づえはつかない』女性の自立がテーマだった昭和の時代

70年代映画『もう頬づえはつかない』女性の自立がテーマだった昭和の時代

1970年代の終わりに東京でひとり暮らす早稲田大学の女子学生、まり子を主人公に都会の寂しさや男との関係に悩みながらも自立していく。若い頃の桃井かおりや 奥田瑛二、村上弘明などが出演している。

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト