ダミエルとピーター・フォーク
街に出たダミエルは、コーヒースタンドにいるピーター・フォークを見かけます。ピーターは、不意にダミエルに話しかけます。「見えないけど、そこにいるな?いるのを感じる」と。そして、コーヒーを飲むこと、絵を描くこと、凍えた手を擦り合わせることなど、天使では経験できないことの喜びを語ります。最後にピーターは手を差し出します。ダミエルはピーターと握手を交わします。
翌朝ダミエルとカシエルは、ベルリンを東西に分けている壁のあるノーマンズランドを歩いていました。人間に恋をした天使は死んでしまいます。カシエルが後ろを振り返ると、天使であれば残るはずのないダミエルの足跡が残っていました。カシエルの腕の中でダミエルは死んでしまいます。
人間となったダミエル
ベルリンの西側の壁のそばで、ダミエルは目覚めます。空からは何かが落ちてきて、ダミエルにぶつかります。ダミエルが見るとそれは天使の鎧でした。ダミエルはマリオンの元に急ぎますが、頭の痛さに手を当てると、出血していました。手に着いた血の色を見て、ダミエルは感激します。血の赤、壁の落書きの色、通りかかった男に色の名前を聞き、コーヒーを飲みたいと伝えます。男はコーヒーの代金を出してくれます。初めてコーヒーを飲み、古道具屋で鎧を売ったダミエルは、途中で映画の撮影をしているピーターに会いに行きます。
ちょうど外に出てきたピーターは、初めて会ったダミエルを見かけて「やあ、きみか!」と話しかけます。金はあるかと尋ねるピーターに、ダミエルは物を売ったから大丈夫と答えます。金額を聞いたピーターは、「30年前に鎧を売ったときはもっと高かったぞ」と答えます。ダミエルはその言葉を聞いて、驚きます。「結構多いんだよ」と知らされるダミエルは、少し安心したような気持ちになります。いろいろなことを教えてほしいと頼むダミエルに、ピーターは「自分で発見しろ」と答えて立ち去ります。
すれ違うダミエルとマリオン
ダミエルは、いよいよマリオンがいるはずのサーカス小屋の場所に到着しますが、マリオンはすでに立ち去った後でした。ダミエルはしばらくそこに座り込み、どうしたものかと考えます。マリオンの行く先も予定も分かりませんでしたが、今夜マリオンに会えるという確信だけは変わりませんでした。何時間もマリオンを探して歩き回るダミエルは、ロックバンドのポスターを発見します。以前マリオンの手に触れた時にライブをしていたバンドでした。
via blog.livedoor.jp
夜の街を歩くマリオンは、コーヒーショップでピーターを見かけ、話しかけます。ピーターは「刑事コロンボ」としてドイツでも名を知られていました。人を探したい気分だと言うマリオンを送り出したピーターのことを、カシエルが見ていました。ピーターはカシエルにも「見えないけど、いるな?」と話しかけ、手を差し出しますがカシエルは握手することはしませんでした。
ダミエルは、ライブ会場に到着してマリオンを探します。マリオンはすぐ近くにいましたが、人間になったダミエルには見つけることができません。カシエルも見守りますが、見守ることしかできません。
ダミエルは、ライブ会場に到着してマリオンを探します。マリオンはすぐ近くにいましたが、人間になったダミエルには見つけることができません。カシエルも見守りますが、見守ることしかできません。
ダミエルとマリオンの出会い
ダミエルは、ライブ会場に到着してマリオンを探します。マリオンはすぐ近くにいましたが、人間になったダミエルには見つけることができません。カシエルも見守っていましたが、伝えることができません。
なかなかマリオンを見つけることができないダミエルは、バーのカウンターに行き、酒を注文します。しばらくして、一人で踊っていたマリオンは、人込みを抜け出し、バーのカウンターにやってきます。
カウンターに座っている1人の男に目を留めました。
なかなかマリオンを見つけることができないダミエルは、バーのカウンターに行き、酒を注文します。しばらくして、一人で踊っていたマリオンは、人込みを抜け出し、バーのカウンターにやってきます。
カウンターに座っている1人の男に目を留めました。
マリオンがその男のそばに立つと、男が振り向き、マリオンと目が合います。目の前にいる男は、いつか夢に現れた男でした。無言でグラスを差し出した男は、ダミエルでした。
マリオンは、いつも自分の心の中で呟くように、夢の中に出てきたのはあなただと語りだします。
ダミエルはその言葉を受け入れ、ようやく2人は結ばれます。
マリオンはダミエルを家に迎え入れ、一緒に暮らすようになります。
ダミエルは帰る家を見つけることができたのでした。
マリオンは、いつも自分の心の中で呟くように、夢の中に出てきたのはあなただと語りだします。
ダミエルはその言葉を受け入れ、ようやく2人は結ばれます。
マリオンはダミエルを家に迎え入れ、一緒に暮らすようになります。
ダミエルは帰る家を見つけることができたのでした。