機動戦士ガンダム(宇宙世紀0079年の「一年戦争」を描く)
テレビシリーズ『機動戦士ガンダム』 富野喜幸 全43話 1979年–1980年(初代ガンダム、ファーストガンダム)
宇宙世紀0079——スペースコロニー“サイド3”はジオン公国を名乗り、新開発の人型機動兵器モビルスーツ“ザク”を実戦に投入して、地球連邦に独立戦争を挑んできた。
地球連邦軍は起死回生のため、新型モビルスーツ“ガンダム”の開発に成功。
だが、辺境のコロニー“サイド7”へガンダム受領に向かった宇宙戦艦ホワイトベースは、ジオン軍の精鋭シャア・アズナブル少佐の巡洋艦ムサイに追跡されていた。
偵察に向かったシャアの部下の一人ジーンは、軍功を焦ってザクによるガンダムへの攻撃を開始し、サイド7は大混乱に陥った。
戦火に巻き込まれたサイド7の少年アムロ・レイは、隣人たちの危機を見てガンダムの操縦席へ乗りこみ、起動する! かろうじて2機のザクを破壊することに成功したアムロだったが、それは長い戦いの始まりに過ぎなかった。
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機動戦士ガンダムの主人公:アムロ・レイ「すごい・・・親父が熱中するわけだ。」
アムロ・レイ
主人公当初は一介の民間人、それも機械いじりの好きな内気な少年として登場する。彼は急遽リーダーとなった士官候補生 ブライト・ノアとの衝突や、サイド7脱出以来の宿敵 シャア・アズナブルやMSパイロットとしても人間としても経験豊富な強敵であるベテラン軍人 ランバ・ラルとの戦い、初恋の女性 マチルダ・アジャンや兄貴分 リュウ・ホセイの戦死といった現実を経て人間的に成長していく。さらに、人類の革新「ニュータイプ」として覚醒し、英雄的活躍を遂げるようになる。
機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)の名言を振り返ってみましょう!!【アムロ・レイ編】 - Middle Edge(ミドルエッジ)
アムロ・レイ「アムロ、行きまーす!」
主人公当初は一介の民間人、それも機械いじりの好きな内気な少年として登場する。彼は急遽リーダーとなった士官候補生 ブライト・ノアとの衝突や、サイド7脱出以来の宿敵 シャア・アズナブルやMSパイロットとしても人間としても経験豊富な強敵であるベテラン軍人 ランバ・ラルとの戦い、初恋の女性 マチルダ・アジャンや兄貴分 リュウ・ホセイの戦死といった現実を経て人間的に成長していく。さらに、人類の革新「ニュータイプ」として覚醒し、英雄的活躍を遂げるようになる。
セイラ・マス「大丈夫、あなたなら出来るわ。」
第2話で、ホワイトベースの避難民の1人として登場。避難民の収容に手を貸そうともせず自分勝手な言動しかしないカイ・シデンをいきなり平手打ちし、「軟弱者!」と叱責した。サイド7に潜入していたジオン将兵(シャア)には毅然と拳銃を突き付けるが、マスクを外した彼の素顔に生き別れの兄キャスバルの面影を見出し、動揺する。この際、シャアもまた相手が妹アルテイシアであることを悟っており、以後ホワイトベースへの攻撃時にその面影を思い浮かべては、「あの優しいアルテイシアが連邦軍の軍艦に乗っているはずがない」と弁解めいた独白をする場面が度々見られた。
ホワイトベースでは、ブライト・ノアから「さん」付けで呼ばれた唯一の乗員。元は医者の卵であったことから、人手不足の中、医療スタッフの補助や通信士(オペレーター)の役を任される。特に後者については、臨時担当であるにもかかわらずパイロットのプライドをくすぐって一気にモチベーションを高める巧みな面を見せており、第23話ではカイから「おだてのセイラさん」などと揶揄されていた。また、ミライ・ヤシマとは年齢や立場が近いことから、しばしば行動を共にしている。
みなが憧れたセイラ・マス(アルテイシア・ソム・ダイクン)。『機動戦士ガンダム』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』での活躍 - Middle Edge(ミドルエッジ)
セイラ「シャアは私の兄なのです。」
セイラ「キャスバル兄さんではありません。」
ブライト「セイラが選んだ道はつらいぞ。」
ブライトはセイラの口から彼女の実兄キャスバルがシャアと同一人物であることを聞き、激しく動揺する。だが、理性的な彼女の度重なる不審な行動の原因を理解したブライトは逆に彼女への信頼を深める。
機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)の名言を振り返ってみましょう!!【連邦軍編】 - Middle Edge(ミドルエッジ)
ブライト・ノア「弾幕薄いぞ!何やってんの!」
19歳の新人(第1話時点で軍歴6か月)であったが、新造艦ホワイトベース、およびガンダムをはじめとする最新鋭モビルスーツを中心に南米のジャブローへ向かい、ルナツーでは新米指揮官ながらもシャアが補給を受けるのを妨害するなど、逆に計略に陥れている。
地球降下後は、宇宙から追いかけてきたシャアと北米で迎え撃つ形になったガルマ・ザビが組んでの追撃を、シャアの思惑やマチルダの助け、そして休戦を利用してのシャアをも欺く奇策を遂行して戦い抜き、連戦連勝をおさめた。さらにシャアの裏切りもあってガルマ・ザビを討ち取り、地球連邦軍で最初に直接ザビ家の構成員を倒す功績を挙げた。
宇宙には、「赤い彗星」と呼ばれるジオン軍のエースパイロット、シャア・アズナブルが待ち構えていた。
シャア・アズナブル(キャスバル・レム・ダイクン)「見せて貰おうか。連邦軍のモビルスーツの性能とやらを!」
従来からのいわゆる「美形悪役」の流れにあるキャラクターではあるが、ジオンの独裁者ザビ家に対する復讐のためにこの戦争を巧妙に利用する人物として設定されている。ホワイトベースに乗る妹 セイラ・マスの存在に悩む一方で、ニュータイプの少女 ララァ・スンと出会い、さらに彼もまたニュータイプとして覚醒することによって、人類の進化のために戦争を利用するという高い理念を抱くようになっていく。
【赤い彗星】ファーストガンダム(機動戦士ガンダム)に登場するシャア専用機3体(ザク・ズゴック・ゲルググ)の雄姿 - Middle Edge(ミドルエッジ)
ギレン・ザビ「あえて言おう、カスであると!」
ジオン公国の総帥にして階級は大将。デギンの長男。放映開始時の設定上の年齢は35歳。『THE ORIGIN』では45歳。身長190cmの長身。少年時代から政治活動に参加し、デギンの隠退後は、ジオン公国の実質的最高指導者(総帥)となっていた。ガンダムの世界において彼の唱えた政治思想や世界観は巨大な影響力を持ち、次世代にまで波及していった。乗艦は不明(グワジン級戦艦グワデン説あり。ただしグワランなどにも坐乗していたことがあるらしい)。
青年時代に父デギンと共に、ジオン・ダイクンの指導する革命運動に参加。ORIGIN版では、ランバ・ラルやサスロらとともに自ら銃をとったこともあった。小説版では当初はジオンの思想に傾倒し、それを支援するデギンを心の底から尊敬した、とある。デギンの隠退後は、ジオン公国の全権を掌握し事実上の最高指導者として君臨する。
IQ240の天才で沈着冷静であるが、非情かつ高慢な性格。宇宙世紀0071年にサイド3国民の優秀さを讃え、彼らが選ばれたエリートであるとする選民思想の色合いが強い著書『優性人類生存説』を発表。アースノイドやスペースノイドの大多数には非難されたが、連邦政府の政策に強い不満を持っているサイド3国民からは熱狂的支持を受けた。
雄弁家でもあり、アジテーターとしても超一流で、持てる才能を遺憾なく発揮していた。デギンの反対を押し切り、国民の戦意高揚のために末弟ガルマの国葬を利用したところにもそれが現われている。
機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)の名言を振り返ってみましょう!!【ジオン軍編】 - Middle Edge(ミドルエッジ)
キシリア・ザビ「意外と、兄上も甘いようで。」 宇宙要塞ア・バオア・クーの戦いの最中に司令部でギレンを射殺。
『THE ORIGIN』では、11歳にしてダイクンの後継者として毅然とした態度を見せたキャスバルに少なからず恐れを抱き、後に成長した彼のジオン入国を察知して暗殺命令を出した際には、「無名で朽ち果るつもりなら生かしておいたものを」と独白したことからそれを伺わせている。
ガルマの戦死後、軍籍を剥奪されたシャアを捕縛し尋問するが、シャアの持ちかけた取引に応じて以後は部下とする。後にシャアの正体を知った際に、ガルマを殺した男と手を結ぶ事に対して自己嫌悪の感情を示しており、悪役ぶりが強調された『THE ORIGIN』の中で、唯一、人間味が増した描写となっている。
宇宙世紀0079年12月31日、長兄ギレンが父デギンを謀殺したことを知り、これを機に宇宙要塞ア・バオア・クーの戦いの最中に司令部でギレンを射殺。
兄に代わって総司令となるが、皮肉にもそれまで優勢だった戦況がこの暗殺による指揮系統の混乱をきっかけに暗転。
さらに連邦軍の猛攻によるドロス、ドロワを始めとする基幹部隊の壊滅やデラーズ艦隊の戦線離脱等々による防衛線の崩壊によってジオン軍の敗色が濃厚となる。『THE ORIGIN』では、ギレンによるデギンの謀殺もキシリアが情報をリークした事によるものであり、最初からギレン抹殺の目的をもって援軍とともにア・バオア・クー宙域に赴き、ドロスの圧倒的な火力で連邦艦隊に致命的打撃を与えたところで、司令塔に向かい予定通りの凶行を行う。この時点では軍事的優位に立っていたが、予想外の人物であるアルテイシア・ダイクンを担ぎ上げた叛乱部隊の蜂起によってキシリアのシナリオは狂わされ、結果的に彼女の旗下に寝返った将兵と共にシャアの凶弾に倒れることとなる。
戦局が絶望的となった時点で、司令部のトワニング大佐(准将、少将説もあり)に事後処理を任せ、ザンジバル級機動巡洋艦[8](『THE ORIGIN』ではチベ級)で脱出を図るが、発進寸前に(部下を見捨てて逃げるキシリアの不人情を許せないと判断した)シャアがブリッジに向けて放ったバズーカ砲の直撃によって死亡。
最期の瞬間、自分に砲口を向けるシャアを確認したときの表情は驚愕に充ちたものだった。これはこのとき、キシリアはシャアが搭乗していたMSジオングからの識別信号が途絶した報告を受けており、彼を戦死したものとみなしていたためである。乗艦していたザンジバルもその直後に連邦軍艦の集中砲撃を受けて轟沈し、公式記録ではこれによる戦死とされている。一年戦争終結当時、キシリアの死をもってザビ家の血筋は絶えたと思われたため、ザビ家とジオン公国は完全に崩壊したと見られた。
なお、本作は後に続々と制作されていく『ガンダムシリーズ』と呼ばれる一連の作品群の第1作であることから、初代ガンダム、ファーストガンダムの異名で呼ばれることも多い。
本作は、宇宙や地球の激戦地帯を転戦しながら、宿敵シャアをはじめ様々な人々との出会いや戦い、そして別れを経て数々の困難を乗り越え、閉鎖的な極限状態に悩み傷つきながらも一歩ずつ成長していく、アムロたち少年少女の姿を描いた物語である。
宇宙世紀0079年、テレビシリーズ『機動戦士ガンダム』 が、現在まで続くガンダムシリーズの偉大な第一歩。
機動戦士ガンダム(宇宙世紀0079年の「一年戦争」を描く)の劇場版三部作
映画「機動戦士ガンダム」 富野喜幸 1981年(第1話から第14話前半までを再編集した劇場版第1作)
映画「機動戦士ガンダムIII・めぐりあい宇宙編」 富野喜幸 1982年(テレビシリーズ第31話後半 - 第43話を再編集した劇場版第3作)
映画「機動戦士ガンダムIII・めぐりあい宇宙編」 富野喜幸 1982年(テレビシリーズ第31話後半 - 第43話を再編集した劇場版第3作)