暴力、エロ、グロ、ナンセンス、下劣なギャグ満載の「嗚呼!!花の応援団」。男の生きざまってやつを見せてくれます!
2020年2月24日 更新

暴力、エロ、グロ、ナンセンス、下劣なギャグ満載の「嗚呼!!花の応援団」。男の生きざまってやつを見せてくれます!

現在ではとても使うことの出来ない表現満載の「嗚呼!!花の応援団」は、70年代後半に大ブームを巻き起こしました。呆れるほどに大ばか者ばかりが登場しますが、今となっては貴重ともいえるバンカラ文化を余すことなく伝えてくれます。

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どおくまん

「どおくまん」。変わったペンネームですね。複数のペンネームと勘違いされることもあるようですが、鈴木和明のことです。
「どおくまんプロ」としてスタッフに実弟の太地大介、小池たかし、みわみわがいます。

その「どおくまん」の出世作が「嗚呼!!花の応援団」です。
嗚呼!!花の応援団

嗚呼!!花の応援団

作者:どおくまん
掲載期間:1975年10月16日 - 1979年
「嗚呼!!花の応援団」は、1975年から「週刊漫画アクション」に連載されたギャグ漫画で、そのあまりにも下品極まりないギャグで一世を風靡しました。

登場人物たちの独特な言葉が流行語ともなりました。
主人公である青田赤道(あおた・あかみち)の口癖「オ〇コ」は強烈で、「嗚呼!!花の応援団」で初めてこの言葉を知ったという者は数え切れず、「嗚呼!!花の応援団」がこの言葉をメジャーにしたといっていいでしょう。
当時は規制がゆるかったため伏字ではありませんでした。他にも現在では使えない文言がガンガン飛び出してきます。

青田赤道

青田赤道。日本の漫画史上例を見ない、とにかく強烈なキャラクターです。一見すると、雑とも稚拙ともいえるタッチで描かれている「嗚呼!!花の応援団」ですが、そのことが最大限の効果を発揮して魅力あるものに仕上がっています。

「ちゃんわちょんわ」 「クェックェックェッ」 「シビア~」といった意味不明ともいえるセリフを多数持っています。
青田赤道

青田赤道

南河内大学応援団親衛隊で3回生という設定ですが、年齢は不詳。怪力であり凶暴な性格、そして女好きです。悪知恵は働くものの知能はかなり低いのですが、後輩からは慕われてもいます。

嗚呼!!花の応援団 / 異邦人 (1976)

イメージソングとして3枚シングル盤が発売されていますが、あいさつ代わりとして最初に発売されたのが「嗚呼!!花の応援団 」で、作詞:どおくまんプロ、作曲・編曲:小山恭弘が担当しています。
カップリング曲は「南河内大學応援歌 (南河内大学節) 」で、同じく作詞:どおくまんプロ、作曲・編曲:小山恭弘となっています。

南河内大学応援団

花の応援団というだけに、舞台は南河内大学の応援団です。架空の大学ですが、モデルになっているのは近大か摂南か桃山学院かと様々な憶測が当時飛び交いました。

先輩、後輩、OBと個性的なキャラクターが多数出てくるのですが、中でも人気だったのが、南河内大学応援団OBの薬痴寺(やくちじ)です。
薬痴寺

薬痴寺

妻と子供が二人いる家庭人で、決め台詞は「役者やのう」。
この言葉、当時かなり流行りました。拷問のようなしごきを行い、それに根を上げた団員に向かって言う言葉です。「バテたふりが上手いなぁ」といった意味で使われます。

映画

「嗚呼!!花の応援団」は1976年に最初に映画化され、その後3作も作られています。漫画の連載が始まってから1年後には早くも映画化されていますから、その人気具合がわかりますね。
嗚呼!!花の応援団

嗚呼!!花の応援団

1976年に制作されたのは曽根中生が監督した「嗚呼!!花の応援団」です。

日活映画ということからでしょう。ロマンポルノ巨匠と呼ばれるほど多数のポルノ映画を作成している曽根中生が監督しています。
嗚呼!!花の応援団

嗚呼!!花の応援団

監督:曽根中生
出演:今井均 宮下順子 香田修 他 
脚本:田中陽造
音楽:コスモス・ファクトリー
撮影:山崎善弘
照明:松下文雄
録音:橋本文雄
美術:柳生一夫
編集:山田眞司
助監督:山口友三
青田赤道を演じたのは今井均ですが、実は映画化された4作品とも主役が違います。今井均はそもそも顔が似ているだけに雰囲気があってはまり役だと思うのですけどね。

同じく1976年に公開された2作目「嗚呼!!花の応援団 役者やのォー」は井上治之が青田赤道を演じています。
今井均はとても良く似合っていただけに主役交代は残念でした。が、では井上治之バージョンが良くないかと言えばそんなことはありません。これがまた素晴らしいんです。作品的にも本作が最高かもしれません。
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