『あばしり一家』とは?
『あばしり一家』(あばしりいっか)は永井豪による日本の漫画作品。
主人公が極悪人であるためモラルの壁が存在しない自由なストーリー展開など、やりたい放題描いたらどれほど面白くなるか、という挑戦的な作品でもあった。
作風はとても能天気で明るく、陰惨さが微塵もない快作に仕上がっており、現在でも永井豪作品の中でも非常に人気の高い作品である。基本的にギャグ漫画であるが、血生臭い殺傷・暴力シーンや少年誌の範囲を超えるようなエロティックな場面が多数現れ、ジャンルの分類しにくい漫画である。
OVA版『あばしり一家』
レンタマン 第4号 1991/11/21
— AnimeVHSbot (@Anime_VHS) August 1, 2021
紅いハヤテ『南総の崩壊』
夢枕獏とわいらいと劇場『四畳半漂流記』
寿五郎ショウ『理由なき反抗』
あばしり一家『裏切りの報酬』
神谷明のトーク&トーク ゲスト:江口寿史 pic.twitter.com/IBwxblRAn4
監督:渡部高志
制作:スタジオぴえろ
東京キッズ
発売:1992年
話数:全4話
学習研究社が発売していたビデオマガジン『レンタマン』内のコンテンツとして製作され、1992年にポニーキャニオンより発売された。
OVA版『あばしり一家』の本編動画・ストーリー
豪 永井 あばしり一家 亜馬尻 菊の助
さらに、長兄・五エ門は痴漢をやらせたら超人的な能力を発揮するスケベ、次兄・直次郎は人間離れした怪力をもっていて全国全ての高校の番長、末弟・吉三はあらゆるものを爆弾に加工する爆発物の専門家。唯一、家族で紅一点の長女・菊の助は地上最凶といわれる亜馬尻八神拳の使い手です。
これまで18代に渡って女子に恵まれなかった亜馬尻家は菊の助が生まれたことで、ヤクザ稼業から足を洗い、堅気として生きることを決意します。菊の助は、教養を高めるために学園生活を送ることに。しかし、入学した私立・セントパラダイス学園は生徒たちに殺人スキルを教え込むとんでもない場所でした―――。
OVA版『あばしり一家』の魅力とは?
映画『アウトレイジ』と同コンセプト
もし『あばしり一家』が映画『アウトレイジ』と同じタイミングで発表・連載していれば、そのコンセプトの類似性からもっと注目を集めたような気がします。そう考えてみると、永井豪さんという漫画家の非凡さを改めて実感させられる作品です。
グロテスク描写がたっぷり
現在なら少し叩かれてしまいそうな風潮もあるでしょう。1990年代ならではといった内容が新鮮で、そこに当時の時代背景や価値観といったものが表れていて面白いです。
出版:秋田書店
掲載:週刊少年チャンピオン
連載:1969年~1973年
巻数:全15巻