若者には通じない?背広・チョッキ・ランニング…とは?ファッション死語度数
2023年3月29日 更新

若者には通じない?背広・チョッキ・ランニング…とは?ファッション死語度数

次々と生まれては消え、変化していくファッション用語。知らずに使い続けていると若い人から笑われてしまうことも…。そこで、ついつい今も使ってしまいがちなファッションの死語について危険度数を判定しました。

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チャック:死語度数40

チャックとはファスナー、ジッパーのこと。
もともとチャックは日本(チャック・ファスナー社 )、ジッパーはアメリカ(ビー・エフ・グッドリッチ社)の商標名。
※現在はともに一般名称となっている。
チャックは「巾着(きんちゃく)」の「ちゃく」からもじったもので英語ではない。

いまだに「チャック開いてるよ。」なんて使うので個人的には死語だとは思っていないが、「口にチャックする」みたいな使われ方は全く聞かなくなった。
チャックといえば、世界のYKK

チャックといえば、世界のYKK

ファスナーにおいて国内市場の95%、世界でも45%のシェアを誇るのがYKK。
社名の由来は旧社名である「吉田工業株式会社(Yoshida Kogyo Kabushikigaisha)」の略称で、Yは創業者の吉田忠雄の苗字からきている。

ジャンパー:死語度数80

ジャンパーとは、総じて丈の短い上着のこと。
大阪や茨城では「ジャンバー」と呼ばれることも多いらしい。
もとは、 jumperという英語から来ている。
ジージャンや革ジャンの「ジャン」はもちろん、ジャンパーの「ジャン」である。

いつの間にか、ジャンパー=おっさんの上着という印象が強くなってしまったせいか、現在ではブルゾンと呼ぶことが多い。
ブルゾンはフランス語のblouson。
英語だったり、フランス語だったり、ややこしや…。
英語ではジャンパーもジャケット。

英語ではジャンパーもジャケット。

英語圏においては、ジャンパーとは主にセーター・プルオーバー・スウェットシャツを指す語句であり、日本語でジャンパーと呼ばれるものを指す語句は「ジャケット」である。
MA-1はフライトジャケットであるし、バイク乗り用の革ジャンもライダースジャケットと呼ぶ。

パンティ:死語度数50

パンティ、もしくはパンティーは女性の下半身用下着の一種。
pantiesというアメリカ英語が由来で1990年代の前半頃までは普通に「パンティー」と呼称されていた。
しかし、語感からエッチ・エロい印象を持たれやすく、漫画やドラマなどでもそうした演出として「パンティ」という言葉を多用したため、女性は自ら「パンティ」と呼ぶことを敬遠する人が多い。
男性においても、まともに「パンティ」と呼ぶのは恥ずかしい感覚を持つ人が大多数である。

1980年代ぐらいまでは「スキャンティー」という言葉も使われていた。
スキャンティーとは、ショーツより布地の面積の小さく履きこみの浅いローライズタイプのことであり、「足りない」という意味の英単語scantyからデザイナーの鴨居羊子がデザインした下着に付けた名前である。
履き込みが浅いため、お尻の割れ目が見えてしまうものがあり、性的なイメージを持たれやすかった。

「パンティ」「スキャンティー」ともに現在では使われることは少なく、特に若い女性の会話などにおいては「ショーツ」または単純に「パンツ」という呼称が一般的になっている。
エッチな印象を持たれた「パンティ」という響き

エッチな印象を持たれた「パンティ」という響き

少年はみんな大好き『まいっちんぐマチコ先生』でもパンティという言葉がもちろん使われていた。

一張羅(いっちょうら):死語度数99

一張羅(いっちょうら)とは、持っている衣服のうちで、たった一着きりの上等のもの。
もとは、一挺蝋(いっちゃうらう、現代仮名で「いっちょうろう」)」が訛った語。
一挺蝋とは、予備のない一本だけのロウソクをいった言葉で、ロウソクが高価なものであったことから生まれた言葉であるという。

豊かになった現代社会のせいか、年配の人以外に「いっちょうら」の言葉を使う人はまずいない。
20歳以下に使っても、ほぼ100%理解されないのではないかな。
ルパン三世も一張羅??

ルパン三世も一張羅??

アニメや漫画において服はキャラクターを判別する重要な記号の一つなので、服は「一キャラ一つ」であることが多く、一張羅であるというわけではない。
なお、ルパン三世は原作ルパンでは最初ジャケの色は確定しておらず、途中から赤ジャケで定着した。
以後、シリーズによってジャケットの色は緑だったり青だったりする。

ホットパンツ:死語度数60

ホットパンツとは、股下が5センチ以下の短いズボンのこと。
ショートパンツの中でもさらに短いパンツ。

「ホットパンツ」という名称が登場したのは1971年春夏のパリ・コレクション。
当時としては斬新な非常に短い丈のズボンをアメリカのファッション業界専門紙が「ホットパンツ」と表現し、瞬く間に有名になった。
このホットとは「熱い、最新の」の意味とも「男性の視線が熱かった(ホットだった)」と揶揄して報じられたとも言われている。

現在では、股下5センチ以下の短いものもまとめてショートパンツと呼ぶことが多い。
ホットパンツ=尻軽女?

ホットパンツ=尻軽女?

英語では、ホットパンツとは俗語で「尻軽女」のことらしい…。
ホットパンツを穿くような女性は尻軽女であるという意味で使われだしたのかどうかは定かではない。
ズックとは布製でゴム底のズック靴のこと。
もともとは、粗い麻布を意味するdoekというオランダ語が、やがて麻だけでなく、太い綿糸を平織りにした厚手の綿布も指すようになった。
さらに、ズックという布で出来た靴をズック靴と呼んでいたのが、いつのまにか布製の靴や運動靴全般を指す言葉として使われるようになった。
学校で履く上履き(上靴)のことをズックと呼ぶケースもあった。
現在ではズックという言葉はあまり使われていない。

ズック:死語度数70

懐かしい上履き

懐かしい上履き

子供の頃はダサく感じて好きではなかった上履きだが、大人になるとあの履き心地の良さが妙に愛おしくなる。
布製シューズの代表、コンバースのオールスター

布製シューズの代表、コンバースのオールスター

初めて自分で買ったオールスターを親に「ズック」と呼ばれた時は力が抜けた…
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  • 2022/5/4 01:54

    ポッケないない

    バーボン 2021/1/12 17:37

    パンタロンのチャックを閉め忘れ
    社会の窓からパンティが見えたら
    めちゃくちゃ恥ずかしい❗️❗️❗️❗️❓

    <> 2020/4/22 08:12

    女性蔑視を回避するため
    生まれた用語もあると思います

    2018/4/28 22:27

    半ズボンとか?

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