チャック:死語度数40
もともとチャックは日本(チャック・ファスナー社 )、ジッパーはアメリカ(ビー・エフ・グッドリッチ社)の商標名。
※現在はともに一般名称となっている。
チャックは「巾着(きんちゃく)」の「ちゃく」からもじったもので英語ではない。
いまだに「チャック開いてるよ。」なんて使うので個人的には死語だとは思っていないが、「口にチャックする」みたいな使われ方は全く聞かなくなった。
ジャンパー:死語度数80
大阪や茨城では「ジャンバー」と呼ばれることも多いらしい。
もとは、 jumperという英語から来ている。
ジージャンや革ジャンの「ジャン」はもちろん、ジャンパーの「ジャン」である。
いつの間にか、ジャンパー=おっさんの上着という印象が強くなってしまったせいか、現在ではブルゾンと呼ぶことが多い。
ブルゾンはフランス語のblouson。
英語だったり、フランス語だったり、ややこしや…。
英語ではジャンパーもジャケット。
MA-1はフライトジャケットであるし、バイク乗り用の革ジャンもライダースジャケットと呼ぶ。
パンティ:死語度数50
pantiesというアメリカ英語が由来で1990年代の前半頃までは普通に「パンティー」と呼称されていた。
しかし、語感からエッチ・エロい印象を持たれやすく、漫画やドラマなどでもそうした演出として「パンティ」という言葉を多用したため、女性は自ら「パンティ」と呼ぶことを敬遠する人が多い。
男性においても、まともに「パンティ」と呼ぶのは恥ずかしい感覚を持つ人が大多数である。
1980年代ぐらいまでは「スキャンティー」という言葉も使われていた。
スキャンティーとは、ショーツより布地の面積の小さく履きこみの浅いローライズタイプのことであり、「足りない」という意味の英単語scantyからデザイナーの鴨居羊子がデザインした下着に付けた名前である。
履き込みが浅いため、お尻の割れ目が見えてしまうものがあり、性的なイメージを持たれやすかった。
「パンティ」「スキャンティー」ともに現在では使われることは少なく、特に若い女性の会話などにおいては「ショーツ」または単純に「パンツ」という呼称が一般的になっている。
ピーチ・ジョン
一張羅(いっちょうら):死語度数99
もとは、一挺蝋(いっちゃうらう、現代仮名で「いっちょうろう」)」が訛った語。
一挺蝋とは、予備のない一本だけのロウソクをいった言葉で、ロウソクが高価なものであったことから生まれた言葉であるという。
豊かになった現代社会のせいか、年配の人以外に「いっちょうら」の言葉を使う人はまずいない。
20歳以下に使っても、ほぼ100%理解されないのではないかな。
ルパン三世も一張羅??
なお、ルパン三世は原作ルパンでは最初ジャケの色は確定しておらず、途中から赤ジャケで定着した。
以後、シリーズによってジャケットの色は緑だったり青だったりする。
ホットパンツ:死語度数60
ショートパンツの中でもさらに短いパンツ。
「ホットパンツ」という名称が登場したのは1971年春夏のパリ・コレクション。
当時としては斬新な非常に短い丈のズボンをアメリカのファッション業界専門紙が「ホットパンツ」と表現し、瞬く間に有名になった。
このホットとは「熱い、最新の」の意味とも「男性の視線が熱かった(ホットだった)」と揶揄して報じられたとも言われている。
現在では、股下5センチ以下の短いものもまとめてショートパンツと呼ぶことが多い。
もともとは、粗い麻布を意味するdoekというオランダ語が、やがて麻だけでなく、太い綿糸を平織りにした厚手の綿布も指すようになった。
さらに、ズックという布で出来た靴をズック靴と呼んでいたのが、いつのまにか布製の靴や運動靴全般を指す言葉として使われるようになった。
学校で履く上履き(上靴)のことをズックと呼ぶケースもあった。
現在ではズックという言葉はあまり使われていない。
社名の由来は旧社名である「吉田工業株式会社(Yoshida Kogyo Kabushikigaisha)」の略称で、Yは創業者の吉田忠雄の苗字からきている。