愛という名のもとに(1992年・フジテレビ系)⇒セント・エルモス・ファイアー(1985年・アメリカ映画)
『セント・エルモス・ファイアー』は、1985年にアメリカで公開された映画。ワシントンの名門大・ジョージタウン大学を卒業した7人の仲良しグループが、友人の交通事故をきっかけに集結したところから再び交流が始まり、それぞれの生きる道を見つけるまでを描いた青春群像劇です。
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『愛という名のもとに』の構想段階において、脚本家の野島伸司は、プロデューサーの大多亮から「『若者たち』(1967年公開の映画)のイメージで物語を描いてほしい」と伝えられていました。しかし、野島は『セント・エルモス・ファイアー』をイメージしながら、大多のアイデアを膨らませたために、結果として、このアメリカ映画とかなり似た内容になったというわけです。
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ずっとあなたが好きだった(1992年・TBS系)⇒ロミオとジュリエット(1595年前後)
日本中に“冬彦さんブーム”を巻き起こした『ずっとあなたが好きだった』。この作品、構想段階では、賀来千香子が昔の恋人・布施博への想いを断ち切れずに、さまざまな障害を乗り越えながら、逢瀬を重ねた末に結ばれるという『ロミオとジュリエット』のような話にする予定だったのだとか。実際ドラマ序盤は、賀来千香子と布施博の話がメインに進んでいき、冬彦さんはどちらかといえば目立たない存在でした。
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ところが、ストーリー途中に、野際陽子(冬彦の母親役)がアドリブでやった、冬彦さんの出血した指を口で止血するという演技により、状況は一変。これにインスパイアされたプロデューサーが、急きょ、冬彦さんをマザコンキャラとして描くよう、脚本家に命じたのです。
かくして、『ずっとあなたが好きだった』に含まれる『ロミオとジュリエット』的恋愛ドラマの要素は薄くなり、代わりに、冬彦さんをメインとした、サイコホラーサスペンスとしての色合いが濃くなったのでした。
かくして、『ずっとあなたが好きだった』に含まれる『ロミオとジュリエット』的恋愛ドラマの要素は薄くなり、代わりに、冬彦さんをメインとした、サイコホラーサスペンスとしての色合いが濃くなったのでした。
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君のためにできること(1992年・ フジテレビ系)⇒ゴースト/ニューヨークの幻(1990年・アメリカ映画)
『君のためにできること』は、1992年7月にフジテレビ系で放送されたドラマ。ストーリーは、交通事故で命を落とした主人公の神崎(吉田栄作)が、ゴーストとなって加害者に乗り移り、恋人(石田ゆり子)と再会するというものでした。
言うまでもなく、この話はまんま『ゴースト/ニューヨークの幻』の焼き直し。というよりも、死んだ恋人(もしくは夫婦)の片割れが霊体となり、もう片方に会いに来るといった物語は、どうやら日本人にウケが良いらしく、『いま、会いにゆきます』や『トワイライト ささらさや』など、幾度となく、再生産され続けています。
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ぼくらの勇気 未満都市(1997年・日本テレビ系)⇒チャイルド★プラネット(1996年・漫画)
2017年7月21日、20年ぶりに続編が放送されて話題となった『ぼくらの勇気 未満都市』。この作品は放送当時、週刊ヤングサンデーに連載されていた漫画『チャイルド★プラネット』のパクリなのでは?との疑惑が浮上したことでも知られています。
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どの辺がパクリなのかといえば、大人だけが感染する殺人ウィルスによるバイオハザードが起こる点、それによって子供だけの自治閉鎖都市ができる点、閉鎖都市内で子供同士のサバイバルが勃発する点などが、酷似しているのです。