『パタリロ!』
via amzn.to
フジテレビ・東映制作『パタリロ!』
タイトル:第21話から『ぼくパタリロ!』に改題
放送期間:1982年4月8日から1983年5月13日
放送時間:木曜19:00から19:30など
放送局:フジテレビ系
放送話数:全49話
主題歌:「パタリロ!」藤本房子
放送期間:1982年4月8日から1983年5月13日
放送時間:木曜19:00から19:30など
放送局:フジテレビ系
放送話数:全49話
主題歌:「パタリロ!」藤本房子
スタッフ
原作:魔夜峰央
チーフディレクター:西沢信孝
総作画監督:鈴木欽一郎
演出:笠井由勝(最終話担当)ほか
脚本:筒井ともみ(最終話担当)ほか
作画監督:伊東誠(最終話担当)ほか
音楽:青木望
チーフディレクター:西沢信孝
総作画監督:鈴木欽一郎
演出:笠井由勝(最終話担当)ほか
脚本:筒井ともみ(最終話担当)ほか
作画監督:伊東誠(最終話担当)ほか
音楽:青木望
主なキャラクターと声優
パタリロ:白石冬美
バンコラン:曽我部和行
マライヒ:藤田淑子
デミアン:井上真樹夫
バンコラン:曽我部和行
マライヒ:藤田淑子
デミアン:井上真樹夫
『パタリロ!』とは
via www.amazon.co.jp
架空の島国マリネラ王国の少年国王パタリロを主人公にしたギャグマンガ。イギリスの諜報機関MI6(エム・アイ・シックス)の少佐であるバンコラン、その恋人である元殺し屋マライヒの関係など、少年愛的要素もあるのが大きな特徴である。
白泉社『花とゆめ』に1978年から掲載が始まり、現在も掲載誌を変えながら続いている。
白泉社『花とゆめ』に1978年から掲載が始まり、現在も掲載誌を変えながら続いている。
『ぼくパタリロ!』最終回
第49話『霧のロンドンエアポート 後編』
パタリロのナレーション「はーい、皆さんお元気?ぼくは珍しくやる気十分だ。というのも暇つぶしに作ったデバガメーカーでバンコランとマライヒの私生活を覗き見してたらどえらいスキャンダルをつかんでしまったのだ。デミアン・ナイト。彼こそはバンコランの初恋の相手だった。心優しいぼくは胸を痛め10年前にタイムワープまでしてしつこく調べまくるとなんとデミアンは薬物中毒者で、しかも恐るべきKGVの手先らしいのだ。おまけにやきもちを焼いて家出したマライヒはこともあろうに…」
MI6の一室で、薬を使われたマライヒがデミアンに抱かれている。マライヒは『Wスパイ』が潜入している情報をつかんでいると言う。そのWスパイこそが、デミアンなのだった。その様子をモニターでパタリロと共に見ていたバンコランは、部屋へと急ぐ。
デミアンとマライヒがいる部屋の前に、MI6の部長が電話を借りにやってきた。それをデミアンが断ると、怒った部長はテーブルに上り、ライターを火災探知機に近づける。非常ベルが鳴り、スプリンクラーが作動した。デミアンとマライヒのいる部屋でも天井から水が降り注ぐ。正気に戻ったマライヒを置いてデミアンは部屋を出て行くが、そこにバンコランが現れる。銃撃戦が始まった。しかし部長に邪魔されてデミアンは逃げてしまう。
再び部屋。シーツだけを身にまとった姿で泣いているマライヒ。バンコランはその隣にいる。
マライヒ「お願い、見ないで。だってぼく、あなたを裏切ってしまったんだ」
マライヒを抱きしめるバンコラン。それを影から見ているパタリロ。部屋を出て行こうとするバンコランに、パタリロは、どこへ行くのだと声をかける。
バンコラン「空港でデミアンと連絡を取ろうとした奴がいたろう。デミアンはどこかで奴と接触するに違いない。待ち伏せして奴を」
パタリロは、それについてはぼくに心当たりがある、と言う。
舞台はホテルセンチュリー。仮装したパタリロは、少年合唱団員の付き添いであるゲルバルト先生がいないことを聞き出した。ロビーに戻ると、バンコランが遅れてやって来る。
パタリロ「例の音楽家が姿をくらました。デミアンもこのホテルに戻ってないらしい」
バンコラン「奴が接触しようとしていたのはあのじいさんだったのか。逃げるとしたら空港だ」
MI6の一室で、薬を使われたマライヒがデミアンに抱かれている。マライヒは『Wスパイ』が潜入している情報をつかんでいると言う。そのWスパイこそが、デミアンなのだった。その様子をモニターでパタリロと共に見ていたバンコランは、部屋へと急ぐ。
デミアンとマライヒがいる部屋の前に、MI6の部長が電話を借りにやってきた。それをデミアンが断ると、怒った部長はテーブルに上り、ライターを火災探知機に近づける。非常ベルが鳴り、スプリンクラーが作動した。デミアンとマライヒのいる部屋でも天井から水が降り注ぐ。正気に戻ったマライヒを置いてデミアンは部屋を出て行くが、そこにバンコランが現れる。銃撃戦が始まった。しかし部長に邪魔されてデミアンは逃げてしまう。
再び部屋。シーツだけを身にまとった姿で泣いているマライヒ。バンコランはその隣にいる。
マライヒ「お願い、見ないで。だってぼく、あなたを裏切ってしまったんだ」
マライヒを抱きしめるバンコラン。それを影から見ているパタリロ。部屋を出て行こうとするバンコランに、パタリロは、どこへ行くのだと声をかける。
バンコラン「空港でデミアンと連絡を取ろうとした奴がいたろう。デミアンはどこかで奴と接触するに違いない。待ち伏せして奴を」
パタリロは、それについてはぼくに心当たりがある、と言う。
舞台はホテルセンチュリー。仮装したパタリロは、少年合唱団員の付き添いであるゲルバルト先生がいないことを聞き出した。ロビーに戻ると、バンコランが遅れてやって来る。
パタリロ「例の音楽家が姿をくらました。デミアンもこのホテルに戻ってないらしい」
バンコラン「奴が接触しようとしていたのはあのじいさんだったのか。逃げるとしたら空港だ」
ロンドン空港。諜報部員たちが見張っている中、パイロット姿のふたりが通って行く。それは変装したデミアンと音楽家のゲルベルトだった。飛行機の格納庫にやって来たふたり。
デミアン「すぐ出発の用意だ!」
だが整備員は、濃霧が発生して空港が閉鎖されたと言う。格納庫の扉を開けて外を見てみるデミアン。
デミアン「だめだ。これじゃ2人でいては危ない。別々に空港を出よう」
しかしデミアンは、空港ロビーでバンコランに見つかってしまう。
バンコラン「完全に囲まれたぞ。銃を捨てろ!」
MI6本部。タマネギ部隊(パタリロの部下たち)は電話で、空港でデミアンがおさえられたことを知る。急いで空港へ向かおうとすると、マライヒが現れた。
マライヒ「ぼくも一緒に連れてって。バンコランの手助けがしたいんだ。彼はぼくの命だ。彼にもしものことでもあったらぼくは死んだ方がいい。お願い」
タマネギ部隊は、マライヒも連れて行くことにした。
再びロンドン空港。デミアンは爆弾で窓ガラスを破壊し、そこから濃霧が流れ込む。空港ロビー内は視界が悪くなり、次々とMI6部員たちは撃たれていく。
バンコラン「デミアンは人一倍聴力が発達しているんだ。細かい動きも悟られるから気をつけろ!」
濃霧のロンドン市街の中に、タマネギ部隊員とマライヒを乗せた車が停まっている。霧が濃すぎて視界が悪く前へ進めないのだ。そこへ濃霧など意に介さないパタリロが空港へと全速力で走って行く。それをマライヒたちは追いかける。
タマネギ「殿下はコウモリの原理を応用して走っているんです。あの口の小さく開いたところを細かく振動させて人間には聞こえないほどの高い音を発生させます。その音が跳ね返ってくる様子で前方に何があるか判断するわけです」
デミアン「すぐ出発の用意だ!」
だが整備員は、濃霧が発生して空港が閉鎖されたと言う。格納庫の扉を開けて外を見てみるデミアン。
デミアン「だめだ。これじゃ2人でいては危ない。別々に空港を出よう」
しかしデミアンは、空港ロビーでバンコランに見つかってしまう。
バンコラン「完全に囲まれたぞ。銃を捨てろ!」
MI6本部。タマネギ部隊(パタリロの部下たち)は電話で、空港でデミアンがおさえられたことを知る。急いで空港へ向かおうとすると、マライヒが現れた。
マライヒ「ぼくも一緒に連れてって。バンコランの手助けがしたいんだ。彼はぼくの命だ。彼にもしものことでもあったらぼくは死んだ方がいい。お願い」
タマネギ部隊は、マライヒも連れて行くことにした。
再びロンドン空港。デミアンは爆弾で窓ガラスを破壊し、そこから濃霧が流れ込む。空港ロビー内は視界が悪くなり、次々とMI6部員たちは撃たれていく。
バンコラン「デミアンは人一倍聴力が発達しているんだ。細かい動きも悟られるから気をつけろ!」
濃霧のロンドン市街の中に、タマネギ部隊員とマライヒを乗せた車が停まっている。霧が濃すぎて視界が悪く前へ進めないのだ。そこへ濃霧など意に介さないパタリロが空港へと全速力で走って行く。それをマライヒたちは追いかける。
タマネギ「殿下はコウモリの原理を応用して走っているんです。あの口の小さく開いたところを細かく振動させて人間には聞こえないほどの高い音を発生させます。その音が跳ね返ってくる様子で前方に何があるか判断するわけです」
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あちこちで爆発が起きているロンドン空港。部員たちは焦って浮き足立ち、同士撃ちまで起こってしまう。そこへパタリロがやって来た。パタリロは口から超音波を出し、デミアンのいる場所を突き止める。そこを撃つバンコラン。不利になるデミアンだが、突然目の前に現れたパタリロを気絶させて再び形勢は逆転した。
マライヒに肩を貸して逃げているバンコラン。デミアンの声にはっと見上げると、通路にデミアンの影があった。
マライヒ「逃げてー!」
デミアンが投げた爆弾の上に覆い被さるマライヒ。爆発が起きる。
デミアン「勝負をすれば私が勝つに決まっている。殺したくはなかったよ、バンコラン。さよなら」
左胸に差していた赤い一輪の薔薇を取り、宙へ投げるデミアン。そこへ銃声が響く。デミアンの薔薇があった胸の位置を銃弾が撃ち抜いていた。その胸が血に染まっていく。銃を構えたバンコランが立っていた。倒れるデミアン。バンコランは泣いている。
バンコラン「命がけで私を救おうと少年がいたんだ。それがお前の誤算だった」
拳銃が手から落ち、膝から崩れて両手をつくバンコラン。そこへマライヒの声。マライヒは生きていたのだ。救急車のサイレンの音が聞こえてくる。
ロンドン病院。マライヒの手術は成功した。ベッドに寝ているマライヒの横にバンコランが座っている。
マライヒ「ごめんね、ヘマしちゃって」
バンコラン「お前には大きな借りができたな。私の命の恩人だ」
マライヒ「そんなことは言わないで。あなたが無事で良かった」
バンコラン「傷にさわるぞ。横になっていた方がいい。一眠りしろ、側についていてやる」
マライヒ「離さないで…」
マライヒの頬を涙がつたった。
蝋燭の灯る怪しげな部屋にゲルベルトはいた。その前に5人の謎の人影が見える。作戦の失敗を言い訳するゲルベルトだが、彼らに処刑されて身体は溶けて泡となり、煙になって消えた。謎の人影たちは悪魔のしもべなのだった。それを機械を通してのぞいていたパタリロ。
タマネギ部隊の前に、パタリロは空から落ちてくる。
タマネギ「あれ?殿下、どこで遊んでたんです?もう夜ですよ。子供はおうちに帰る時間です」
パタリロ「何を暢気なことを。それよりぼくは見てしまったのだ。この世を闇と暴力、恐怖と絶望の世界に変える悪魔の使者たちだ。今こそミュータント・パタリロの力を世のため人のために役立てる時だ!へーい、スーパーキャット!」
スーパーマンの格好にコスプレして、飛んできたスーパーキャットの背に乗るパタリロ。しかしその背中から落ちてしまう。
タマネギ「やっぱりなりきれませんでしたね、殿下は。アホの殿下の方が世のため人のため人を守る」
逆さになって地球に上半身が刺さっているパタリロ。
パタリロ「助けてくれー!」
マライヒに肩を貸して逃げているバンコラン。デミアンの声にはっと見上げると、通路にデミアンの影があった。
マライヒ「逃げてー!」
デミアンが投げた爆弾の上に覆い被さるマライヒ。爆発が起きる。
デミアン「勝負をすれば私が勝つに決まっている。殺したくはなかったよ、バンコラン。さよなら」
左胸に差していた赤い一輪の薔薇を取り、宙へ投げるデミアン。そこへ銃声が響く。デミアンの薔薇があった胸の位置を銃弾が撃ち抜いていた。その胸が血に染まっていく。銃を構えたバンコランが立っていた。倒れるデミアン。バンコランは泣いている。
バンコラン「命がけで私を救おうと少年がいたんだ。それがお前の誤算だった」
拳銃が手から落ち、膝から崩れて両手をつくバンコラン。そこへマライヒの声。マライヒは生きていたのだ。救急車のサイレンの音が聞こえてくる。
ロンドン病院。マライヒの手術は成功した。ベッドに寝ているマライヒの横にバンコランが座っている。
マライヒ「ごめんね、ヘマしちゃって」
バンコラン「お前には大きな借りができたな。私の命の恩人だ」
マライヒ「そんなことは言わないで。あなたが無事で良かった」
バンコラン「傷にさわるぞ。横になっていた方がいい。一眠りしろ、側についていてやる」
マライヒ「離さないで…」
マライヒの頬を涙がつたった。
蝋燭の灯る怪しげな部屋にゲルベルトはいた。その前に5人の謎の人影が見える。作戦の失敗を言い訳するゲルベルトだが、彼らに処刑されて身体は溶けて泡となり、煙になって消えた。謎の人影たちは悪魔のしもべなのだった。それを機械を通してのぞいていたパタリロ。
タマネギ部隊の前に、パタリロは空から落ちてくる。
タマネギ「あれ?殿下、どこで遊んでたんです?もう夜ですよ。子供はおうちに帰る時間です」
パタリロ「何を暢気なことを。それよりぼくは見てしまったのだ。この世を闇と暴力、恐怖と絶望の世界に変える悪魔の使者たちだ。今こそミュータント・パタリロの力を世のため人のために役立てる時だ!へーい、スーパーキャット!」
スーパーマンの格好にコスプレして、飛んできたスーパーキャットの背に乗るパタリロ。しかしその背中から落ちてしまう。
タマネギ「やっぱりなりきれませんでしたね、殿下は。アホの殿下の方が世のため人のため人を守る」
逆さになって地球に上半身が刺さっているパタリロ。
パタリロ「助けてくれー!」