映画「アルカトラズからの脱出」とは
この映画は実話を基に制作されたものである。「ザ・ロック」と別称されるアルカトラズ連邦刑務所からの脱出は困難を極め、1906年の設置から39人が脱獄を試み、再逮捕26人・射殺7人・溺死1人、そして、5人が行方不明(公式には死亡だが遺体は未発見)となった。この5人のうち銀行強盗で収監されていたモリスと仲間2人が1962年6月11日に行なった脱獄劇を描く。
映画「アルカトラズからの脱出」のあらすじ
サンフランシスコ湾にあるアルカトラズ島には、絶対脱獄不可能と言われるアルカトラズ刑務所がありました。厳重な警備体制を潜り抜けても、島を囲むサンフランシスコ湾は流れが早く、水が冷たいため、泳いで渡ることはできず、「ザ・ロック」とも呼ばれていました。
ここに送られてきた主人公フランク・モリスは、各州の刑務所から何度も脱獄をしようとしたために、アルカトラズ刑務所に送られることになったのでした。
ここに送られてきた主人公フランク・モリスは、各州の刑務所から何度も脱獄をしようとしたために、アルカトラズ刑務所に送られることになったのでした。
アルカトラズ島
冷たい雨の降る夜に、フランク・モリスはアルカトラズ島に収監されました。隠し持っているものがないことを確認するために、裸になり頭髪から耳、目、口の中などを確認され、裸のまま自分の独房まで歩かされます。
知能指数が高く、何度も脱獄を企てているフランクは、特に所長に目を付けられ、脱獄は不可能だと警告されます。身だしなみにも気を使う、清潔な所長の部屋に2つあった爪切りが無くなったことには、所長も気が付きませんでした。
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フランクは、食事の時間や運動の時間で、ネズミをペットにしているリトマス、絵を描いているドクなどと親しくなります。一方、ウルフを殴りつけたことで、命を狙われるようになります。看守から図書館の作業を手伝うように言われたフランクは、そこで黒人のイングリッシュとも出会い、人種の壁を越え、話をするようになります。
バッツ、アングリン兄弟との出会い
フランクに殴られたウルフは、運動時間にフランクを殺そうとナイフを持ち出し、乱闘になってしまいます。首謀者のウルフだけではなく、フランクまでもが囚人たちに一番恐れられている、D棟に入れられてしまいます。そこは、窓も明かりもない真っ暗闇で、時折独房の清掃を理由に、看守が高圧ホースで水をかけ続けます。イングリッシュはD棟に入れられ、精神的に参ってしまい、自分でアキレスけんを切ったと話していました。D棟から出され、元の独房に戻されたフランクは、新入りのバッツと知り合います。
食事の時間にフランクは、別の刑務所で一緒だった、ジョンとクラレンスのアングリン兄弟に再会します。やはり脱獄に失敗したアングリン兄弟も、アルカトラズに送られてきたのでした。15年の刑期が我慢できないと言うアングリン兄弟の言葉に、フランクは脱獄の意思を固めていきます。入所した日に、所長の部屋から盗んだ爪切りで換気口の周りを削ってみると、思っていたよりももろくなっていた壁が削れたことで、脱獄を実行することを決意します。
その間、絵を描くことが唯一の楽しみだったドクが、所長の肖像画を描いていることが見つかり、絵を描くことを禁止されます。絶望したドクは、木工作業用の手斧で、自分の指を切ってしまいます。ドクは、実行にうつす前に、フランクの作業着に菊の花を入れます。菊の花は、ドクの心の象徴でした。
自分の独房にいるフランク
フランクは、本を運んできたイングリッシュから、ドクが絵を描くことを禁止されたために絶望したこと、所長が禁止したことを聞きます。ドクの様子がおかしいと感じていたフランクですが、看守がフランクの訴えを無視したため、防ぐことができませんでした。
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イングリッシュとバッツに、面会の知らせが伝えられます。イングリッシュには娘の結婚の、バッツには母親が病気で余命2ヶ月ほどしかないという知らせでした。バッツはフランクの脱獄計画に参加することにしました。フランクとアングリン兄弟、バッツの4人は、それぞれ役割を分担して、脱獄の準備を進めることになります。
雑誌を破り紙粘土の要領で頭部を作り、散髪係が集めた頭髪を貼り付けて本物らしく見せ、換気口の模型を作り、掘り進めた換気口の上にかぶせてカモフラージュします。雨合羽と接着剤で救命胴衣と浮き輪を作り、着々と準備が進んでいきました。
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