そもそもメディアミックスとは?
メディアミックスとは、複数のメディアを横断的に利用して、商品やサービスを売り込むこと。映画界でも古くからこの手法は使われており、昔の例でいうと、小松左京の小説『日本沈没』が有名です。
1973年に上梓されたこの小説は、刊行直後から映画、ラジオドラマ、テレビドラマなど、さまざまな媒体でコンテンツ化され、いずれも、大ヒットを記録しました。
1973年に上梓されたこの小説は、刊行直後から映画、ラジオドラマ、テレビドラマなど、さまざまな媒体でコンテンツ化され、いずれも、大ヒットを記録しました。
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映画がドラマを補完していた『アナザヘヴン』と『信長協奏曲』
テレビドラマと映画のメディアミックスで有名なものと言えば、2000年に公開された『アナザヘヴン』と、2016年に公開された『信長協奏曲』でしょうか。どちらも、映画がドラマを補完する役目を担っており、「両方観て、一つの作品」だったために、相乗効果が期待されました。
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日本初の補完型メディアミックス作品だった?『パ★テ★オ』
1992年にフジテレビ系列の『金曜ドラマシアター』枠で放送された『パ★テ★オ』。PART1とPART2がそれぞれ、同年9月18日と10月23日に放送され、完結編となるPART3は、同年年11月14日に全国松竹系で劇場公開されました。
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加勢大周、菊池桃子、保坂尚輝、鈴木京香、松雪泰子など、豪華キャストが集結
主演をつとめたのは、当時トレンディ俳優として人気絶頂にあった加勢大周と、アイドル歌手としての活動に区切りをつけ、女優業に本格進出していた頃の菊池桃子。
脇を固めるキャストも実に豪華で、菊池桃子の恋人役に保坂尚輝。謎めいた宝石ディレクター役に鈴木京香、その妹役に松雪泰子。さらに、ホテルのフロント係に江口洋介、これがデビュー作となる奥菜恵を起用するという、かなり気合の入った布陣を敷いていました。
脇を固めるキャストも実に豪華で、菊池桃子の恋人役に保坂尚輝。謎めいた宝石ディレクター役に鈴木京香、その妹役に松雪泰子。さらに、ホテルのフロント係に江口洋介、これがデビュー作となる奥菜恵を起用するという、かなり気合の入った布陣を敷いていました。
物語は、「パテオ」の謎を追う、世界をまたにかけた壮大なミステリー
物語のあらすじは以下の通りです。
南の島で幸せな婚前旅行を楽しむ真理(菊池桃子)と婚約者の信一(保坂尚輝)。ところが翌朝、信一は「パテオ」と謎の言葉を残して行方をくらましてしまいます。
いったい、信一はどこへ行ってしまったのか…。真理は彼が言い残した「パテオ」というワードに答えを解く鍵があると考え、その謎を追っていきます。その道中で、元恋人の優(加勢大周)と再会。2人で真相究明に奔走するのですが、途中で、保険金殺人の疑いをかけられてしまいます。
その後、真理と優は、信一にそっくりな男・吉田茂(保坂尚輝)と、彼の婚約者で宝石ディレクターの永井あゆみ(鈴木京香)の存在にたどり着き、今回の事件には「パテオの赤いバラ」と呼ばれる秘宝が関係しているという情報をキャッチ。そこから、政府、大使館、マフィアまでもが絡む、「パテオ」争奪戦が始まるのでした…。
南の島で幸せな婚前旅行を楽しむ真理(菊池桃子)と婚約者の信一(保坂尚輝)。ところが翌朝、信一は「パテオ」と謎の言葉を残して行方をくらましてしまいます。
いったい、信一はどこへ行ってしまったのか…。真理は彼が言い残した「パテオ」というワードに答えを解く鍵があると考え、その謎を追っていきます。その道中で、元恋人の優(加勢大周)と再会。2人で真相究明に奔走するのですが、途中で、保険金殺人の疑いをかけられてしまいます。
その後、真理と優は、信一にそっくりな男・吉田茂(保坂尚輝)と、彼の婚約者で宝石ディレクターの永井あゆみ(鈴木京香)の存在にたどり着き、今回の事件には「パテオの赤いバラ」と呼ばれる秘宝が関係しているという情報をキャッチ。そこから、政府、大使館、マフィアまでもが絡む、「パテオ」争奪戦が始まるのでした…。
松雪泰子と鈴木京香が、情熱的にバリのダンス「ケチャ」を踊る!
このドラマ及び映画最大の見どころといえば、世界各国でロケを敢行しているところ。日本はもちろん、オーストラリア、香港、タイ、インドネシアと、まだ景気が良かったころのテレビ・映画業界の資金力を存分に駆使して、壮大なスケールによる、ワールドワイドな恋愛&サスペンスドラマを展開しているのです。
特に必見なのが、物語後半の舞台・インドネシアにおける、松雪泰子と鈴木京香の踊り。今や大物女優となった2人が一心不乱にケチャダンスを踊る様は、なかなかのレア映像です。
特に必見なのが、物語後半の舞台・インドネシアにおける、松雪泰子と鈴木京香の踊り。今や大物女優となった2人が一心不乱にケチャダンスを踊る様は、なかなかのレア映像です。
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