【新井薫子】"花の82年組"のアイドルから"現代アーティスト"のKAORUKOへ
2023年2月26日 更新

【新井薫子】"花の82年組"のアイドルから"現代アーティスト"のKAORUKOへ

「夏を待ちきれなくて〜 ♪ 恋を待ちきれなくて〜♪ 」と歌ってわかる方は、きっと"花の82年組"と同世代の方でしょう。いかにもアイドルらしいクリッとした大きな瞳と、個性的な歌や振り付けは、他のアイドルにはない彼女の魅力でした。しかし、デビューして一年ほどで、病のためアイドル歌手としての活動を休止。その後の彼女はどうなったのでしょうか?

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アイドル歌手としてデビュー

新井薫子1965年6月4日生まれ愛知県名古屋市の出身。

"花の82年組"の一人で、1982年3月21日にアイドル歌手としてデビューします。

デビュー曲は『虹いろの瞳』作詞・作曲三浦徳子&網倉一也のコンビで、三浦は女性アイドルの曲ですでにヒットチャートを席巻、網倉も郷ひろみや田原俊彦の曲で実績が出ていた頃でした。因みに、2枚目のシングル『イニシャルは夏』、3枚目のシングル『赤い靴』、および各B面曲も、この二人が手がけた作品です。デビュー曲は、オリコンシングルチャートで最高位45位を記録。1982年の新人の中では、まずまずのヒット曲となりました。

実は、新井薫子のデビューと全く同じ日に、小泉今日子『私の16才』で、三田寛子『駈けてきた処女』で、堀ちえみ『潮風の少女』でデビューしています。

『虹いろの瞳』: デビューシングル

新井薫子・虹いろの瞳

歌番組やCMなどで活躍

その後は、大ヒットこそなかったものの、『イニシャルは夏』はオリコン50位、『赤い靴』はオリコン59位と、"花の82年組"の中では安定感のある活躍を見せます。各局の歌番組にもたびたび出演し、また、人気アイスクリーム「ピノ」のCM起用により、お茶の間でもおなじみの顔となりました。

『イニシャルは夏』: 2枚目のシングル

新井薫子・イニシャルは夏

「ピノ」のCM : エスキモー(森永乳業)

【昭和のテレビ】【No.42】CM編 森永乳業 ピノ 新井薫子 歌:矢野顕子【懐かしいCM】
当時の彼女の人気度を図るには、ファン投票が一つの目安となるでしょう。1982年9月に雑誌『平凡』が行った "新人だけのアイドル人気ベストテン" では、ハガキ投票で13位にランクインしています。以下が、1位〜20位までの抜粋です。
1位・シブがき隊 2位・石川秀美 3位・小泉今日子 4位・堀ちえみ
5位・中森明菜 6位・三田寛子 7位・新田純一 8位・本田恭章
9位・早見優 10位・北原佐和子 11位・嶋大輔 12位・伊藤さやか
13位・新井薫子 14位・シュガー 15位・渡辺徹 16位・川田あつ子
17位・紅麗威甦 18位・宮田恭男 19位・つちやかおり 20位・水谷絵津子
via クリス松村著『誰にも書けないアイドル論』(p.111)

病気のため活動休止へ

4枚目のシングルでは、麻丘めぐみのカバー『私の彼は左きき』(原曲は『わたしの・・・』)を歌いますが、ヒットには至らず。その後は、5枚目『大和撫子“春”咲きます』や6枚目『OH!新鮮娘』とインパクトの強い楽曲で新境地を開拓しますが、その矢先、病気のため入院を余儀なくされます。アイドル歌手としての活動は休止。以後、"アイドル歌手・新井薫子" として楽曲をリリースすることはありませんでした。

『私の彼は左きき』: 4枚目のシングル

新井薫子 私の彼は左きき

『大和撫子"春"咲きます』: 5枚目のシングル

新井薫子 大和撫子"春"咲きます
残念なことに、新井薫子の曲(レコード)は、2023年2月現在でも、いまだにCD化されていません。マスターテープが破棄され、権利関係も不明だとか。。。彼女ほどの人気アイドルの曲がCD化できないなど、通常は考えられないことです。
レコードがいまだにCD化されていない新井薫子さん

この『平凡』の企画で上位に食い込んでいた新井薫子さん。当時は新進のレコード会社も花ざかりで、TDKレコードの第1号歌手としてデビューしました。いまでも芸術家としてご活躍ですが、元アイドルとしてはちょっと悲惨です。

いまや、どんなC級、D級歌手でも、シングル、アルバムのCD化が進んでいるのに、彼女の曲はいまだに一度もCD化されたことがありません。なんでも、マスターテープが破棄され、権利もどこにあるかわからないとか・・・・・。
via クリス松村著『誰にも書けないアイドル論』(p.113)

アイドルから絵の世界へ

病気のため、地元名古屋での療養を余儀なくされた彼女は、元々の夢だった画家を志すようになります。2週間に一度、番組収録で東京に通っていた彼女は、なんと上京のたび、あの有名絵本作家・五味太郎の指導を受けていたといいます。

画家を目指す一方で、1993年には音楽活動も再開し、音楽ユニットTHE TABLESを結成。『REIZOKO』や『ネツレツにLOVE CALL』などのシングルをリリースしています。

『ネツレツにLOVE CALL』:THE TABLESのシングル

The Tables - Netsuretsu ni Love Call / Paper Driver

現代アーティストKAORUKOの誕生

有名アート誌のコンペ入賞・表紙に登場

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