元々はラジオドラマだった!
1952年から1954年までラジオドラマで放送されていて大変人気でした。戦争の描写がリアルで初めはあまり人気がなかったのですが主人公の春樹と真知子の恋愛にスポットが当たるとたちまち人気になったのです。
春樹役は北沢彪さん、真知子役は阿里道子さんでした。そして音楽担当は、2020年の朝ドラ「エール」の主人公のモデルとなった古関裕而さんでした。
ラジオドラマ版は2005年に復刻ラジオドラマとして放送されました。萩原聖人さんと田中美里さんが主人公の2人を演じています。
映画化されてさらに人気がアップ!
主演は岸恵子さんと佐田啓二さん。第一部、第二部、第三部と分かれて公開され、さらに総集編も公開されました。3部作の合計胴運数は約3,000万人と大ヒットとなりました。
そしてドラマ版
1991年のNHK「君の名は」から、密かに大ファンだった鈴木京香さんのプロデュースを藤井隆 @left_fujii さんが手掛けられる衝撃ニュース^_^!鈴木さん自身が初の作詞、冨田謙さんが作編曲を担当した「海岸線より」!SLENDERIE RECORDすごいっ!映像高村くんもすごいっ! pic.twitter.com/Tia7RKzo1C
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1962年10月から1963年10月まで約1年間にフジテレビで放送。津川雅彦さん、北林早苗さんが出演しました。初めは火曜21:00 - 21:30で途中から日曜20:30 - 21:00に変更しています。
その後、1966年5月から1967年1月まで日本テレビにて。 土曜の13:00 - 13:15放送されていました。伊藤孝雄さん、萩玲子さんが主演です。3年しか経っていないのに他の局で放送されるとはすごいですよね。
1976年には古谷一行さん、酒井和歌子さんで1976年10月から12月まで毎週金曜21時枠で放送されました。
そして1991年に朝の連続テレビ小説で放送されたのです。この頃朝の連続テレビ小説は半年クールで放送されていましたが、年々視聴率が下がっていました。そのコテ入れとして力を入れた作品で1年間放送しています。
千葉県野田市に1億円をかけ数寄屋橋のセットを作るなど、莫大な予算をかけて制作されたドラマです。過去のラジオドラマや映画がヒットしているので視聴率50%を狙っていたのですが結果は最高視聴率34.6%、期間平均視聴率29.1%。この時点での歴代最低記録でした。
これはドラマがつまらないということではなく、人々のライフスタイルが変わっていって朝ドラを見る人が減っていったのでしょうね。
「君の名は」のあらすじ
2人はこの約束を胸に戦乱の中を生き抜きます。半年後、お互い無事ではあったのですが戦火に巻き込まれ行くことができなかったり、親が決めた縁談で遠くにいたりでなかなか会うことができません。それでも会いたい気持ちがあった二人は半年ごとに数寄屋橋を訪れます。初めて会った日から1年半後、3回目にようやく2人は再会できました。
この会えそうで会えない、すれ違いの恋というのはこの後もドラマなどで多くみられましたがラジオドラマ版が出た時には珍しい展開だったんですよ。
真知子は翌日に結婚を控えていました。1年半ぶりの再会は別れの日になってしまったのです。ですが2人の心の中の恋心はさらに燃えていってしまいました。
2年後、真知子は春樹への想いを捨てきれずにいました。それに気が付いている夫は真知子につらく当たるように。離婚を決意した真知子は家を出ますが、離婚調停などでもめ・・・とドロドロした展開になっていきます。
朝見るには少し重かったのかもしれませんね。
真知子巻きは映画版が元祖!
元々は的子役の岸恵子さんのアドリブだったんですよ。北海道のロケの際、寒くて手持ちのストールを頭にかぶっていたのですがそのまま撮影されることになり、「真知子巻き」として知られるようになりました。
朝ドラ版でも鈴木京香さんが真知子巻きをしていますよ!
朝ドラ版のキャスト
ああ、確かに「君の名は」の鈴木京香さんは、美しいかったですね。 pic.twitter.com/HEIekbd8gG
— 主水(もんど) (@shiokininmondo) August 25, 2018
氏家(→浜口→後宮)真知子(ヒロイン) - 鈴木京香
後宮春樹(空襲で真知子を助けた男) - 倉田てつを
東京(浜口家)
浜口勝則(真知子の夫) - 布施博
浜口徳枝(勝則の母・真知子の姑) - 加藤治子
その他 東京の住人
小野瀬綾(真知子・春樹の友人 佐渡出身) - いしだあゆみ
本間定彦(真知子・春樹の友人 佐渡出身 北国文学 天天教の布教師) - 古舘伊知郎
美村蘭子(夜の女) - 佐藤友美
美村礼治(蘭子の夫、戦争によって記憶喪失に) - 小坂一也
美村千枝子(美村夫妻の娘、戦争によって行方不明に、志摩内野家での名は里子) - 川田美香(幼少期:小川京子)
あさ(夜の女) - 伊藤嘉奈子
石上梢(夜の女) - 河合美智子
加瀬田修造(元陸軍少将) - 橋爪功
加瀬田岸枝(修造の妻・曙荘の管理人) - 中原ひとみ
加瀬田和子(加瀬田夫妻の娘) - 羽田美智子
田上うらら子(天天教の教祖) - 益田愛子
富士子(天天教の信者、おかま) - うえだ峻
岩間(副島)伝次(闇市でならしたヤクザ) - 宍戸開
マリー(夜の女・蘭子のライバル) - 伊佐山ひろ子
永橋(勝則の上司) - 加藤武
永橋清子(永橋の妻) - 高田敏江
深野柳子(下町の長家の大家) - 樹木希林
叶哲司(長屋の住人、畳屋) - でんでん
住職(真知子・春樹の結婚式を行う寺の住職) - 鈴木清順
多比良良作(定彦の仕事仲間)、税務署職員 - 蟹江敬三
木村吾郎(大学受験生。下宿し勉強中) - 八百坂圭祐→大沢樹生
真知子の父(東京大空襲で死去・勘次の弟) - 冨田浩太郎
真知子の母(東京大空襲で死去) - 泉よし子
清宮家(東京)
清宮(→浜口)美子(勝則の2番目の婚約者) - とよた真帆
清宮田鶴子(美子の母) - 稲垣美穂子
北海道 美幌・弟子屈
末永保(春樹の大学の先輩) - 村田雄浩
牧子(末永の妻) - 塚田きよみ
松吉(末永の先代から牧場で働いている) - 高品格
ユミ(春樹を好きになった女) - 松永麗子
三郎(牧場で働いている男) - 土門廣
新潟・佐渡
野添絹子(定彦の友・勘次の不倫相手) - 早乙女愛
角倉勘次(真知子の叔父・角勘の主) - 宍戸錠
角倉信枝(真知子の叔母・角勘の女将) - 佐々木すみ江
米夫(角勘の従業員) - 井上康
捨松(角勘の従業員) - 中野英雄
スミ代(捨松の妻) - 山家千花
忠公(角勘の従業員) - 三井善忠
三重県・志摩
西崎(→後宮→水沢)悠起枝(春樹の姉) - 田中好子
水沢謙吾(悠起枝の友人) - 平田満
戸村(→水沢)奈美(海女・謙吾の妻 後に行方不明に) - 杉本彩
水沢フサ(謙吾の母) - 小林トシ江
西崎(悠起枝の義父) - 森山周一郎
長島龍伍(密輸組織のボス) - 鶴田忍
善吉(長島の溜り酒場店主) - 横山あきお
海渡琴乃(志摩で店を営む) - 伊藤友乃
西野彰一(里子の義父) - 柾木卓
西野珠子(里子の義母、長島龍伍の姉) - 内田藍子
草薙(小学校校長、住職) - 岡部雅郎
柴山晴男(小学校教諭) - 伊沢勉
前野(元長島の手下) - 小澤寛
愛知・名古屋
尾田登美子(那古野旅館・女将) - 山田昌
天馬徹太郎(浪漫タイムス編集長) - 金田龍之介
菅谷三千代(天馬の元妻) - たかべしげこ
菅谷博史(三千代と天馬の子・現在は巣鴨留置所で生活) - 美木良介
その他
きし子(浜口家の前で遊ぶ女の子) - 安達祐実
美代子(春樹が列車の中で出会った女の子) - 星野真理
数寄屋橋の警官 - きたろう
他にも布施博さん、いしだあゆみさん、古舘伊知郎さん、樹木希林さんなどが出演されていてごうかですよね。
「君の名は」の朝ドラ版はDVD化されておらず、現在のところ配信もありません。最近古いドラマを再放送することもあるので再放送でもいいからもう一度見てみたいですね。