意外な意味がある歌も!2人以上で行う懐かしの手遊び歌特集!
2023年2月11日 更新

意外な意味がある歌も!2人以上で行う懐かしの手遊び歌特集!

手遊び歌というと乳幼児が行うものが多いですが、2人組で遊んだり、ゲーム感覚で遊べる歌は小学生になっても流行りましたよね。子どもの頃、特に小学生くらいが遊ぶ手遊び歌をまとめました。

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アルプス一万尺

♪アルプス一万尺〈振り付き〉

まずは「アルプス一万尺」。元歌は『ヤンキードゥードゥル Yankee Doodle』というアメリカ民謡です。

向かい合って手を合わせていくだけの簡単バージョンと、動画のような難しいバージョンがありました。簡単バージョンはあまり出てこないのでローカル版だったのかもしれません。

アルプスは、日本アルプスの槍ヶ岳のことで槍ヶ岳の標高は約1万尺(3,030メートル)です。歌詞に出てくる「小槍」は山頂の手前にある鋭角な部分を差しているそうです。子供の手遊び歌ですが、じっくり歌詞を読むとじつはかなり具体的に実際の山を歌っていたんですね。

「山の歌」として山あるあるや、富士山など他の山を歌った替え歌もあります。「田舎の じっちゃん ばっちゃん~」から始まる替え歌も有名ですよね。歌詞の内容は地域差がありそうです。

おちゃらかホイ

♪おちゃらかほい〈振り付き〉ー ♪おちゃらかおちゃらかおちゃらかほい~【日本の歌・唱歌】

続いては「おちゃらかほい」。2人で行う手遊びは「せっせっせーの よいよいよい」で始まるものが多いですがおちゃらかほいこそ、「せっせっせー」がないと始まらない感じがしますよね。

「おちゃらかほい」はじゃんけん遊びです。自分の手と相手の手を交互にリズムを合わせてタッチしてじゃんけん。
勝った→バンザイ
負けた→頭を下げる
アイコ→手を腰に当てる
というのを繰り返していきます。ポーズはちいきさがありそうですね。
じゃんけんの勝ち負けは関係なく、ポーズを間違えた人が負けになります。だんだん早くしていくと面白いですよね。

おちゃらかほいは特に元歌などはなく日本の歌のようですね。

「おちゃらかほい」に意味はあるのか調べてみたところ、「おちゃらか」とは「おしゃらく(お洒落)」がなまった言葉でおしゃれをした遊女を差しているそうです。
「かったよ」はじつは「勝った」ではなく「(遊女を)買った」という意味でじゃんけんに片方が遊女を買えるという遊びが元だったようです。

そんな遊びを子どもの頃にやっていたとは、びっくりですね。

おせんべやけたかな

わらべうた/おせんべやけたかな(月刊クーヨン2014年8月号)

「おせんべやけたかな」は2人より3人以上、4,5人で遊ぶのがベストですね。

まずはみんなで手の甲を向けて出し、一人が「お」「せ」「ん」「べ」「や」「け」「た」「か」「な」と一人一人の手を差していきます。てをおせんべにみたてているんですね。最初に指されたら手を裏にして手のひらを出します。2回目に指されたら両面焼けたということで勝ち抜け。最後に残った人が負けという遊びです。

やることは難しくないので1歳頃から5歳頃まで楽しめる手遊びですね。こちらもスピードを出していくと楽しいです。

地域によって「おせんべ おせんべ やけたかな」だったり「おせんべい やけたかな」だったりもするようです。

ずいずいずっころばし

わらべうた 「ずいずいずっころばし」

「ずいずいずっころばし」も3人以上、4、5人で遊ぶと楽しいですね。

手でドーナッツのようにわっかを作り、一人が「ずい・ずい・ずっころ・ばし」と指を入れていき、最後にはまった人が負けという遊びです。鬼を決めるときにつかうこともありますね。

「ずいずいずっころばし」は他の手遊び歌と比べても歌詞が長いのですが、よく意味が分からないなと思いつつ歌っていた人が多いと思います。

「ずいずいずっころばし」は江戸時代の「お茶壺道中」を歌った歌だというのが一般的な解釈です。「お茶壺道中」というのは京都の宇治から江戸まで宇治茶を献上するため、茶壷を運ぶ行列です。

大名行列と同じく、道にいる庶民は土下座をして見送らなくてはいけません。ですから「茶壷が来たら戸を閉めて、人が読んでも出てはいけないよ」と歌っているそうです。

ですが中には、不純異性交遊を歌った歌だという説も。「ずいずいずっころばし ごまみそずい」は「ついついつっころばし こまいしょつい」(男女がイチャイチャする様子を表した表現)が訛ったものだという説です。いわれてみればそういう感じもしてしまいますね。

線路は続くよどこまでも

お家であそぼう♪手あそび紹介「線路はつづくよどこまでも」

「線路は続くよどこまでも」はアメリカの民謡「I've Been Working on the Railroad」が原曲。佐木敏さんが日本語詞をつけています。日本でよく知られている歌詞は1962年にNHKの「みんなのうた」で歌われたのが最初だったのだとか。作詞をしたのは「みんなのうた」の2代目ディレクターのペンネームだそうです。実際はノッポさんを演じた高見映さんの原案をもとにスタッフみんなで作ったのだとか。亜の名曲にノッポさんが関わっているとはびっくりですね。

歌としても有名ですが手遊び歌にも使われています。動画は2人で遊ぶものですが、円になって大勢で行ったり、1人ずつ行う手遊びもあります。

グリンピースじゃんけん

手遊びグリンピースじゃんけん どちらか勝つのか真剣勝負

最初に「グリンピース」といってじゃんけんをします。
このじゃんけんでは
グー:ぐりん
チョキ:ちょりん
パー:ぱりん

じゃんけんに勝った方が、(例えばパーで勝ったとしたら)「ぱりんぱりん」といって次の手を口に出しながら言います。パーで勝って次にグーを出す場合「ぱりんぱりんぐりん」。「ぐりん」:と同時に相手もじゃんけんをし、また勝った方が掛け声をかけます。手と言葉がバラバラになったり、負けたのに声を出したりすると負けになります。

アイコの場合は「ドン」というのですが先に「ドン」といった人の勝ちです。こちらも幅広年齢で遊べるのがいいですね。

東日本では「グリンピース」ですが、地域によって「ドンパッパ」「ドンセッセ」と名前が変わります。派生ゲームとして「カレーライス」「お菓子」「軍艦じゃんけん」などもります。

手遊び歌は地域によって違いがあるのも面白いですよね。大人になってからもこの話題で盛り上がれそうです。
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