『D-1 DEVASTATOR』とは?
D-1 DEVASTATOR 歌が神子雅(大事)
— たけみ(猫様で中学生フレンズ㌠) (@takemi_mewmew) February 25, 2019
#今のロボットファンが知らないロボット作品を挙げる pic.twitter.com/wqSBZiOLuZ
タカラが企画の中心的な役割を担い、サウンドトラックの発売をワーナーミュージック・ジャパン、漫画版の出版をアスキー、ゲームをウルフチーム、ガレージキット発売を海洋堂が担当するというかたちで製作がスタートします。OVA版は、タカラと縁が深いダイナミック企画が請け負うものの、実際には外部のアニメ制作スタジオへ発注されているようです。
スタッフにおいても、若手の注目株が集められました。漫画家として活躍していた幻超二さんをキャラクターデザインに起用し、メカニックデザイン関係では幡池裕之さん、他にもアニメーターとして有名な大張正己さんといった顔ぶれも集結しています。
OVA版『『D-1 DEVASTATOR』はまさに満を持して、万全な体制で制作がスタートしました。
しかし、セールス的には振るわず、タカラはこの作品のみで映像事業から徹底するはめになります。今回の記事では、そんな不遇なOVA作品について振り返っていきます。
OVA版『D-1 DEVASTATOR』の本編動画・ストーリー
『接触編』
『激闘編』
西暦2032年6月。行方不明となった親友マサトの足跡を辿るためにヤエス自動車へ中途入社し、マサトがいた幕張テストコースの所属となったリョウは、常務のグレイ・ギアから「マサトの事が知りたければ深夜テストコースへ来て、テスト中のニューマシンに乗れ」という不可解な示唆を受けた。ギアの言葉通りにニューマシン、ヴェクター・バーサスに乗り込みテスト用のオーバルコースへ躍り出たリョウは、時速300キロを越えた瞬間、謎の空間へとワープする。
謎の空間で、巨大な目に襲われる幻覚に恐怖するリョウ。そこへ異形の怪物が襲い掛かるがロボット兵器に乗った軍人と思しきチームに救われ、そのチームを率いるエティマンと名乗る男の手引きでリョウは元の空間への帰還を果たした。
帰還後、リョウは自分が突入した謎の空間――時速300キロを越えた先に存在する高速空間の存在や、そこに巣食うあの怪物・デバステイターによってマサトが命を落とした事をカオルとの会話で知る。その直後、ギアによってニューマシンの無断使用という濡れ衣を着せられたリョウはギアの部下に身柄を確保され、ヘリによって移送される途中で再び高速空間へ突入してしまう。
OVA版『D-1 DEVASTATOR』が失敗した理由とは?
いざ企画が動くと各社の足並みが揃わなかった。特に先行して展開された漫画版とOVA本編で人物描写や設定に明らかな齟齬が生じており、予め漫画版を読んでいないと理解できない設定が存在するといった不備が明らかになった。
結局はどの年齢層にも響かないアニメになってしまっていて、とても残念な印象が拭えません。
ストーリー的にも、玄人受けするような内容ともいえます。万人向けのコンテンツではありませんが、一部のコアなファンには刺さりそうですね。
『D-1 DEVASTATOR』の関連商品
OVA版の前日譚であり、主人公はリョウやカオルの親友であるケンジョウ・マサト。主役メカとしてバーサス1号ことスティングレイ・バーサスが登場する。
監督:いさみ撤夫
原案:スフィウス・LAB
吉田俊
制作:タカラ
ダイナミック企画
発売:1992年~1993年
巻数:全2巻
『接触編』『激闘編』