お茶の間を泣かせた!人探し番組「それは秘密です!!」
2023年6月24日 更新

お茶の間を泣かせた!人探し番組「それは秘密です!!」

生き別れになってしまった肉親や友人など大切な人を探す番組が、毎週放送のレギュラー番組として成立していた時代がありました。そんな人探し番組である「それは秘密です!!」は、毎週涙なしには観られなかった物です。うちの明治生まれの祖父が好きだったので、小学生時代の私も一緒に毎週観ていましたね。今回は懐かしい人探し番組「それは秘密です!!」についてご紹介します。

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それは秘密です!!とは?

まずは「それは秘密です!!」とはどんな番組だったのか?振り返ってみたいと思います。
放送局:日本テレビ系列
放送開始年月日:1975年10月7日
放送終了年月日:1987年9月29日
放送曜日:火曜19時30分~20時

司会:桂小金治
アシスタント:秋本圭子(初代)
:平井由香(2代目)
:清水由貴子(3代目)

司会の桂小金治さんは覚えていますが、アシスタントの女性が3人も変わっているとは初めて知りました。

かあさんの歌 倍賞千恵子

それは秘密です!!は日本各地のホールで公開録画という形式で行っていました。
当時は子供だったので、叶いませんでしたが大人だったら、祖父を連れて行ってあげたかったと思いましたね。
毎週それはそれは、楽しみにしていましたから。
中国残留孤児の人が出場することもあり、特に戦前生まれの太平洋戦争を経験している世代は感慨深い物があったのではないかと思います。

母親との再会シーンでは必ずと言って良い程流れる「かあさんの歌」がまた泣かせてくれましたね。

番組で流れるBGMは他に、再会コーナーで探していた人が出てくるときに「赤とんぼ」も使用されています。
懐かしい故郷を連想させるBGMが、涙を誘いますよね。
「今晩最後の秘密さんにおいでにいただきます。どうぞ」と言う)。再会を果たした者同士は勿論、司会の小金治や解答者も感極まる場面が多々見られた。この事から当番組では「泣きの小金治」と呼ばれていた。
それは秘密です!!は、ただ会いたかった人に会うだけではなく、前半ではゲストの芸能人に会いたい人のシルエットを映して当てさせるというクイズ形式をとっていました。
正解したあとは思い出話を披露し、和気あいあいとした雰囲気で進んで行きます。

そんなほのぼのとした展開から一転して、泣けるのは後半の視聴者が会いたい人と再会するコーナーでした。
私が印象に残っているのは、こちらの後半の方です。
当時は戦争で肉親と生き別れてしまった人も多くご存命だったので、時代としても必要な番組だったのでしょう。
そう考えると、現代だったら成立しない番組かもしれません。

それは秘密です!! 三遊亭楽太郎 森昌子 / ためいき橋 1979年

それは秘密です!!のゲストには落語家の三遊亭楽太郎さんを始め、松田聖子さんや河合奈保子さんなども出演しています。
三遊亭楽太郎さん、若いですよね。
ゲストも豪華な顔ぶれが多く、人気番組だったことが伺えます。

新井薫子 それは秘密です

1980年代アイドルも複数出場していましたが、激やせして死亡したという噂が流れた、新井薫子さんも出演しています。
初恋の同級生男性が登場しましたが、アイドルから初恋だったと聞かされたら嬉しいでしょうね。

髪型も新井薫子さんは聖子ちゃんカットで、初恋男性はとしちゃん(田原俊彦さん)ぽく、世相を反映しています。

(ちなみに新井薫子さんはもちろん亡くなってはおらず、イラストレーターや現代美術家として活躍しています)

舞台はルックルックこんにちはへ

ルックルックこんにちは 1986 ドキュメント 女ののど自慢

12年間続いた、それは秘密です!!が終了すると朝の情報番組のコーナーに移行します。
同番組の金曜日のコーナー「桂小金治の涙のご対面」として続けられました。
桂小金治さん本人がコーナー進行役を務め、テーマ音楽もそのまま使われています。

火曜日の夜から金曜日の朝に移行しましたが、感動はそのまま受け継ぎました。
泣きの小金治という異名までとった、人情家の桂小金治さんだったからこそ、長く愛されてきたのではないかと思います。

まとめ

今回は「お茶の間を泣かせた!人探し番組「それは秘密です!!」」についてご紹介しました。
明治生まれの祖父が大好きな番組でしたので、当時のニーズにあっていたように思います。
また当時のアイドルや落語家さんなど、ゲストもかなり豪華でした。
全てが懐かしく思い出され、機会があればまた観てみたいです!
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