【ホール&オーツ】1980年代前半最も売れたアーティスト!史上最強デュオのヒット曲6選
2023年2月17日 更新

【ホール&オーツ】1980年代前半最も売れたアーティスト!史上最強デュオのヒット曲6選

アメリカの音楽史上 "最強のデュオ" といえば、ダリル・ホール&ジョン・オーツを挙げる方は多いことでしょう。1980年代前半だけで5曲ものナンバーワンヒットを生み出し、ビルボードでは「史上最も優れたデュオ・グループ」のランキングで第6位に選ばれています。当時のヒット曲を振り返ってみましょう。

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キッス・オン・マイ・リスト(1981年)

タイトル:『キッス・オン・マイ・リスト』
アルバム:『モダン・ヴォイス』
リリース:1980年11月


『キッス・オン・マイ・リスト』は、ホール&オーツの9作目のアルバム『モダン・ヴォイス』からの第三弾シングルで、1977年の『リッチ・ガール』に続く2曲目のナンバーワンヒットです。全米ヒットチャートでは、3週連続ナンバーワンを獲得しました。正確には、『モダン・ヴォイス』に収録されているのは4分25秒のアルバム用アレンジで、3分48秒のシングル用アレンジは、ベスト・アルバム『ロックン・ソウル・パート1』に収録されています。

元々は、ジャンナ・アレン(ダリル・ホールの当時の恋人、サラ・アレンの姉)に歌ってもらうために書いた曲でした。ダリル・ホールは、実は本曲はアンチ・ラブソングで、「キッスはそれほど重要じゃない。だって僕のリストの一つだから」という皮肉を込めたものだと話しています。

アルバムから他には、『ユー・メイク・マイ・ドリームス』が、全米5位のヒットを記録しました。

『キッス・オン・マイ・リスト』

プライベート・アイズ(1981年)

タイトル:『プライベート・アイズ』
アルバム:『プライベート・アイズ』
リリース:1981年8月


『プライベート・アイズ』は、ホール&オーツの10作目のアルバム『プライベート・アイズ』からの第一弾シングルで、アルバムに先行してリリースされました。全米ヒットチャートでは、2週連続ナンバーワンを獲得しています。

ダリル・ホール曰く、本曲はアレン姉妹とダリル・ホールのことを歌ったファミリー・ソングで、曲の大部分はジャンナ・アレンが書いたものです。曲のリズムは、前ナンバーワン曲の『キッス・オン・マイ・リスト』のものを引用していますが、サビにハンドクラップが入っているところが大きな違いです。ハンドクラップは、彼らのライブで、ファンも音楽に参加できると好評でした。

アルバムからは、『アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット』(全米1位)、『ディド・イット・イン・ア・ミニット』(全米9位)のヒット曲も誕生しています。

『プライベート・アイズ』

アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット(1981年)

タイトル:『アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット』
アルバム:『プライベート・アイズ』
リリース:1981年11月


『アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット』は、ホール&オーツの10作目のアルバム『プライベート・アイズ』からの第二弾シングルで、全米ヒットチャートでは、1週だけナンバーワンを獲得しました。アルバムからは、タイトル曲に続く2曲目のナンバーワン・シングルです。

本曲の歌詞について、ジョン・オーツは、次のように語っています。「恋愛関係について歌っていると思われているが、実は音楽ビジネスについて歌っているんだ。レーベルやマネージャーに振り回されず、何をすべきか指示されず、自分に忠実にクリエイティブになることを」。後年、『ウィ・アー・ザ・ワールド』のレコーディングの際、マイケル・ジャクソンが『ビリー・ジーン』のベースラインを本曲から引用したと、ダリル・ホールに打ち明けたといいます。

『アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット』

マンイーター(1982年)

タイトル:『マンイーター』
アルバム:『H2O』
リリース:1982年10月


『マンイーター』は、ホール&オーツの11作目のアルバム『H2O』からの第一弾シングルで、アルバムと同じタイミングでリリースされました。全米ヒットチャートでは、4週連続ナンバーワンを獲得しています。本曲は、最初にジョン・オーツがプロトタイプを書き、さらにグルーヴをモータウン風に変えたことで現在の形になりました。オープニングは、シュープリームスの『恋はあせらず』を彷彿とさせるモータウン・ビートが特徴です。

アルバムのタイトルは水の化学式ですが、実際には、"H"がホール(Hall)、"O"がオーツ(Oates)を表しています。アルバムからは、『ワン・オン・ワン』(全米7位)、『ファミリー・マン』(全米6位)のヒット曲も誕生しました。

『マンイーター』

セイ・イット・イズント・ソー(1983年)

タイトル:『セイ・イット・イズント・ソー』
アルバム:『ロックン・ソウル・パート1』
リリース:1983年10月


『セイ・イット・イズント・ソー』は、ホール&オーツにとって実質初のベスト・アルバム『ロックン・ソウル・パート1』に収録されている新曲2曲のうちの一つです。全米ヒットチャートでは、ナンバーワンになるポテンシャルがありながら、ポール・マッカートニー&マイケル・ジャクソンの『セイ・セイ・セイ』がトップの座に君臨したため、4週連続2位に終わっています。タイトルは、「そうじゃないと言ってくれ」という意味の慣用句です。

カップリングには、新曲ではなく、1981年のナンバーワン曲『キッス・オン・マイ・リスト』が収録されました。なお、アルバムのもう一つの新曲は『アダルト・エデュケイション』で、全米8位を記録しています。

『セイ・イット・イズント・ソー』

アウト・オブ・タッチ(1984年)

タイトル:『アウト・オブ・タッチ』
アルバム:『ビッグ・バン・ブーム』
リリース:1984年10月


『アウト・オブ・タッチ』は、ホール&オーツの12作目のアルバム『ビッグ・バン・ブーム』からの第一弾シングルで、アルバムと同じタイミングでリリースされました。全米ヒットチャートでは、2週連続ナンバーワンを獲得しています。彼らにとっては、通算6曲目そして最後のナンバーワン曲です。本曲は、ジョン・オーツがシンセサイザーの使い方がわからず、遊んでいるうちにサビの旋律を思いついたといいます。当初、彼は、フィリー・サウンドを歌うスタイリスティックス向けの曲と考えていましたが、自分たちの曲として採用しました。

アルバムからは、第二弾シングル『メソッド・オブ・モダン・オブ・ラヴ』が、全米5位を記録しています。

『アウト・オブ・タッチ』

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