稀代のヒットメーカー野島伸司の「90年代名作ドラマ」を振り返ります!
2018年6月2日 更新

稀代のヒットメーカー野島伸司の「90年代名作ドラマ」を振り返ります!

90年代は『101回目のプロポーズ』や『未成年』など野島伸司の作品が数多くヒットしましたね!!野島伸司は「トレンディドラマ」を多数ヒットさせた上で、「社会派ドラマをやりたい」と考えていたそうです。懐かしのドラマを振り返ってみましょう!

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脚本家としてデビュー

1987年10月、脚本を学ぶため、シナリオスクール「東京山手YMCA」のシナリオ講座9期研修科へ入学。講師の一人であり、当時第一線で活躍していた脚本家・伴一彦に師事し、『ハートカクテル・ドラマスペシャル』(日本テレビ系)などのプロットを手掛ける。脚本家デビュー直前には、NHKの衛星放送の音楽番組のフロアディレクターのアルバイトをしていた。
1988年5月、『時には母のない子のように』でフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞しメジャーデビューを果たす。
『君が嘘をついた』で連続テレビドラマの脚本家デビュー。ドラマは平均視聴率17.3%を記録し、業界で注目を集める。
デビュー時より山田太一のような社会派テレビドラマを書くことを希望しており、駆け出しの頃は、自身の希望とは異なるコメディやラブストーリーなど、いわゆる「トレンディドラマ」を多数ヒットさせた上で、フジテレビプロデューサーの大多亮に「社会派ドラマをやりたい」と申し入れたが、「(フジテレビの)局風に合わない」と却下されている。その後、『岸辺のアルバム』など山田作品を数多く制作した東京放送(現・TBSテレビ)に売り込みをかけ、その後長年にわたってコンビを組むことになるドラマプロデューサー伊藤一尋にアプローチ。ふぞろいシリーズなどのヒット作を生んだ金10枠を希望。野島が書くならと、伊藤Pや編成部も快諾した。
80年代のTBSの金10枠では、「ふぞろいの林檎たち」や「金曜日の妻たちへ」などの人気シリーズドラマが放送されていました。1993年に「高校教師」が始まり、そのショッキングな内容に、誰もが釘付けになりましたよね。その後も金10枠で多くのヒット作を生み出しています。

101回目のプロポーズ

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1991年7月1日から9月16日までフジテレビ系の「月9」枠(21:00~21:54)に放送されていた。
主演は浅野温子と武田鉄矢。


「僕は死にましぇん!あなたが好きだから!!!」の名台詞は話題になり、流行語大賞にも選ばれました!この台詞の前の「こわいの…ねえ…こわいの!!」という浅野温子の演技も最高です。さすがにダンプカーを止めるのを真似した人はいませんよね?
当初は「月9の恋愛ドラマに武田鉄矢が?」との否定的な見方が多く、本人も「なんで浅野さんに俺みたいな縄文土器のような男をぶつけるのかと思った」と製作発表の際に語っているが、一途に爆走する「恋愛ターミネーター」ぶりに視聴者の関心は徐々に高まり、平均視聴率は23.6%、最終回では36.7%という視聴率を記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
浅野温子と武田鉄矢という異色のカップル。月9といえば美男美女のイメージがありますが、最初は本人さえも違和感があったようです。

野島伸司のドラマでは主題歌もHIT作になることが多くあります。CHAGE&ASKAの「SAY YES」はオリコンシングルチャートで13週連続1位の記録を出しました。ドラマの雰囲気にも合っていて、作中の盛り上がりのあるシーンで「SAY YES」のイントロが流れると気分も上がりましたよね。

愛という名のもとに

1992年1月9日より3月26日までフジテレビ系列の「木曜劇場」枠(22:00~22:54)で放送されていた。主演は鈴木保奈美。
ドラマは人気があり、最終回は脚本の野島伸司から「もう少し書きたいので時間を延長して欲しい」との要請もあって当時としては異例の15分拡大版で放送された。
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大学生時代の7人の仲間たちの関係や、大人になったことで抱える問題などを描いた作品。卒業してから3年後に再会し、社会人となったことで生活や考えの違いを感じ合うところは、当時の同年代の人たちも同じ気持ちで見ることができたのではないでしょうか。それぞれの悩みに寄り添いながら、前に進もうとする姿に涙しましたよね。唐沢寿明や鈴木保奈美、江口洋介など、今でも人気のある俳優の若い頃を見ることができる作品です。
平均視聴率は24.5%、最終回には最高視聴率32.6%を記録。これは夜の10時台としては驚異的な数字であり、最高視聴率は2012年現在、木曜劇場全作品の中でも歴代1位の記録である

このドラマは「ちょろ」の存在なくしては語れません。最後のシーンは衝撃でしたね…

高校教師

1993年1月8日から3月19日まで毎週金曜日に、TBS系の「金曜ドラマ」枠(22:00~22:54)で放送さ主演は真田広之・桜井幸子。
同じ年に映画版が公開され、2003年には続編が制作・放映された。
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