【1960年代】私達は「仁義なき戦い」よりも「昭和残侠伝・非牡丹博徒」が記憶に強く残っている世代だ!!
2017年10月19日 更新

【1960年代】私達は「仁義なき戦い」よりも「昭和残侠伝・非牡丹博徒」が記憶に強く残っている世代だ!!

不謹慎な話になるかもしれませんが、1950年代前半に生を受けた私達にとって、やくざ映画と言えば「仁義なき戦い」よりも「網走番外地・昭和残侠伝」が記憶に強く残っている世代であろう。特に映画の最終部において悪者一味に啖呵を切って”バッタバッタ”とドスでやりあう場面など、”観客”にとってまさにストレス解消の極みだった感があった。どこか、テレビの「水戸黄門」や「桃太郎侍」にも相通ずるものがあった。

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アウトレイジ最終章のポスター

アウトレイジ最終章のポスター

最近のヤクザ映画というと「アウトレイジ」が、良しに付け悪しきにつけ有名ですね!!

「ヤクザ」とは!?

今さら言葉の定義など要らないとは思いますが、一応参考程度に上げて置きます。
WIKIによると「ヤクザ」とは、組織を形成して暴力を背景に職業的に犯罪活動に従事し、収入を得ているものを言う。この偏倚(へんい)集団を特徴づける要因の一つに集団内部の「親分子分」の結合がある。また下っ端に該当する場合は「チンピラ」とも称される。類似語に「暴力団」などの言葉が存在する。
大辞泉は「やくざ」について次の2通りの説明を示す。
1.役に立たないこと。価値のないこと。また、そのものや、そのさま。「―に暮らす」「―な機械」「―仕事」
2.ばくち打ち・暴力団員など、正業に就かず、法に背くなどして暮らす者の総称。「―渡世」

「ヤクザ」の語源は??

江戸時代の渡世人(ヤクザ)旅装束

江戸時代の渡世人(ヤクザ)旅装束

「ヤクザ」は江戸時代からいた!!有名なところでは「清水の次郎長」「大前田の英五郎」など・・・。
「ヤクザ」の語源には諸説があり、確定されている訳ではないので、ここでは有力な説を2、3列挙する。
賭博用語が語源であるとする説がある。花札を使った三枚(またはおいちょかぶ)という博奕では、3枚札を引いて合計値の一の位の大小を競う。8・9の目が出れば17となり、一般的な常識人にとっては“7”の場合「もう一枚めくる」ことはしないのだが、投機的で射幸心が強く、且つ非常識な輩は そこで「一か八かで、もう一枚を引く」。その結果で“3”を引き、最低の得点である“0”(8+9+3=20)となる。それに例えて、行動パターンや人生設計を「物賭け的に挑戦する者の生き方」を象徴的に表現していた。 8・9・3を続けて読んだ「ヤクザ」が、世間的に「『敗者、失望者、失墜者』が、『反社会的な意識を持って(苦労をして稼ごうとの世間体に負けた者)』を、意味する」ようになり、それが転じて博徒集団のことを指すようになったとする。 さらに一部の地域では8・9・3のブタだけは、「勝負なし」とのルールを採用しており、そこに由来すると主張する博徒の親分もおり、本居宣長ら江戸時代の学者も、その説を取り上げている。
他にも、歌舞伎役者の派手な格好を真似た無法者(傾(かぶ)き者)のことを「役者のような」と言っていたことから「ヤクシャ」が訛って「ヤクザ」になったという説、「役戯れ」(やく ざれ)から来たという説、「やくさむ者」からとの説、さらに別枠で「その昔に喧嘩などの仲裁を行う者を「役座」と呼んだことに由来する」との説(飯干晃一)もある。また、儒教において数字の8・9・3は悪数(縁起の悪い数字)と定めていることから、そこに由来するとの説もある。

ヤクザ映画とは??

映画「人生劇場 飛車角」のポスター

映画「人生劇場 飛車角」のポスター

ヤクザ映画(ヤクザえいが)とは、ヤクザを主役とする映画。もしくは日本におけるヤクザ・暴力団の対立抗争や任侠道などをモチーフとする映画カテゴリーである。仁侠映画(にんきょうえいが、同じ読みで“任侠映画”と表記する場合もあり)とも称される。

やくざ自体を主題とする映画は、股旅物といわれる長谷川伸の『瞼の母』や尾崎士郎の『人生劇場』などがあった。第二次世界大戦後、現代的なヤクザを演じる映画が作られるようになり、黒澤明の『醉いどれ天使』(1948年)や女ヤクザ映画の元祖、久保菜穂子の『女王蜂』シリーズ(新東宝1958年)が話題を集める。
「やくざ映画」という呼称が一般化したのは、東映の岡田茂(のち同社社長)が1963年に鶴田浩二主演でプロデュースした『人生劇場 飛車角』を大ヒットさせてからである。翌1964年には初の本格的ヤクザ映画『博徒』(鶴田主演)も生まれ、同時期から高倉健主演『日本侠客伝』も大ヒットし、これらをシリーズ化、ヤクザ映画を量産し始めたのだ。

人生劇場 飛車角(予告編)

鶴田浩二と高倉健の”男気”がプンプンでした。実は、昔は10歳ぐらいで「ヤクザ映画」でも映画館に入ることができました。今だったら大変なことになるでしょうね!?

ストーリーは時代劇に似て、”勧善懲悪”だった!!

横浜の遊女だったおとよ(佐久間良子)と逃げてきた飛車角(鶴田浩二)は、小金親分(加藤嘉)の計らいで深川の裏町に住むことになった。ある日、飛車角は小金親分への義理から宮川(高倉健)と仇敵丈徳一家に殴り込み、丈徳親分を刺し殺し、逃げ込んだ家で吉良常(月形龍之介)と出会う。泣き崩れるおとよを背に、飛車角は自首して5年の刑に服す。その間に、小金親分は弟分奈良平(水島道太郎)に命を奪われ、おとよは車夫に身をやつした宮川と好いた仲となっていた。恩赦で出所の日、飛車角は吉良常から小金親分が殺されたことやおとよの行く末を聞いて、吉良常に従って遠州吉良港に身を寄せることにした。宮川が「おれをなぶりものにしてくれ」と詫びを入れに来た数日後、小金親分の敵を討とうと単身奈良平一家に殴り込んだ宮川は斬殺される。それを知った飛車角は東京へ飛んで帰り、必死に止めるおとよを振り切って、奈良平一家総動員で待ち受ける凶刃の真っ只中へ突き進んで行く…。

今考えれば、良いヤクザなんている訳ないのに、当時は・・・

善良なヤクザなんてこの世にいる訳ないのに(いたらその人はヤクザではありません!!)、映画の主人公に憧れの気持ちを抱いていたのは私だけでしょうか??
このような映画を見て映画館から出て来る人々の殆どが、何となく肩で風切って歩く”おあにいさん”の歩き方になっていたような・・・!?
ヤクザ映画は義理と人情に絡んだ人間模様を描き、『人生劇場 飛車角』シリーズに始まって、『日本侠客伝』、『網走番外地』、『昭和残侠伝』、『兄弟仁義』、『博徒』、『博奕打ち』、『緋牡丹博徒』、『日本女侠伝』、の各シリーズで頂点を迎えた。俳優では鶴田浩二・高倉健・藤純子・北島三郎が主役になり、池部良・若山富三郎・田中邦衛・待田京介・丹波哲郎・嵐寛寿郎・安部徹・松方弘樹・梅宮辰夫、大原麗子・三田佳子・佐久間良子が脇を添えた。監督ではマキノ雅弘・佐伯清・加藤泰・小沢茂弘・石井輝男・山下耕作がメガホンを取った。ヤクザ映画は当時、サラリーマン・職人から本業のヤクザ・学生運動の闘士たちにまで人気があり、「一日の運動が終わると映画館に直行し、映画に喝さいを送った」という学生もいた。その中には、ませた小学生、中・高生もいた(現に私がそうだった!!)。

日本侠客伝 血斗神田祭り(予告編)

1966年2月3日公開
東映
監督:マキノ雅弘
出演:高倉健、鶴田浩二、藤純子、藤山寛美

大正時代、老舗呉服屋の土地を狙う新興ヤクザに対抗する鳶(火消し)集団を描く。

ネタバレ要注意!!

高倉健の人気シリーズ第4作目は神田の鳶一家の物語。
さて、このシリーズでは健さんがヤクザではなく、ちゃんと職業を持っているというのが特徴。
呉服問屋の老舗「沢せい」は時勢の波に押され、かつての面影を失い、七代目を継いだ伸夫(小林勝彦)は資金繰りを焦って賭博に手を出す始末で隠居清兵衛(高松錦之助)や恋女房花恵(藤純子)、を困惑させていた。新春吉例の出初式の日、神田十一番組の纒持新三(高倉健)は、鳶頭金六や小頭鍛冶政について「沢せい」に年始の挨拶にきて、幼友達伸夫が大貫一家の賭場にいってるのを聞いた。大貫は高利貸の汐見と組んで「沢せい」の土地家屋を狙っている悪辣なやくざだ。今までの借財を一気に返さんものと、大バクチを打った伸夫は、たちまち大貫らのイカサマにひっかかって無一文にされかかった。かけつけた新三はこのイカサマを見破り伸夫を救った。だが、その夜大貫は代貸のお化粧為に命じて伸夫を殺害、放火して、目撃者の無かったのをいいことに、大番頭伊助を脅迫して、この事件が保険金欲しさにやった伸夫の放火であり、自殺であることを証言させた。思いあまった新三は、大貫たちのイカサマ賭博を訴え、借財の無効を裁判で争うことを考え、弁護士を雇った。だが大貫は弁護士を脅迫して裁判から手を引かせようと計った。あまりにも悪辣な大貫のやり方に憤怒した元大阪淀半一家の長次は、追われの身を大貫に匿って貰っている義理をも捨てて新三に味方した。やがて「沢せい」の新築工事が始められた。だが大貫のあくどい妨害は続き、お化粧為からことの真偽を聞きだそうとした長次は大貫に射殺された。遂に新三の勘忍袋の緒はきれた。神田十一番組の組員証を人伝てに組長に返すと、新三は単身大貫一家と対決した。新三の身を気づかった同じ鳶職の鉄次や梅もやってきた。大乱闘の末勝負は終った。大貫を始めとする一家は全滅し、新三は警察に自首した。新三を見送る花恵の姿は寂しげであった。

網走番外地 大雪原の対決(予告編)

監督 石井輝男。
脚本 神波史男・松田寛男。
出演 高倉 健、大原麗子、吉田輝男、嵐寛寿郎、上田吉二郎、田中邦衛など。

「網走番外地」がスタートし、第7作目になる。1966年度公開作品で、その年No.1の配収を上げたらしい。
映画の冒頭、木材運びをさせられている受刑者たちと護衛官の間に起こった、ちょっとした諍いがきっかけとなり、その後、事故を装った脱走騒ぎが発生する。
その騒ぎのぬれぎぬを着せられ獄死した仲間の怨みを、高倉健が出獄後晴らす…というのが、全体を貫くテーマとなっている。網走刑務所内でのエピソードは密度があり、共演者たちの芸達者振りも相俟って見ごたえがあるのだが、高倉健がシャバに出て、油田をめぐるやくざの権利争いに巻き込まれる本編自体は、今観ると、無国籍ウエスタンのような趣向で、やれやれと思いたくなることもあった。
そうはいっても、典型的な悪役(上田吉次郎や内田良平ら)や助っ人(アラカンら)の絶妙の配置。
はたまた、若き大原麗子や田中邦衛らが、当時は結構流暢に喋っていた事など、楽しめる要素は多い。
健さんが毛布をポンチョのようにはおり、馬上でライフルを持つ姿など、どう観ても「西部劇」そのもので、一面真っ白な、北海道の広大な雪原風景とのミスマッチ感も新鮮で面白く感じる。
まだまだ、邦画に力があった頃の、典型的プログラムピクチャー作品で、スタッフもキャストも充実して作品作りをしている雰囲気が、今でもしっかり伝わってくる。
若く生き生きとしていた頃の、高倉健を見るだけでも、十分、価値のある作品と言えよう。
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