【古市佳央さん】生死の境を彷徨い生還した男は、やがて人の心を震わせる講演家に。
2017年11月2日 更新

【古市佳央さん】生死の境を彷徨い生還した男は、やがて人の心を震わせる講演家に。

「生きる意味」「本当の幸せ」在り来たりかもしれない言葉も、この人の口から発せられると魂が宿ります。古市佳央さん。最強の講演家と称される彼は、日々幸せに生きる人を増やすべく全国を行脚。16歳にして全身の41%を火傷し実に33回もの手術、生還と引き換えに変貌した容姿。いまや貪欲なまで前向きに生きる古市さんの言葉に触れることが出来ました。

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ハンディキャップを乗り越えて中古車事業を展開!

ハンディキャップを乗り越えて中古車事業を展開!

-いまやインターネットビジネスで大きな市場となっている分野ですね。
そうですね、当時はまだガリバーもありませんでした。車の買取ショップだとアップルがちらほら出てきたくらい。車は単価が大きくて、そこそこ売れて儲かってきたんです。

でも最初はなんの知識もなく手探りでしたね、親の伝手を頼ったり。そこから次第に情報やネットワーク、仲間が出来てようやく知識や流れが見えてくるようになったんです。

扱った車は当時、セダンならマークⅡ、チェイサー、クレスタ。スポーツ系ならRX-7、GT-R、セリカ、MR-2、フェアレディZ、シルビア、180sなどなど。少し経つとアメ車でアストロやカマロ、コルベットなどでした。

29歳、かづきれいこさんとの出会いから講演家へ

29歳の頃にかづきれいこさんと出会い、以降は中古車屋を営みながらも講演活動を始めていきました。

中古車市場が少し下火傾向になって時代の流れに左右されていくものだなと感じながら、一方で講演活動もお陰様で忙しくなっていきまして4年半前、すでに40代となっていましたが「講演家」の活動一本に定めるというチャレンジを始めました。
-40代となってから、まさにチャレンジを始められたのですね。

「人は誰でも自分のことを好きになれる」

ステージに立つ人は外見もよくて知識もあって、そんなふうに思っていました。だから自分には無縁の世界で、自分は自分で雑草魂で生きていくしかないと思っていたんです。

でも、そんな自分がステージに立つことに意味があるのだと教えてくれたのがかづきさんでした。

おそらく僕は普通の外見の人よりも臆病でした、それも長い期間。それが1000回を越える講演のなかで、自分の殻を破ったんだと思います。

「いま苦しんでいる人も必ず乗り越えられる」

「自分が事故に遭ったことは運命だったのではないか」「その経験を語ることが自分の使命だったのではないか」そんなふうに考える自分になっていきました。

例えば「タイムマシンがあったら事故の前に戻りたいか」と問われて、この活動を始める前は絶対に戻りたかった、でもいまは戻りたいと思わなくなりました。自分がいま幸せで、自分が大好きだからだと思います。

ありのままの自分を受け入れてくれる人とたくさん出会ったからこそ「人は誰でも自分のことを好きになれる」「いま苦しんでいる人も必ず乗り越えられる」と伝えたいんです。

人生は一度きり、いろんなことをやりたいし挑戦したい。どうせ死ぬのだから、時間がもったいないですよね。
-溢れるような前向きな挑戦心と伝える気持ち、その原動力はどこにあるのでしょう。
本質的には僕自身が「もっともっと人に認められたい」願望を持っているのかなと自己分析しています、そのために頑張ってるんじゃないかと。

そして講演家としては、言葉に共感してもらう力を込めたいと願っています。それは講演という短い時間で何を伝えることが出来るか、そして何を持って帰ってもらえるか。

「感動」の次、それが「感動して行動を始める」ってことなんですよね。その場で感動して終わりでなく、持って帰ってから行動に反映してもらうという。
現在、古市さんは全国で講演活動を行う傍ら、多くの人々がステージに立つ機会をプロデュースしたり、自身の言葉を唄に乗せて届けるライブ活動も始めています。

また多忙な合間を縫ってなんと東海道や中山道を完歩しつつ道中で講演を行っていくなど、ユニークな取り組みを精力的に展開。いずれは小説も書いてみたいと意欲を見せています。

また「ほっこり笑顔」という言葉で、無意識では硬直しがちな表情をちょっと意識して笑顔を作り、みんなが思いやりの心を抱けるようにと精力的に伝える日々を送っています。

ご自身の苦悩と乗り越えた体験をこれからも全国の人々に届けていく古市さんは、これからもたくさんの前向きな笑顔を生んでいくに違いありません。
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