こんな一族は嫌だけど、面白過ぎる「犬神家の一族」を今一度振り返る
2020年3月1日 更新

こんな一族は嫌だけど、面白過ぎる「犬神家の一族」を今一度振り返る

映画に登場するキャラが、ほとんど漫画に近いです!ご存知、佐清(すけきよ)や金田一など協力な面子が揃った映画でした。

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1: 青春の殺人者 ★
2: 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
3: 大地の子守歌
4: 不毛地帯
5: 犬神家の一族(1976)
6: あにいもうと(1976)
7: 嗚呼!!花の応援団(1976)
8: やくざの墓場 くちなしの花
9: さらば夏の光よ
10: 江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者

角川映画の第1作目でもありました

1976年、当時角川書店社長だった角川春樹は、自社が発行する書籍(主に角川文庫が中心となった)の売上向上のため、映画を利用することにした。当時、推理作家の横溝正史ブームを仕掛けていたため、横溝作品の映画化に関わっていた。最初は1975年にATGの『本陣殺人事件』に宣伝協力費の形で50万円を出資した。ところが次に組んだ松竹の『八つ墓村』が松竹側の都合で製作が延期され、書店で予定していた横溝正史フェアに影響したことから、角川は自ら映画製作を行うことを決意し、1976年に第1作『犬神家の一族』を公開した。
それまでの映画会社はテレビをライバル視していたことと、あまりに広告料が高いためテレビCMはあまりやらなかった。しかし角川は広告費をつぎ込み、テレビCMなど宣伝をうち、書籍と映画を同時に売り込むことによって相乗効果を狙った結果、成功を収める。
記念すべき作品。その後の試金石となった作品ですね
ちなみに松田優作主演「人間の証明」が第2作目だそうです
この作品も深みのあるハードボイルド作品です

こぼれ話

映画「犬神家の一族」の制作秘話

かつて「犬神家の一族」という映画が大ヒットしました。
角川書店を一躍有名にした映画です。
人から教えてもらったのですが、この映画は当初製作費が3000万円くらいの別の内容の映画だったそうです。
ところが、撮影もほぼ終わりかけたころに、
社長の角川春樹さんが、「こんなリスクの小さい映画を作っていても果実は少ない」とばかりに、再度構想を練り直して費用も3億円ほどかけてつくり直したそうです。
いわば社運をかけたプロジェクト!・・・に変更したわけです。
「この映画が失敗に終わると会社はつぶれるかもしれない・・・でもうまくいけば本も売れるかもしれない・・・そうすれば業界で先行している他の出版社に通常だったら50年かかるところを10年で追いつけるかもしれない・・・」という読みだったそうです。
社長恐るべし
私には逆立ちしても、出来ない大胆なアイデアです
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