山崎豊子原作『不毛地帯』。政財界の汚職事件を辛辣に、そして赤裸々に描いた大作。
2017年1月25日 更新

山崎豊子原作『不毛地帯』。政財界の汚職事件を辛辣に、そして赤裸々に描いた大作。

公開された1976年には、あのロッキード事件が勃発。その3年後の1979年にはダグラス・グラマン事件が明るみに出て話題になった作品。日本の政財界とアメリカの航空機メーカーとの癒着・贈賄等の汚職を描いた大作をご紹介しましょう。

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作品紹介

1976年公開。
社会派作家・山崎豊子原作の映画化。

大戦後、シベリア抑留という想像を絶する過酷な経験をした将校が主人公。
帰国後の商社入社に始まり、政財界の癒着(汚職)、アメリカの航空機メーカーをめぐるライバル会社との汚職事件等をシリアスに、そして鋭角に描いた大作。
俳優陣もオールキャストで豪華なメンバーが出演しています。
原作が連載中(サンデー毎日)だったことから、航空機事件までを描いていますが、それでも上映時間180分という長編映画となっています。
(原作では、このあと自動車、石油発掘等に関する描写が続きます)
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【あらすじ】

二次防の主力戦闘機選定をめぐり暗躍する商社とそれらと癒着する政財界の暗部を描いた山崎豊子の同名小説を映画化した社会派ドラマ。近畿商事は、総予算一兆円を越すとも言われる二次防主力戦闘機選定をめぐって、他商社との血みどろの攻防を繰り広げていた。やがて、その攻防は当然のように政界への“実弾”攻撃合戦へと発展していく……。目的のためには手段を選ばない商社、同じく私利私欲に走る政治家たちの姿をダイナミックに描く。

【予告】

「不毛地帯」特報

キャスティングと関連シーン

敗戦の将

日ソ中立条約を犯して侵攻してきたソ連軍に拘置され、重労働25年の刑を宣告されシベリアに送られる。そこで11年の抑留生活をおくることになる。
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主人公の壱岐正(仲代達矢)。
陸軍参謀(中佐)として敗戦を向かえ、
シベリア抑留となります。
晴れて帰国し、数年経ったころ、壱岐の運命の歯車が動き出します。
商社へのスカウト、嫌っていた軍事に関する仕事、政財界との関係。
意に反しながらも、歩み始めざるを得ない壱岐でした。

商社へ

近畿商事社長・大門一三は、元陸軍中佐・壱岐正を、嘱託として社に迎え入れた。
壱岐の、かつて大本営参謀としての作戦力、組織力を高く評価したからである。
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壱岐と運命を共にする大門社長(山形勲)。
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近畿商事入社時は繊維部門に配属されます。
 (1762290)

大門社長、里井専務と。

政府は次期戦闘機納入を決定し、近畿商事はラッキード社のF104戦闘機購入に向け動き出します。
これらのこともあり、壱岐と里井専務は対決することになります。

戦友にして親友

終戦の満州で関東軍参謀中佐だった川又は壱岐に一命を救われたこともあった。そのかわり川又は、壱岐が戦後11年間の抑留生活を送っている間、壱岐家の家族-妻の佳子、直子、誠-の面倒をみてやったのだった。
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壱岐のかけがえのない友人、川又空将補(丹波哲郎)。
命の恩人である壱岐を支える、男気のある人間です。
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