「カウボーイビバップ」とは…
サンライズ制作の日本のSFアニメ作品。テレビ東京系などで1998年(平成10年)4月から同年6月にかけて全26話中の一部が放送され、その後WOWOWで同年10月から1999年(平成11年)4月にかけて全26話が放送された。また、2001年(平成13年)9月には劇場作品『カウボーイビバップ 天国の扉』が公開された。
1998年(平成10年)11月開催の第3回アニメーション神戸で作品賞・テレビ部門を受賞。2000年(平成12年)の日本SF大会で星雲賞メディア部門を受賞。
Cowboy Bebop OP - Tank! [HD] 1080p - YouTube
オープニング
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このオープニングはカッコいい!
当時「ルパン三世」に似ているという声が聞かれたようですが、渡辺信一郎監督によれば松田優作主演の「探偵物語」に近いとのこと。
いずれにしても、ハードボイルドな感じが素敵です。
当時「ルパン三世」に似ているという声が聞かれたようですが、渡辺信一郎監督によれば松田優作主演の「探偵物語」に近いとのこと。
いずれにしても、ハードボイルドな感じが素敵です。
主なあらすじ
時は2071年。宇宙開拓時代を迎えた人類は太陽系内に生活圏を広げており、悪化する治安への対策として、指名手配犯を捕まえる賞金稼ぎ、いわゆる「カウボーイ」たちが活躍している。カウボーイ稼業を営むスパイク・スピーゲルと相棒のジェット・ブラックは、古い漁船を改造したおんぼろ宇宙船「ビバップ号」に乗り込んで宇宙を駆け巡っている。大物の賞金首を捕まえることもある一方、その荒っぽいやり方に巻き込んだ一般市民からの損害賠償請求も多い彼らに金銭的余裕はない。
そんなビパップ号に奔放な美女フェイ・ヴァレンタイン、天才ハッカーのエド、犬のアインが転がり込む。おのおの何かしらの事情を抱えながらも、一同はビパップ号で緩やかな絆を育み、行く先々で様々な騒動に巻き込まれる。
Cowboy Bebop - Session 01: Asteroid Blues - Part 1 - YouTube
第1話の一部
via youtu.be
ストーリーは途中、前後編の話もあるが、基本的には一話完結のスタイルをとっている。ただシリーズで一貫した部分を強いて挙げれば、主人公スパイクの宿敵ビシャスとの決着だろう。#5"堕天使たちのバラッド"、#12、13"ジュピタージャズ"前後編、そして最終章となる#25、26"ザ・リアル・フォーク・ブルース"前後編がこれに当たる。ただこれらハード路線ばかりでなく、エドが登場する#9"ジャミング・ウィズ・エドワード"やフェイが自分の過去に遭遇する#18"スピーク・ライク・ア・チャイルド"などアクションシーンのないエピソードもあり、硬軟取り混ぜて本作が単なるSFの枠に収まらない作品であることは言えよう。これは過去の名作や映画の影響もあろうが、一貫した世界観は、渡辺信一郎監督(マクロスプラス他)やシリーズ構成を手掛けた信本敬子氏(ドラマ白線流し他多数)他、スタッフのこの作品への意気込みが感じられる。
主なキャラクター
via www.geocities.jp
2044年6月26日、火星生まれの27歳。身長185cm、体重70kg、血液型はO型。本作の主人公。もじゃもじゃ頭で長身痩躯。かつて事故で負った傷のため、右目は義眼。ジークンドーの達人で、ブルース・リーを師と仰ぐ。ジェリコ941改を愛用し、レース用に開発された機体を改造した高速戦闘機「ソードフィッシュII」を操る。普段の性格はニヒルで常に脱力気味であるが、有事の際には、ハプニングを楽しみ、危険を愛し、どんな窮地に陥っても軽口を叩く。困難な事を自分の流儀で成し遂げるのを好み、何事も自らの美意識に照らし合わせて行動する。凄腕のカウボーイであるが、賞金首を蹴ったり殴ったりして捕らえようとするため、賞金首の間では捕まりたくない賞金稼ぎの筆頭に上げられている。かつて、チャイニーズ・マフィア組織"レッドドラゴン"に属していたが、ある事情で組織から脱走。公には死んだ事になっており、その過去の多くは謎に包まれている。
2035年12月3日、ガニメデ生まれの36歳。身長188cm、体重90kg。血液型はA型。スパイクの相棒。スパイクとは対照的な筋骨隆々の巨漢で、顎鬚禿頭。左腕は義手。その強面から一度賞金稼ぎではなく、賞金首と間違われた事がある。性格は几帳面であるものの、優柔不断な面も持つ。几帳面な性格と外見のため、しばしば年齢以上に老けて見られることを少し気にしている。料理を得意とし、盆栽という趣味を持つ。ワルサーP99(9mmモデル)を愛用し、小型宇宙漁船のキャッチャーボートを改造した「ハンマーヘッド」を所有している。以前はI.S.S.P.に所属しており、喰らい付いたら離さない「ブラックドッグ」の異名を持つほどの凄腕刑事であったが、ある事件を契機に退職。その際のトラブルで左腕が義腕となった。左腕の生体再生も可能らしいがそのままにしている。現在は、惑星間漁船を改造した「ビバップ」号の船長として日々賞金首を探している。名前の元ネタは英国のロックバンドストラングラーズの同名ドラマージェット・ブラック。
1994年8月14日、地球生まれの23歳(実年齢77歳)。身長168cm、体重46kg。血液型はB型。本作のヒロイン。元イカサマ師の賞金首(スパイクとの接触時はカジノのディーラー)。第3話でビバップ号と関わり、なし崩し的に賞金稼ぎとしてスパイクたちと付かず離れずの関係を持つようになった。性格は極めて享楽的で、金に非常に強い執着心を持つギャンブル好きの浪費家。特技はイカサマ博打だが、荒事に関してもかなりの物で、相当の修羅場を踏んでいる(警察から、600万ウーロンの賞金をかけられている)。愛用する銃はグロック30(.45ACP)。2本のガンアームを持つ戦闘機「レッドテイル」を所有している。2014年の自家用宇宙船事故での怪我が原因でコールドスリープの処置を受け、54年後の2068年(3年前)に覚醒。しかし当時の記憶を全て失っており、さらに彼女の個人データも、コールドスリープ前後に起きた月ゲート爆発事件による社会混乱で失われていた。自分が何者かさえわからないという状態となり、いわれのない高額な医療費に加え、詐欺師の借金までも負うこととなり、逃亡。作品中ではその過去が徐々に明かされてゆくこととなる。
2058年1月1日、地球生まれの13歳。身長136cm、体重36kg。血液型AB型(しかし、自称も含まれている)通称エド。名前は自分で適当に付けたものであり、男性名だが少女である。いつもTシャツにスパッツを履き、コンピュータディスプレイを兼ねたゴーグルがトレードマーク。外見は中性的な無邪気な子供だが、「ラディカルエドワード」の異名を持つ天才的なハッカーであり、ネットダイバーとしてネットで賞金首に関連した情報を集めるのは主に彼女の仕事。いつもフニャフニャしており何を考えているのか掴み所が無いが、その直観力や洞察力はハッキング同様に天才めいたものがあり、ビバップの面々が頭を抱える難問を解き明かすこともある。ビバップ号に住み着き、トマト箱を筐体にしたコンピュータ端末を愛用している。
via newslounge.net
チャイニーズ・マフィア「レッドドラゴン」の幹部。27歳。全身黒ずくめのコートに銀髪という身なりをした長身大柄の男。自分の背ほどの日本刀を使いこなす。刃物が好きで、軍人としてタイタン戦線に参加した際もサバイバルナイフを常に携帯していた。大きな黒い鳥を手懐け、行動を共にすることが多い。レッドドラゴンに属していた頃のスパイクとは盟友であり相棒だったが、3年前にジュリアとの三角関係が絡み、因縁浅からぬ関係となる。スパイクと自分に共通していたはずの「別の血を求め、彷徨う獣の血」を流し尽くしたと発言する現在のスパイクに殺意を抱く。「牙を無くした獣」として自分と意の異なるマオ・イェンライを平然と手にかけるなど、戦いの中でしか生きていけないほどの好戦的かつ冷酷非道な性格。組織内でも武闘派を通し、その徹底したポリシーから仲間や恩人であろうと邪魔になればさっさと切り捨てる。危険な雰囲気を漂わせているが、部下思いな面もあり、彼に心酔する部下も少なくない。