しかしバブル景気の終了した1995年販売が終了になり、その後継をセイバーに譲ることとなりました。
1992 ホンダ ビガー(CC2)HONDA VIGOR
25XS 3,248,000円
型式 E-CC2
全長×全幅×全高 4,830×1,775×1,375mm
エンジン型式 G25A
最高出力 190ps/6,500rpm
最大トルク 24.2kg・m/3,800rpm
種類 水冷直列5気筒SOHC20バルブ
総排気量 2,451cc
車両重量 1,440kg
燃費:10モード/10・15モード 10.2km/L
1992年10月カタログより
5つのシリンダーが真っ直ぐ並ぶレイアウト。6気筒には及びませんが、直列4気筒よりもパワーとトルクがあって、動きや振動もスムースです。またV6などに比べてコンパクトに抑える事ができるので、エンジンルームの空間を充分に確保でき、軽量化も可能なエンジンです。
しかしデメリットとして、製造されてる数が少ないのでコストが高く、またメンテナンスも困難な事があげられます。
直列5気筒のエンジンを使っている車種はボルボやアウディTT RS、ハマーH3やゴルフパサートなどがあったのですが、近年ではその数はだんだん減ってきています。
ホンダがアコードインスパイアとビガーのために独自に開発したエンジンレイアウトのシステムです。前の車軸の後ろにエンジンやトランスミッションを置くことで、車重の前後のバランスをFF車としては理想的な6:4にすることが可能になりました。
通常FF車のエンジンは横置きですが、縦置きにすることで振動を少なくし、重心を下げ、ハンドリング性能が高まり、高速走行での安定性も増すことができました。
パワフルに、静かに、独創のパワープラントが進化した。《FFミッドシップ・縦置5気筒》。
圧倒的なパワーを有しながら、徹底して軽量・コンパクト化、静粛性の向上を追求。
新アッパー・ミディアム・クラスならではの、あたらしい走りを提示します。
全てはスタイリッシュでスムースで、高品位な気持ちの良い走りを生み出すことに注がれたプロジェクトでしたが、アコードインスパイア/ビガー共に大ヒットしたにもかかわらず、製造コストやメンテナンスの問題もあって短命に終わってしまいます。