『刑事貴族』 (でかきぞく)
当初はアメリカ作品「クライム・ストーリー(原題:Crime Story)」をコンセプトに舘ひろしを主演に据えたシビアなハードボイルド路線を主体とし、主人公の車や使用楽曲などアメリカ的なテイストを前面に押し出す内容でスタートするが、舘は石原プロ制作の刑事ドラマ『代表取締役刑事』に主演するため半年で降板。新たに郷ひろみを主演に迎えアメリカ的なイメージを残しつつ、舘が持つキャラクターをメインに据えた構成からメンバー個々にもキャラクター性を与え各主演話を設けたりする従来の集団刑事ドラマ的な構成へと組み替えられた。続く『刑事貴族2』以降の主演は水谷豊に定着し、出演陣も大幅に入れ替え、脚本も後味の悪い結末が多かった『刑事貴族』から一転、コメディを交えたスピーディかつ単純明快かつ軽薄路線にするなど再度のリニューアルが図られた。
東京都新宿区にある架空の警察署「警視庁代官警察署(通称=代官署)」刑事課の刑事たちの活躍を描くドラマ。「貴族」というコンセプト上、主人公の設定はとりわけファッショナブルになっている。