ノーベル賞で脚光を浴びた旭化成、昔から馴染みのある企業です。
2020年1月6日 更新

ノーベル賞で脚光を浴びた旭化成、昔から馴染みのある企業です。

昨年、吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞したことで脚光を浴びた旭化成。何をやっている会社か分からなくても名前を知っている人がほとんどではないでしょうか。そんな旭化成と私たちの生活の接点について。

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昨年、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰・旭化成名誉フェロー。私たちの生活に欠かせないリチウムイオン電池を開発した方として記憶に新しいですね。

同時に、一躍脚光を浴びた旭化成ですがこれまた私たちには馴染みのある企業です。ところが近年のCMで例えるならば「ニッシンボー、名前は知ってるけど~」の日清紡や「なんだし、なんだし、AGC」のAGCよろしく、旭化成って何の会社だっけ、的なポジションではないかと思います。

そんな旭化成と私たちの接点を振り返ってみましょう。

やっぱり宗兄弟!?

旭化成といえば色々ありますが、やっぱりマラソンランナーとして名を馳せた宗茂、宗猛さんの宗兄弟がインパクトに残ります。瀬古利彦さんと共に、1970年代後半から80年代にかけて日本マラソン界を牽引されましたね。

人気番組を単独スポンサードしてました

お茶の間の人気番組を単独スポンサードしていたことで、知名度がやたら高かった側面もあったのではないでしょうか。

長年に渡ってフジテレビ「スター千一夜」「なるほど!ザ・ワールド」「メトロポリタンジャーニー」を単独スポンサードしていました。期間にして1959年から1997年の約40年間、旭化成と旭化成グループ各社としてスポンサードしていますから、旭化成の名を知らない人がいないのも自然です。

「は~い」でお馴染みだったCM、ヘーベルハウスも旭化成

CM冒頭部に「は~い」とアイコンが登場したヘーベルハウスのCM。これも旭化成ホームズといって旭化成グループでしたね。

へーベルハウスCM 2本立て

いえいえ、なんといってもサランラップです!

私たちの生活に一番近いところでは、なんといってもサランラップ。近年ではジップロックではないでしょうか。
第2次世界大戦後に事業を多角化して、家庭用品で1960年に発売した「サランラップ」(当初は当社とアメリカ合衆国・ダウ・ケミカルとの合弁会社「旭ダウ」が発売した。)の爆発的ヒットで、旭化成の名を一躍全国区に、さらに「サランラップ」を押し進めた形で、ダウ・ケミカルが製造販売する冷凍、冷蔵、過熱、解凍が可能な食品保存密封袋「ジップロック」の日本国における販売権をライオンから譲受し、主力商品とした。

旭化成サランラップCM

金メダリスト&ノーベル賞受賞者を輩出した唯一の企業

昨年、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さん。そして柔道部からは上村春樹、中村兼三、内柴正人選手などの金メダリストを輩出しています。もちろん宗兄弟でお馴染みの陸上部も活躍です。
1951年(昭和26年)創設の柔道部は、全日本実業団体対抗大会を11回制した名門である。オリンピックでは上村春樹、中村兼三、内柴正人と3人の金メダリストを輩出したのを初め、9人で延べ11回の出場を果たしている。2000年(平成12年)シドニーの100kg超級銀メダルの篠原信一も旭化成の所属であった。また、2004年(平成16年)アテネの銀メダリスト泉浩も明治大学卒業後旭化成入りした。また筑波大学出身で2010年世界柔道選手権大会81kg級銅メダルの高松正裕(現・桐蔭学園高等学校教員)も以前は所属しており、所属時代にアテネオリンピック、2005年世界柔道選手権大会に73kg級で出場している。

一方、1946年(昭和21年)に創立された陸上部も輝かしい戦績を誇る。全日本実業団対抗駅伝競走大会で歴代最多25回の優勝を誇る(2020年現在)。 男子マラソン選手では、1991年(平成3年)の世界陸上東京大会で優勝し金メダルを獲得した谷口浩美、1992年(平成4年)のバルセロナオリンピック銀メダリストの森下広一、1999年(平成11年)の世界陸上セビリア大会銅メダリストの佐藤信之を初め、宗茂・宗猛双子兄弟や児玉泰介、川嶋伸次など。女子マラソン選手でも千葉真子、宮原美佐子、安部友恵といった、錚々たるアスリートが活躍した。陸上部の拠点は延岡市にある。

歴代のキャンペーンガールからは人気女優も!

初代のアグネス・ラムはじめ、小松千春や松嶋菜々子、片瀬那奈などここから羽ばたいた女優さんもたくさんいますね。
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