ジャニーズ事務所に所属していた女性アイドルグループ「オレンジ・シスターズ」
皆さんは「オレンジ・シスターズ」というアイドルグループを覚えていますでしょうか?80年代半ばに活躍した吉竹加世子(ジュディ)、酒井妙(サンディ)、吉川聖美(キャンディ)の女性3人組で、あのジャニーズ事務所に所属していた「最後の女性グループ」としても有名です。この記事では、オレンジ・シスターズの活動の概要と、解散後の彼女たちの動向について特集したいと思います。
1984年、シングル「サマー・ホリデー」でデビュー!
オレンジ・シスターズが歌手デビューしたのは1984年のこと。「KIDS」の略称で知られた東京・港区青山のミニFM局「KIDS RADIO STATION」のDJを中心に結成された3人組で、同年3月にデビューシングル「サマー・ホリデー」を発表しました。前述のとおりジャニーズ事務所に所属しており、同事務所からの女性アイドルグループのデビューは「スリー・ヤンキース」以来のことでした。
この「サマー・ホリデー」ですが、当時懐メロの扱いとなっていた50~60年代(オールディーズ)を意識した楽曲であり、日本でエレキブームを巻き起こしたザ・ベンチャーズが編曲を担当。さらに録音は本場アメリカ・ロサンゼルスでベンチャーズも参加して行われるなど、ジャニーズ所属の女性アイドルとしてかなり気合の入った扱いを受けていたことが伺えます。
「サマー・ホリデー」の貴重な映像!
オレンジシスターズ サマー・ホリデー
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オールディーズ色満載のアルバム「FAREWELL PARTY」を発表!
さらに1984年12月には、「オレンジ・シスターズ with ザ・ベンチャーズ」名義のアルバム「FAREWELL PARTY(フェアウェルパーティー)」を発表。アルバム収録曲の半数がベンチャーズによる編曲のオールディーズ色満載のアルバムであり、シングル曲「サマー・ホリデー」をはじめ、マリ橘の日本語カバー「ホット・ロッド・シティー」や、ベンチャーズ歌謡的な「ひとりでアフタヌーン」など、オールディーズ系アイドル歌謡としては出色の出来に仕上がっていました。
「8時だョ!全員集合」などバラエティにも積極的に出演!
上述の音楽活動の一方で、オレンジ・シスターズはバラエティ番組にも多数出演していました。「ドレミファドン」「カックラキン大放送」「レッツゴーヤング」といったミドル世代が夢中になったであろう番組に多数出演し、1984年6月に「8時だョ!全員集合」に出演した際には“停電事故”に遭遇。また、「スターどっきり(秘)報告」の“寝起き”に出演したこともあります。
停電事故が発生した時の出演者テロップ。
8時だョ!全員集合出演者テロップ 停電時版
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1985年に解散…メンバーのその後は?
歌手、バラエティ、そして雑誌グラビアなどの仕事を多数こなしたオレンジ・シスターズですが、売上的にはシングル「サマー・ホリデー」がオリコン最高位97位にランクインする程度と人気は今一つで、1985年には「それぞれの道を進みたい」として解散を決断しました。活動期間はわずか2年間で、彼女たちの解散以降ジャニーズ事務所から女性アイドルグループはデビューしていません。では解散後、各メンバーはどのような道を歩んだのでしょうか?ここで少し掘り下げてみましょう。