オレンジ・シスターズが歌手デビューしたのは1984年のこと。「KIDS」の略称で知られた東京・港区青山のミニFM局「KIDS RADIO STATION」のDJを中心に結成された3人組で、同年3月にデビューシングル「サマー・ホリデー」を発表しました。前述のとおりジャニーズ事務所に所属しており、同事務所からの女性アイドルグループのデビューは「スリー・ヤンキース」以来のことでした。
さらに1984年12月には、「オレンジ・シスターズ with ザ・ベンチャーズ」名義のアルバム「FAREWELL PARTY(フェアウェルパーティー)」を発表。アルバム収録曲の半数がベンチャーズによる編曲のオールディーズ色満載のアルバムであり、シングル曲「サマー・ホリデー」をはじめ、マリ橘の日本語カバー「ホット・ロッド・シティー」や、ベンチャーズ歌謡的な「ひとりでアフタヌーン」など、オールディーズ系アイドル歌謡としては出色の出来に仕上がっていました。