スポ根漫画全盛時代:1960年代~
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スポ根漫画の誕生は1965年から連載スタートした「巨人の星」だと言われています。少年誌で次々とスポ根漫画が誕生し、やがてそのブームが少女漫画誌にまでやってきたのです。
最初に登場したのは週刊マーガレットで連載されていたバレーボール漫画「エースをねらえ!」。東京オリンピックで女子バレーボールが活躍したことからバレーボール人気が高まり、漫画も登場しました。「エースをねらえ!」は大変人気となり、ライバル誌である週刊少女フレンドでも同じバレーボール漫画「サインはV」も登場。特にサインはVの方は少年漫画のような必殺技などを盛り込んでいて、今までの少女漫画とは違う波がやってきたのです。
その後、1973年から週刊マーガレットではテニスマンガ「エースをねらえ!」が連載されます。こちらもアニメ化などされ大ヒットしましたね。「エースをねらえ!」は主人公、ライバル、鬼コーチというスポ根の要素が集結していますが、途中からはその枠組みから脱して主人公が自立する話になっています。スポ根漫画の進化がみられる作品です。
最初に登場したのは週刊マーガレットで連載されていたバレーボール漫画「エースをねらえ!」。東京オリンピックで女子バレーボールが活躍したことからバレーボール人気が高まり、漫画も登場しました。「エースをねらえ!」は大変人気となり、ライバル誌である週刊少女フレンドでも同じバレーボール漫画「サインはV」も登場。特にサインはVの方は少年漫画のような必殺技などを盛り込んでいて、今までの少女漫画とは違う波がやってきたのです。
その後、1973年から週刊マーガレットではテニスマンガ「エースをねらえ!」が連載されます。こちらもアニメ化などされ大ヒットしましたね。「エースをねらえ!」は主人公、ライバル、鬼コーチというスポ根の要素が集結していますが、途中からはその枠組みから脱して主人公が自立する話になっています。スポ根漫画の進化がみられる作品です。
脱力系時代:1980年代~
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1960年代から1980年代までブームになっていたスポ根漫画ですが、1980年代頃から衰退していきます。元々、スポ根には批判的な意見もあったのですが、1980年代頃になると努力や根性、ひたむきに必死になるのはカッコ悪い、という風潮が出てきたんですよね。
少年漫画ではギャグ化していく傾向がみられましたが、少女漫画ではスポ根とは真逆の、「脱力系」と言われるスポーツ漫画が増えてきます。
1980年には「週刊少女コミック」であだち充さんの「陽あたり良好!」が連載されました。下宿「ひだまり」が舞台になった作品です。第一部と第二部に分かれていて、第一部では甲子園を目指す野球漫画なのですが、第二部からは下宿メンバーの日常を描いた作品になっています。「タッチ」など他のあだち充さんの作品同様、スポーツを題材にはしていますが恋愛なども絡み、人間関係が重視されていますね。
他に脱力系スポーツ漫画の代表作といえるのが川原泉さんの作品。1984年に「花とゆめ」で連載された「甲子園の空に笑え」は、庄司陽子さんの「甲子園の空にちかえ!」のパロディ作品です。
タイトルからもわかると思いますが、高校野球を題材にした作品。少女漫画で珍しいですよね。九州のとある学校に赴任した広岡真理子は、野球の知識もないのに野球部の顧問にされてしまいます。野球部は部員もギリギリの9人で「県大会1回戦突破」が目標のチーム。ですが、カードに恵まれ決勝戦まで進出してしまいます。
豆の木高校の選手たちは勝利にこだわりがありません。決勝戦でも楽しく自分たちらしく戦うのですが世の中そんなにうまくはいかず、決勝戦では破れてしまうというストーリーです。
その後、川原さんは「甲子園の空にわらえ!」の続編として「メイプル戦記」を連載しています。野球もを全く知らなかった広岡真理子が、スイート・メイプルスという新しい球団の監督になるというストーリー。しかもこのチームに所属できるのは女だけ。体が男でも心が女ならOK.「甲子園の空にわらえ!」は現実的でしたが、こっちはかなりぶっ飛んだ内容ですね。
少年漫画ではギャグ化していく傾向がみられましたが、少女漫画ではスポ根とは真逆の、「脱力系」と言われるスポーツ漫画が増えてきます。
1980年には「週刊少女コミック」であだち充さんの「陽あたり良好!」が連載されました。下宿「ひだまり」が舞台になった作品です。第一部と第二部に分かれていて、第一部では甲子園を目指す野球漫画なのですが、第二部からは下宿メンバーの日常を描いた作品になっています。「タッチ」など他のあだち充さんの作品同様、スポーツを題材にはしていますが恋愛なども絡み、人間関係が重視されていますね。
他に脱力系スポーツ漫画の代表作といえるのが川原泉さんの作品。1984年に「花とゆめ」で連載された「甲子園の空に笑え」は、庄司陽子さんの「甲子園の空にちかえ!」のパロディ作品です。
タイトルからもわかると思いますが、高校野球を題材にした作品。少女漫画で珍しいですよね。九州のとある学校に赴任した広岡真理子は、野球の知識もないのに野球部の顧問にされてしまいます。野球部は部員もギリギリの9人で「県大会1回戦突破」が目標のチーム。ですが、カードに恵まれ決勝戦まで進出してしまいます。
豆の木高校の選手たちは勝利にこだわりがありません。決勝戦でも楽しく自分たちらしく戦うのですが世の中そんなにうまくはいかず、決勝戦では破れてしまうというストーリーです。
その後、川原さんは「甲子園の空にわらえ!」の続編として「メイプル戦記」を連載しています。野球もを全く知らなかった広岡真理子が、スイート・メイプルスという新しい球団の監督になるというストーリー。しかもこのチームに所属できるのは女だけ。体が男でも心が女ならOK.「甲子園の空にわらえ!」は現実的でしたが、こっちはかなりぶっ飛んだ内容ですね。
競技そのものの魅力を伝える時代:1990年代~
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90年代に入ってからは、熱血すぎず、脱力過ぎない、現実に近いようなスポーツ漫画が増えてきました。また、バスケットボールや柔道など、題材になる多岐にわたっています、
少年漫画では「はじめの一歩」「スラムダンク」などが流行し始めたのがこの頃ですね。
90年代の少女漫画では1990年から少女コミックで「真コール」が連載されました。こちらはカナダからの帰国子女である主人公がバレーボールに出会い、未経験だったのですが才能が開花してバルセロナオリンピックを目指すというストーリーです。
1990年の少女コミックでは北川みゆきさんの「ぷりんせすARMY」も連載スタートしました。柔道一家に生まれた女の子野々香が主人公。小さい頃に暴漢に襲われそうになった時、助けてくれた柔道家を探しています。柔道を続けていれば出会えると信じているのです。高校に入学した野々香は熱血漢の柔道少年・悠也とクールで影のある志信に出会い、2人の間で揺れ動いていくという物語。柔道を題材にしたラブコメという感じですね。
別冊少女コミックでは1998年から「ソフトボールは好きかしら」が連載。こちらはタイトル通りソフトボールを題材にしています。ソフトボールを題材にした漫画は珍しいですよね。実業団バレーボールを通じた友情などが描かれています。
「花とゆめ」で1998年から連載されたのは「しゃにむにGO]。将来有望の陸上ランナーだった主人公は、高校テニス部の尚田ひなこに一目惚れし、陸上をやめてテニスに転向します。きっかけは女の子なのですが、迫力ある試合シーンも描かれている作品。ですが少女漫画らしく、主人公や周辺の人物の内面もしっかり描かれていて読みごたえがあります。全32巻の大作ですよ。
少年漫画では「はじめの一歩」「スラムダンク」などが流行し始めたのがこの頃ですね。
90年代の少女漫画では1990年から少女コミックで「真コール」が連載されました。こちらはカナダからの帰国子女である主人公がバレーボールに出会い、未経験だったのですが才能が開花してバルセロナオリンピックを目指すというストーリーです。
1990年の少女コミックでは北川みゆきさんの「ぷりんせすARMY」も連載スタートしました。柔道一家に生まれた女の子野々香が主人公。小さい頃に暴漢に襲われそうになった時、助けてくれた柔道家を探しています。柔道を続けていれば出会えると信じているのです。高校に入学した野々香は熱血漢の柔道少年・悠也とクールで影のある志信に出会い、2人の間で揺れ動いていくという物語。柔道を題材にしたラブコメという感じですね。
別冊少女コミックでは1998年から「ソフトボールは好きかしら」が連載。こちらはタイトル通りソフトボールを題材にしています。ソフトボールを題材にした漫画は珍しいですよね。実業団バレーボールを通じた友情などが描かれています。
「花とゆめ」で1998年から連載されたのは「しゃにむにGO]。将来有望の陸上ランナーだった主人公は、高校テニス部の尚田ひなこに一目惚れし、陸上をやめてテニスに転向します。きっかけは女の子なのですが、迫力ある試合シーンも描かれている作品。ですが少女漫画らしく、主人公や周辺の人物の内面もしっかり描かれていて読みごたえがあります。全32巻の大作ですよ。
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