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映画解説
本作で早々に奥さんは浮気していたことを告白し、チャーリーに離婚を求めます。
おそらく死んでいるであろう夫を待ち続ける孤独に、奥さんは耐えられなかったんですね。
チャーリーはせめて息子だけは手放したくないと願いますが、その息子も赤ん坊の時に別れて以来なので、チャーリーには懐けず浮気相手のクリフに懐いてるような状況。
つまり、強盗の件がなくても、チャーリーは全てを失ってしまってる状態なんです。
劇中チャーリーは「俺は死人だから」というような事を、彼の「グルーピー」を自称するウエイトレスのリンダ(リンダ・ヘインズ)に言うんですが、これはつまり、ベトナムにいる間に死人になってしまった(全てを失ってしまった)という事だと思います。
それでも彼は、黙々と復讐の準備を始めます。ただこれは、妻子の敵を討ちたいというより、大義名分ができたから復讐するっていう感じなんです
捕虜として拷問を受け続けています。
この時点で2人の心は死んでいて、生きているのは体だけの幽霊みたいなものです。
しかも、結局彼らが命がけで戦った『戦争』はアメリカにとっては全く無駄な戦いだったわけで、帰ってみれば彼らは完全な『異物』になっていたんですよね。
だから、表向きはチャーリーの復讐ですが、彼らの真の目的は『戦場で死ぬこと』だった
彼らにとって復讐は大義名分のある『正義のための戦争』であり、その戦いに身を投じている間だけが、唯一生きている時間でもあるわけです。
テーマ曲
音楽は、バリー・デ・ヴォーゾンが担当し、デニー・ブルックスというシンガーを主題歌に起用しています。
ローリング・サンダー主題歌「わが町サン・アントニオ」デニー・ブルックス ROLLING THUNDER ~ SAN ANTONE - DENNY BROOK
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この映画では、ベトナム後遺症を扱っており、日常生活に馴染めない哀しみや存在感を失い苦痛の日々を過ごす男達が、復讐によって戦いの意義を見つけるという切ない映画でした。
興味のある方は、是非ご覧ください。
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