『ウインダリア』とは?
テレビアニメ『プラレス3四郎』でも藤川桂介と組んだカナメプロダクションが、藤川へ全面的にストーリーを委託した作品である。藤川は『雨月物語』の一篇「浅茅が宿」を下敷きにしてオリジナルストーリーを構成し、約束をテーマに架空の世界を舞台として戦争に翻弄された2組の男女の愛をファンタジックに描いた。
本作は前年の『幻夢戦記レダ』とは異なり、より幅広い層の人間に見てもらうことを目指して制作された。当初は全3話から構成されるオムニバス形式の予定で、藤川の用意した3つの物語にそれぞれ異なるスタッフを配し、競合させるという企画だった。そのタイトルはテーマでもあった『約束』で、本作はその中の3つ目の話を大きくしたものである。
タイトルの変更は「『約束』の英訳が消費者金融プロミスと同じ名前になるから」というのが理由らしいが、小説版のタイトル『ウィンダリア 童話めいた戦史』や、それと同じ出版社のアニメ誌の記事では「ウィンダリア」と「イ」が小さくなっており、タイトルは当初から統一性がなかった。
劇場版『ウインダリア』の本編動画・ストーリー
『イサ』の王女アーナスは、『パロ』の国の王ジルと交際しており、二人の関係は良好そのものでしたが、両国の関係が悪化していくと共にお互いの信頼関係は次第に崩れていきます。
一方、『イサ』の国の窮地を救ったパズーも、栄誉や裕福な暮らしを夢見て、更なる手柄を立てようと、愛妻マーリンを置いて、厚遇を約束してくれた『パロ』側に取り立ててもらうのでした。戦果に焦ったイズーは、かつて水没から『イサ』を救った水門を訪れ、今度は自らの手で水門を開放します。すると『イサ』の国に、みるみる海水が押し寄せ、とうとう城下町は水面の下に水没…
劇場版『ウインダリア』の魅力とは?
アニメそのものの完成度が素晴らしい
『ウインダリア』(86年)
— 秒殺ノックダウン (@b_knockdown) October 2, 2020
湯山邦彦監督
とにかく映像が綺麗です!絶望的なシーンでも、綺麗すぎて不思議な感覚になります✨
戦争のアニメなのに、そこまで闘うシーンもなく、新居昭乃さんの主題歌・挿入歌も優しくて好きです🎵 pic.twitter.com/WjVemKDvRo
ジブリ作品とは対極にある内容
『火垂るの墓』
新居昭乃さんが歌う秀逸なテーマソング
『約束』
作詞:川村真澄
作曲:加藤和彦
編曲:門倉聡
歌手:新居昭乃
『美しい星』
作詞:新居昭乃
作曲:新居昭乃
編曲:門倉聡
歌手:新居昭乃
【新居昭乃・今日は何の日】1986年10月21日,新居昭乃@akinoarai ファーストアルバム『なつかしい未来』発売。30年経った今もなおライブで歌われている「美しい星」は,映画『ウインダリア』のメインテーマとなりました。 pic.twitter.com/9YIzOYAxnz
— 佐藤道博 (@satton72) October 14, 2017
原作:藤川桂介
制作:カナメプロダクション
配給:あいどる
東急レクリエーション
公開:1986年