1986年のランディ・バースの打撃成績
前年の1985年、21年ぶりのリーグ優勝、2リーグ制になって初の日本一を達成した阪神タイガース。その快進撃に最も貢献した打者が、ランディ・バースでした。この年、バースは、最優秀選手、首位打者(.350)、本塁打王(54本)、打点王(134点)、最高出塁率(.428)、最多勝利打点(22勝利打点)を記録し、三冠王を達成。チャンスで打ちまくりチームを勝利に導く驚異のバッティングで活躍し、阪神ファンの間では「神様、仏様、バース様」の合言葉が生まれるほどでした。
そして、今回注目するのが1986年。この年、阪神は3位に終わりますが、打者としてのバースは、前年に引けを取らない驚異的な成績を残し、2年連続の三冠王を達成しました。
では、バースの1986年の記録を見てみましょう。
そして、今回注目するのが1986年。この年、阪神は3位に終わりますが、打者としてのバースは、前年に引けを取らない驚異的な成績を残し、2年連続の三冠王を達成しました。
では、バースの1986年の記録を見てみましょう。
打率 | .389 | リーグ1位 |
本塁打 | 47本 | リーグ1位 |
打点 | 109点 | リーグ1位 |
得点 | 92点 | リーグ2位 |
安打 | 176 | リーグ1位 |
四球 | 82 | リーグ1位 |
死球 | 2 | ----- |
敬遠 | 18 | リーグ1位 |
出塁率 | .481 | リーグ1位 |
長打率 | .777 | リーグ1位 |
OPS | 1.258 | リーグ1位 |
このように、リーグ1位のオンパレード。獲得したタイトルは、次の通りです。
・首位打者
・本塁打王
・打点王
・最高出塁率
・ベストナイン
2年連続の三冠王は、セ・リーグでは王貞治選手以来の大記録。そもそも、三冠王を達成すること自体が極めて困難で、複数回、しかも2年連続となると、2024年現在でも、セ・リーグでは王貞治、ランディ・バースの二人、パ・リーグでは落合博満のみです。
因みに、この年は巨人のウォーレン・クロマティも絶好調で、打率.363、本塁打37本、打点98点と、三冠王を獲ってもおかしくないほどの好成績でしたが、すべてのタイトルをバースに阻まれました。
・首位打者
・本塁打王
・打点王
・最高出塁率
・ベストナイン
2年連続の三冠王は、セ・リーグでは王貞治選手以来の大記録。そもそも、三冠王を達成すること自体が極めて困難で、複数回、しかも2年連続となると、2024年現在でも、セ・リーグでは王貞治、ランディ・バースの二人、パ・リーグでは落合博満のみです。
因みに、この年は巨人のウォーレン・クロマティも絶好調で、打率.363、本塁打37本、打点98点と、三冠王を獲ってもおかしくないほどの好成績でしたが、すべてのタイトルをバースに阻まれました。
【史上最強の助っ人】神様!★ランディ・バース
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ランディ・バースのシーズン打率は歴代最高!
そして、バースがこの年記録した打率.389は、40年近く経った2024年現在も破られていない、日本のプロ野球における歴代シーズン最高打率です。
あのイチロー選手ですら抜けなかったとんでもない記録で、シーズン打率歴代トップ5(2024年現在)を見ると、その凄さを認識させられます。
あのイチロー選手ですら抜けなかったとんでもない記録で、シーズン打率歴代トップ5(2024年現在)を見ると、その凄さを認識させられます。
順位 | 選手 | 打率 | 達成年 | 打数 | 安打 |
1 | ランディ・バース | .389 | 1986年 | 453 | 176 |
2 | イチロー | .387 | 2000年 | 395 | 153 |
3 | イチロー | .385 | 1994年 | 546 | 210 |
4 | 張本勲 | .3834 | 1970年 | 459 | 176 |
5 | 大下弘 | .3831 | 1951年 | 321 | 123 |
【殿堂入り】バースとラミレスという神外国人を落合が解説
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1986年のヤクルトスワローズの戦績
一方、1986年のセ・リーグの最下位だったチームがヤクルトスワローズ。前年に続く2年連続の最下位で、しかも全チームに負け越すという屈辱を喫しました。
以下が、1986年のヤクルトの対戦成績です。
以下が、1986年のヤクルトの対戦成績です。
対 広島 | 12勝14敗 |
対 巨人 | 9勝16敗1分 |
対 阪神 | 9勝16敗1分 |
対 大洋 | 11勝15敗 |
対 中日 | 8勝16敗2分 |
全試合 | 49勝77敗4分 |
1986.9.27 阪神vsヤクルト25回戦 2/8
1986.9.27 阪神vsヤクルト25回戦 2/8
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バースの打率とヤクルトの勝率が同じ!
そして、奇しくも、この年のヤクルトの勝率が、バースの打率と同じく「.389」だったのです。
偶然と言えばそれまでですが、バースが歴代最高シーズン打率を達成した同じ年に、ヤクルトが同じ勝率を記録するいうのも不思議なもの。両者の比較をしてみましょう。
偶然と言えばそれまでですが、バースが歴代最高シーズン打率を達成した同じ年に、ヤクルトが同じ勝率を記録するいうのも不思議なもの。両者の比較をしてみましょう。
バース | ヤクルト | |||
---|---|---|---|---|
終了時点 | 成績 | 打率 | 勝敗 | 勝率 |
4月 | 62打数20安打 | .323 | 7勝14敗 | .333 |
5月 | 156打数54安打 | .346 | 12勝27敗2分 | .308 |
6月 | 235打数91安打 | .387 | 18勝38敗3分 | .321 |
7月 | 293打数111安打 | .379 | 30勝43敗3分 | .411 |
8月 | 371打数145安打 | .391 | 40勝57敗4分 | .412 |
9月 | 429打数169安打 | .394 | 45勝72敗4分 | .385 |
10月 | 453打数176安打 | .389 | 49勝77敗4分 | .389 |
無論、当事者は意識していないでしょうが、こうして比較すると、抜きつ抜かれつの接戦だったことがわかります。バースの方は、8月12日には.399を記録し、9月を終わっても.394と、史上初の4割打者の可能性も残していました。
さて、打率・勝率が .389(3割8分9厘)で同じといっても、厳密には全く同じ率ではなく、どちらかがわずかに上回っているはずです。より正確な値を見てみましょう。
ランディ・バースの打率 .38852
ヤクルトスワローズの勝率 .38889
なんとわずか.00037(3糸7毛)の差で、ヤクルトが上回っていました!
その後、バースは球団とのトラブルで2年後の1988年に引退。1990年代は阪神は暗黒時代に入り、対照的にヤクルトは4度のリーグ優勝、3度の日本一に輝いています。
さて、打率・勝率が .389(3割8分9厘)で同じといっても、厳密には全く同じ率ではなく、どちらかがわずかに上回っているはずです。より正確な値を見てみましょう。
ランディ・バースの打率 .38852
ヤクルトスワローズの勝率 .38889
なんとわずか.00037(3糸7毛)の差で、ヤクルトが上回っていました!
その後、バースは球団とのトラブルで2年後の1988年に引退。1990年代は阪神は暗黒時代に入り、対照的にヤクルトは4度のリーグ優勝、3度の日本一に輝いています。
【伝説】#ランディバース さんの始球式に密着!!盟友#岡田彰布 監督との再会に笑顔が溢れました!
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